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【七夕】灯りをつけましょ提灯に☆
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この後はどうしよっかー。
またこの間みたいに美味しい物食べ回りましょうか♪ などなど会話に花を咲かせていた組も、もれなく灯り消失現象へ足を踏み込む。
「あれっこの辺灯り消えてるね……っていちごちゃん?」
今の今まで一緒に提灯握ってお喋りしていたコの気配が、全く無くなった事に
紗雪 幽
は辺りを見回した。
やべーもうはぐれた?
後頭部掻きながら探しに行こうと踏み出した矢先、先程まで隣りでしていた声と同じものが響いた。
そこかしこから。
「んーと、色んなとこからいちごちゃんの声がするけど……これが例の怪異ってやつ?」
だとすれば意外と早く出会えてありがたいっちゃありがたい。
噂を聞きつけ、これ目当てで来たのもあったから。
お寺の息子、これっぽっちも動じることなくむしろ、面白いから録音しとこー、などとスマホを取り出す。
「って、点かない系? どうしよー。お札って効くのかなっと」
まるでハンカチでもポケットから出すような雰囲気で、実家から送られて本日も身に着けていた魔除け札を、ぺいぺーい、と慣れた手付きで声のする方向へ投げ出した。
したらばどうだろう。
『きゃっ! 紗雪くんひどいよぉっ』『もう遊んであげないんだからー!』
などと、彼女の声質のまんまで言い放っては逃げ出した。効果抜群だった。
「ってーか、ちょろすぎだろ! もうおしまいか~?」
などと思わず物足りなそうに本音を叫んでから。
とはいえ、はぐれたあのコを探さないとなー、と闇夜を怖がることなくサクサク歩き出す幽がいた。
そんな『あのコ』たる
春姫 いちご
嬢はというと。
現在、幽と打って変わって、ニセモノたちの声にすっかり怯え切って縮こまり中であった。
「ふええ、紗雪さんの声がいっぱい聞こえます……
どれが本物の紗雪さんなのか、ぜんぜん解らないですぅ……」
こっちだよー、早く遊びにいこうー、とする声の方へ恐る恐る近寄った瞬間、
反対方向から、俺はこっちだぞー! いちごちゃんなら分かるよなー、などと聞こえたり。
「紗雪さん、どこですかぁ……?」
右往左往する内に、もはや足も動かなくなって。
不安と寂しさに押しつぶされるように、いちごはその場に座り込んでスンスンと泣き出してしまった。
と、丁度その瞬間、四方から聞こえる声たちを縫い、蹴散らすようにして、明かりそのもの纏う声が響いてくれば俯かれた顔が上がる。
「いちごちゃーん? あ、見つけた見つけた。やっほーいちごちゃん大丈夫?……じゃ、なさそー」
「ふえぇ……紗雪さぁん」
暗闇の中にしゃがみ込んで小さくなっていたいちごを、幽は容易く目に留め寄って行った。
―― この人が絶対紗雪さんだ。
いちごは泣きはらした顔で見上げては、直感で確信を持てた。
同時に安堵が体中に広がって、今度は会えた嬉しさで涙がポロリ。
「紗雪さぁん……見つけて頂いてありがとうございます……ふえーん……」
「一人にしてごめんね? もうはぐれないように俺に掴まっててよ。勿論、嫌じゃなければだけど」
「お手数お掛けしてすみませぇん……ぜんぜん、イヤじゃないですぅ……
紗雪さんさえ良ければ掴まらせてくださぁい……」
幽の手を借りて立ち上がれば、いちごは涙を拭きながらそっと幽の袖を掴んだ。
―― おぉ、不謹慎かもだけど女の子のこういう仕草、可愛いよなー。
いちごが落ち着くまで待ってから。
幽から放たれる独特結界のおかげか、周囲から新たに声はしないばかりか、歩き出してからも提灯が消えることはもう無かった。
ようやく目元の赤みが取れた頃、頼もしさを込めながらふといちごは問いかける。
「わたし、このまま一人だったらどうしよう、って思って……なんにもできなくなっちゃったんですけど……」
「しょうがないしょうがない」
「紗雪さんは、そういえば大丈夫だったんですか?」
「俺? 結構面白かったよ~? ただあいつらに根性が足りなかったな」
「ふぁぁ……」
紗雪さんお化けとか平気なんだっ。そんな感心の思いがいちごに生まれていたとか。
実際は、その斜め上をゆくレベルであった幽だが、そこは今後知れる機会がある……かもしれない。
「気を取り直して。ゴールしたら屋台回ってみよっか」
「はいー! ぜひ~」
「甘い物いっぱい食べよーっ」
「綿あめ、リンゴ飴、チョコバナナ~♪ あっ、でも紗雪さんも、辛いの欲しかったら言ってくださいねっ」
「お、おーう。そこは、なんかごめんな部分というか、うん。今日は甘い物制覇にしよっか」
前回激辛をいちごに食べさせてしまった罪悪感は、忘れたつもりでまだ自分の中に残っていたらしい。
盛大に目を泳がせながら、しかしもう一緒に持つ提灯の手は離さぬまま、幽といちごは再び楽しい会話を取り戻すのだった。
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担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
102人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月22日
参加申し込みの期限
2018年09月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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