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「……やっぱり留守か……ひょっとして避けてるのか……?」
映画村から旧市街に直行した
八神 修
が雑居ビルにある天利の事務所を訪れると、そこは聞いていた通り留守だった。
「特に留守にする類の断りもなしか……まあ、元々そこまでマメなタイプでもない、か……」
それなら逆に張り紙でもしてやるか、と修が手持ちの紙に伝言を書き込んでいると、そこにひとりの少女が訪れた。
綾辻 綾花
だ。
「あ……」
修がドアの前で書き物をしていたので、事務所のドアまで通れない。
「おっとごめん、邪魔をしたね。でも天利さんは留守のようなんだけど」
綾花は一応事務所のドアノブをガチャガチャと動かしてみたが、やはり鍵が掛かっているようだ。
「今日も留守ですか……分かりました、ほかを探してみます」
くるりと振り返って階段を降りようとする綾花、その後ろから修が声をかけた。
「もし会えたら連絡が欲しいと伝えてくれないか。天利さんを探している人がいるんだ」
「え……? 天利さんを、ですか?」
「……えーっと、これだ」
修は先ほど撮影したフィリアの写真を示す。
「かわいい女の子ですね」
「ああ……娘さんだそうだ。この島に72時間しかいないそうだから、早めに連絡を頼む……とはいえ、観光しながら探すそうだから、本当に急いでいるのかは疑問だが……やはり会わせてあげたいしな」
「え……娘さん?」
☆
「さて、これからどーっすかなー」
その頃、
御剣 刀
は蕎麦をすすっていた。新鮮な野菜をふんだんに使ったかき揚げ蕎麦だ。
「そーだなー」
それに同行している
天利 二十
もまたかき揚げ蕎麦をすする。うまい。
「……」
「……」
刀は天利が誰かから逃げ回っていることには感づいていたが、特に事情を知っているわけでもないので、時間つぶしに徹している。
「あんまり一つの場所に居続けるのはマズいんだっけ?」
蕎麦をすすりながら、刀がたずねる。
「ああ……おそろしく勘がいい相手でな。ひとつ所に留まっていたら、あっという間に見つかっちまうのさ」
かき揚げをがぶりと減らして、天利も答える。
「とすると……おっ」
片手でテーブルに置いていた携帯を見ていた刀の目が見開かれる。
「どうした?」
何かマズいことでもあったかと、天利が軽く腰を浮かせた。
「漁港の食堂の仕入れが好調らしい……今日の海鮮丼はここ数年で最高の出来だって!」
「……」
天利の腰がストンと椅子に落ちる。何のことはない、刀は次に向うべき美味いものスポットを探していただけなのだ。
「次はこれ行こう、コレ。何しろここ数年で最高の――」
「なあ」
そんな刀の様子を見ていた天利が、苦笑いと共に口を挟んだ。
「何?」
「聞かねぇのか……事情」
もちろんその事情とは、こうして誰かから逃げ回っているその内容、のことである。
「言いたい?」
「……」
残った蕎麦をやっつけながら、事もなげに刀が聞く。
「まだ言えないことなら言わなくていいんだと思う。言いたくなったら聞くけど、別に現段階ではどうでも」
「……ずいぶん物分りがいいんだな」
いつの間にか蕎麦はなくなっている。割り箸を揃えて置いて、天利は立ち上がった。
「あれ、残り汁は飲まない派?」
天利の丼には、だし汁が残っている。
「……次は海鮮丼だろ? この年になるとそんなに腹に入らねぇのさ」
相変わらずのサングラスで天利の顔は見えなかったが、少なくとも刀には、その顔は笑っているように見えた。
「ラーメンはあんなに食べるのに?」
「ラーメンは別腹だ」
「ごちそうさん」
先に勘定を済ませて店外に出る天利に続いた刀は、ポツリと呟いた。
「まぁ……気まずい相手から逃げ回るのは……俺も経験あるしね……」
「何か言ったかい?」
「いや……何も」
☆
「あ、こんなとこにいたんですか」
綾辻 綾花
は天利を探し始めてわずか3店目で天利の居場所を突き止めていた。
「よぉ学生さん。奇遇だな」
蕎麦屋から刀と共に出てきた天利は、さほど驚きもせずに綾花に片手を挙げる。
「奇遇じゃないですよ。この時間帯ならこの辺の麺類のお店にいるでしょう、天利さんは」
「……把握されてるんだ」
さらりと返答する綾花。刀が軽く笑ったのを背中で聞きながら、天利は答えた。
「ちっ、どっちが探偵だかわかんねぇな……あいにく仕事は受けられねぇぜ……開店休業なのさ、今日は」
「知ってます……ていうか、探されてますよね」
ぎく。
「……娘さん、奥さん似ですか? 良かったですね」
ぎくぎく。
「性格は……どうなんでしょう、お父さん似なんですかね。人探しもしながら楽しんで観光もしてるってあたり」
ぎくぎくぎく。
すっかり硬直してしまった天利。綾花の言葉から推測するに、少なくとも綾花はフィリアの存在を知っている。ひょっとしたらすでに会ってきたのかも知れない。もしかしたら頼まれて捕まえに来たのかも――。
「……会ってあげられないんですか?」
しかし、綾花は静かに天利の事情を聞いてきた。
「……ああ。まだ、今はな」
天利は綾花の顔を見ずに答えた。
「分かりました。なら、私も逃げるお手伝いします」
「え?」
思わず聞き返した天利をよそに、綾花は続けた。
「事務所には戻れないんでしょ? 今夜はどこに泊まるんですか?」
「ん? ああ……考えてなかったな」
てっきりフィリアに会いに行けと言われると思っていた天利は、少しうろたえる。
「もし行くアテがなかったら九夜山の私の寮に……」
「いや、さすがに女子高生の部屋にはちょっと」
そんなとりとめのないやり取りを、刀が軽く遮った。
「そうそう、それに今日は俺が先約でね。これから美味い海鮮丼を食いに行くんだ」
「あ、そうなんですか。それじゃ明日は私がサポートします。生まれも育ちも寝子島です、裏道近道なんでも来いですよ」
にっこりと微笑んだ綾花は、天利に明日の約束を取り付けて小走りに去っていった。
その背中を何となく見送って、刀は天利の隣でポツリと呟いた。
「……追ってるのって……娘さん?」
「……ああ」
「うん、そりゃあ面倒な予感しかしない。じゃ、なんとしても逃げようか!」
どう事情を察したのかは分からないが、刀はイイ笑顔で天利の背中を軽く叩いた。
「ああ、そうすっか! とりあえずは海鮮丼だな!!」
天利も軽く返事をして刀に続く。刀は快活に続けた。
「大丈夫大丈夫、多分ずっと逃げ続けるのは無理だから! 逆に逃げられる間は逃げたらいいよ!!」
「おう……そうしてみるさ。悪いな」
「気にすんなって、俺は最後まで味方さ。それに、意外と天利さんの味方する人も多いんじゃないかな? とにかく、人生いろいろあるもんな!!」
「ああ、本当に、人生はイロイロだな」
天利は刀に続きながら、軽く笑った。美しい夕陽がサングラスに反射して、眩しく光った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月30日
参加申し込みの期限
2018年10月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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