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「何だコリャ」
天利は呆然と呟いた。
「そもそもですね、黒ずくめのスーツが目立ってしょうがないと思うんですよ」
綾辻 綾花
は答えた。商店街の洋服屋で天利の服装ワンセットをコーディネートして、頭からつま先まで着替えさせたのである。
「だからって……で、着替えたスーツはどうすんだ?」
「はい、この紙袋の中にどうぞ。もとからヨレてるから、大丈夫ですよね。革靴もビニール袋に入れといてください」
「ん……まあな」
天利は黒いスーツを脱がされ、今は白いポロシャツにベージュのパンツ、ボサボサの髪は軽くワックスでセットされ、足元はスニーカー……『休日のお父さん』スタイルだ。
「はい、サングラスも外してください。天利さんの場合、素顔を知ってる人の方が少ないんですから」
綾花は天利のサングラスを外して、100均の眼鏡ケースに入れてスーツと一緒に紙袋に入れた。
「ああ、そうかもな……ん? どうした、学生さん?」
素直にサングラス受け取った天利だが、綾花がしげしげと自分の顔を眺めていることに気付いて、声を掛ける。
「いえ、何でもないです……そういえば素顔を見るの、2回目だなって……温泉宿以来、ですか」
「ん……そうだっけ……。で、これからどうすんだ?」
特に気にも留めずに天利は紙袋を持った。洋服の支払いを済ませると、往来を確認しながら外に出る。
「そうですね……まずは喫茶店で少しお茶でもしましょうか」
「ああ……任せるよ」
歩き始めると、綾花はごく自然に天利の腕を組んだ。見ると休日の綾花も私服で、さほど派手ではないが可愛らしいパーカーとスカート、随所にネコアクセやネコ柄があしらわれているのが綾花らしい。
「じゃあ、行きましょうか。……お父さん♪」
40男と女子高生の組み合わせは、実年齢でいけば確かに親子の年の差だ。ペロッと舌を出した綾花の悪戯っぽい表情を見下ろして、天利は呟いた。
「……カンベンしてくれ」
☆
「わあ……! やっぱりココもネコでイッパイデス!!」
フィリアは寝子島神社に来ていた。
連れてきたのは午後になって合流した
御巫 時子
だ。
「ネコだけでなく、神様もいますよー」
時子はフィリアに参拝の作法を簡単に教え、拍手を打って手を合わせた。
「……」
「何をオネガイしたの、トキコ?」
無邪気な笑みを向けたフィリアに対し、時子もまた笑顔で応えた。
「ふふ、ナイショです。人に願い事を喋ると、叶わなくなるって言いますから」
「オー、そうなのですネー! ならばフィリアも、こっそりオネガイゴトするのデス!」
「そこはパパに会えますように、じゃないの?」
そこに
八神 修
がツッコミを入れる。連絡先を交換していた修は、フィリアと神社で待ち合わせをしていたのだ。
「オー、オサムはいちいち真面目デスねー」
やれやれと首を横に振るフィリアの様子が可愛らしい。話していると、神社の猫が修の周りに集まってきているのがわかる。
「ずいぶん、オサムになついてマスねー?」
「ああ、ここは数人の有志で世話してるからね……御飯、あげてみる?」
修が差し出した猫の餌を受け取ったフィリアは、満面の笑みを浮かべた。
「サンキューです、オサム!」
その様子を微笑ましく見守る修と時子。そこに
トワ・E・ライトフェロゥ
がやって来る。
「Good evening!! オー、オサムもいましたネー!」
「やあ。ライトフェロゥさんもフィリアさんを知っていたのか」
「Of course!! オサムこそ相変わらずのオセッカイねー」
それはすでに足元が猫まみれの現状か、フィリアの人探しに首を突っ込んでいる現状を指しているのかは分からなかったが、修はトワと時子にフィリアの面倒を頼んだ。フィリアと合流した時点で、時子とも自己紹介は済ましている。
「それじゃあ、少しフィリアさんと猫たちと遊んでいてくれるかな? ああ御巫、ライトフェロゥさんは5秒目を離すと姿を消すからフィリアさんを連れて行かれないように注意して――」
