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「なるほど、寝子島にはあなたのお父さんを探しに来たのね」
天気のいい昼すぎ。
三折部 朝衣
はうなづいた。
「そうなのデス! フィリア、パパのハズの人を探しにきました!」
元気よく答えたフィリア。朝衣は不本意ながら午前中を休日出勤で潰され、その帰り道でフィリアと遭遇したのである。町役場に努める朝衣は公務員ということもあり、見慣れない少女が人探しをしているところを見過ごせなかったのである。
「それ、あのラーメン探偵さんじゃないの?」
「ラーメン探偵は初めて聞きマシた! ドコにいるか知りませんカ?」
「うーん……」
朝衣は考え込んでしまった。朝衣と天利には面識があるとはいえ、何度かラーメン屋で同席して会話を少し交わしただけの間柄である。特に連絡先を知っているわけでもないし、そういう事情であれば普通に連絡しても捕まらないだろう。
「ラーメン屋をしらみつぶしにしてもねぇ……この島にラーメン屋が何軒あるんだって話よね……」
「何軒アルのデスか!?」
「考えたこともないわね……あなたはその、72時間ぐらいで帰らなければいけないのね?」
「ハイ! タイムリミットデス!!」
聞けば、この島にフィリアが来たのは昨日の正午。とすると、あと二日いることになる。
「そうねぇ……」
それと、朝衣は話していて気付いたのだが、どうもフィリアからはどうしても天利に会いたいという切羽詰った雰囲気が感じ取れない。
「見つかる保証はないけど……ちょっと歩きながら探してみましょうか……そうね、海のほうとか」
自転車を押しながら、フィリアと並んで歩く朝衣。足は自然と寝子島海岸へと向いていた。
「ハイ、行ってみたいデス!!」
雲ひとつない青空。奇妙な少女との思いがけない散歩に、不思議と朝衣の心は和んでいた。
まあ、こんな休日があってもいいだろう。
☆
「うわー、海デスねー!」
当たり前のことをいかにも感動的に叫ぶフィリアに、朝衣は微笑を浮かべる。
海開き直前の寝子島海岸はまだ人もまばらで、フィリアが遊んでいても迷子になるほどではない。
「海開きがあるともうちょっと賑わうのよ……あー、やっぱり今日はいい波が来てるわねー」
海上を見渡すと、何人かがサーフィンに興じている。
「イイ波? 波にイイワルいありマスカ?」
フィリアがきょとんとしている。どうやら海にあまり来たことがないようだ。
「えーとね。ああいう風に波がキレてると、乗りやすいのよねー。あと、あっちのほうはひょっとしたらチューブが来るかも……やっぱボード持って来ればよかったかしら」
「キレ? チューブ?」
「あ、そうよね。分からないわよね、ごめんなさい。みんながあんまり楽しそうに乗ってるから、つい」
自身もサーファーである朝衣は、フィリア相手に話していることを一瞬忘れていた。
それでも、フィリアは笑顔で首を横に振った。
「でも、アサギ楽しそうだったよ。フィリアも波に乗ってみたいネー!」
「あらそう? でも装備もないし、また今度かな?」
「うん、そうネ!」
楽しそうにうなづくフィリア。朝衣がなんとなく水平線に視線を投げている間に、砂浜に駆け下りていった。
「転ばないように気をつけてねー!」
「ハイデス! フィリアは転びマセン!!」
根拠のない自信を持ったフィリアは砂浜を楽しそうに走っていく。海の経験が少ないなら、波うち際で遊ぶだけで充分に楽しいだろう。
海とは、そういう場所なのだ。
「ふー……さすがにああいう遊び方はもうできないわねー……」
まだまだ老け込むには早い筈だけど、などと益体もないことを考える朝衣。砂浜に下りる階段に座り込むと、太陽に暖められたコンクリが気持ちいい。
抜けるような青空。遠くに聞こえる人の声。
「……あ」
そうしたら、思い出してしまった。そういえば、あの時もこんな風に抜けるような青空だっただろうかと。
「……アサギ?」
いつの間にかフィリアが隣に座っていた。
「具合でもワルイのデスか?」
座り込んで遠い目をしていたのが、体調の不良に見えたのかもしれない。朝衣は慌てて笑顔で返した。
「ううん、何でもないわ。元気よ……ちょっとね、昔のことを思い出していただけ」
「ふーん……何を思い出していたのデスかー?」
「え……ああうん、そうねぇ……あなたの歳じゃあつまらないかもしれないけど」
「……」
フィリアの無言が続きを促している。朝衣は話し始めた。
「その、ね……昔ここで会った、ひとのこと」
昔と言っても中学3年から高校生の頃だから、朝衣にとっては3~4年前のことである。そのぐらいの時間が昔に感じられるのはまだ若い証拠だ。
「……恋人さん?」
思ったよりも鋭いフィリアに、朝衣は苦笑いを浮かべた。
「そうね……カレシとでも言ったほうがいいのかしら」
「……日本語は、難しいね」
「……かもね。ひとつ上の先輩でね……サーフィンがとっても上手だったのよ……その影響であたしもサーフィン始めちゃったくらい」
「……そのひと、とは?」
「うーん……そうねぇ……何で別れちゃったんだっけ……」
フィリアも当然のように『過去の人』として話を聞いている。変に察しがいいわね、と思いながらも朝衣は続けた。
別れた理由……特にこれといった理由はなかったのかもしれない。
しいて言えば、まだふたりとも若すぎたのかも知れない。高校生同士の恋愛は、1年ちょっとであっけなく終わった。
今となっては、それを悲しいと思うことはない。3年ほどの時間が、恋愛中の『今』を『昔』に変えてしまったのだ。
「……好き、だった?」
座り込んだフィリアが、ちょこっと首をかしげて、朝衣に聞いた。
「……ええ、その気持ちに嘘はなかったわ……でも、ふたりとも何もかも初めてで……やだ私、子供に何を話してるのかしら」
つい、子供にはちょっと話せないあたりまで喋りそうになった朝衣は我に帰る。
「……ふふ、いい思い出、なのね」
ふわりと、階段から跳ねたフィリアが砂浜に着地する。さきほどまで元気に砂浜を走り回っていたフィリアとはまるで別人だ。
「あなた……」
「あ、アサギ! アレはなんデスカ!? あの貝みたいなの!! 虫が入ってマスよ!!」
何かの違和感に引っかかりを覚えたが、すぐにもとの様子に戻ってしまったフィリアに、朝衣はそれを言い出すことはできなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月30日
参加申し込みの期限
2018年10月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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