正確に言うと時子にフィリアとトワの面倒を頼んだ。
「ふふふ、そうなんですか?」
時子はフィリアとトワが仲良く猫に餌をやっている様子を見て微笑む。仲睦まじいふたりの様子を見ていると、そんな爆弾を抱えているようには見えない。
髪の色も肌の色も違うが、まるで仲の良い姉妹のようだった。
「さて――」
時子にフィリアとトワを任せて、修はふと神社の裏側へと足を運ぶ。その様子は、フィリアの視界の端に映りこんでいた。
☆
「よお、学生さん」
「……一瞬誰かと思いましたよ」
「……ほっとけ」
修は神社の裏で白いポロシャツ姿――例の休日のお父さんスタイルだ――の天利と落ち合った。傍らには私服の
綾辻 綾花
もいる。綾花から修の話を聞いた天利が修の携帯に連絡を取ったのだ。
「それで、あの娘が天利さんの娘さん……ですか?」
綾花が神社の影からトワや時子と遊ぶフィリアを眺める。
「ああ……どうもそのようだな」
天利は遠目でも目立つフィリアを見ながら答えた。だが、その表情はあくまで険しいものだった。その表情の意味にまだ解せないものを覚える修は、天利に問いかける。
「天利さん……単刀直入に聞きますが」
「ああ」
「娘さん……フィリアさんには会ってあげられないのですか? あんな年端もない子供が、会ったこともない父親に遠方から会いに来ているっていうのに?」
天利は沈黙したままだ。
「そういえば……」
綾花がそこに口を挟む。
「娘さんは、どこから来たんですか?」
「……」
修はその問いに対する答えを持たない。フィリアの口ぶりから遠いところから来たような気がしていたが、具体的にどこから来たのかは聞いていなかった。
その答えを持っているのは天利ひとり。ふたりの視線に耐えかねてか、ようやく口を開いた。
「……アメリカだよ」
「アメリカ?」
「そんな遠いところから?」
天利はふたりの疑問に答える。
「ああ……アレが本当に本物ならな」
「……!?」
天利の言葉に修と綾花は思わず神社で遊んでいるフィリアを見返した。なんとなく重い口を開いたのは、修だ。
「どういうことですか……実際に接してみても、偽者とか裏があるようには見えませんでしたが……」
「……」
天利は懐から煙草の箱を取り出して一本を口にくわえた。ライターで火をつける。
「……事情があって、知り合いのまあ、孤児院みたいな施設に預けているんだが……あのくらいの女の子がアメリカから日本に来るってのに、その施設から連絡がないのはおかしいだろう」
「連絡、ないんですか?」
綾花の質問に紫煙の混じった返答を出す。
「ない……で、今確認中だが、うまく連絡が取れていなくてな。何かある……と思うんだが」
境内で遊んでいるフィリアの様子は無邪気な子供そのもので、天利の娘の名を騙る何者かにはとても見えない。注意深く観察を続けながら、修は尋ねた。
「……なるほど……では、俺は引き続きフィリアさんに同行しますよ。彼女が何者であるにせよ、天利さんに会いたがっていることは事実なわけで……悪意のある存在には思えない」
「……ん……そうだな……まあ危険はないだろうから……よろしく頼むよ、学生さん。何かあったら連絡する」
軽く今後の打ち合わせをして、修は神社の境内へと戻っていく。残された綾花は天利の顔を見上げて、聞いた。
「そもそもですけど……娘さんと一緒に住むわけにはいかなかったんですか?」
その目を見返さずに、天利は呟いた。
「色々と事情があるもんなのさ」
それ以上は何も聞かなかった綾花だが、天利はポンと頭に手を置いてその好奇心をなだめる。
「……まあ、そのうち話すよ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月30日
参加申し込みの期限
2018年10月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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