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【七夕】灯りをつけましょ提灯に☆
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「耳福池、意外と歩く距離あるっすね」
「そーかな」
「つ、疲れてないっすかっ?」
「学校の体育の方がよっぽど動くし」
緊張したままゴールまでもつのか不安はあったものの、ぎこちなく会話している内に彼女、
桃井 かんな
の返答もいつもより切れが無い気がして。
―― かなり暗いっす……
明かりが少ないから、もしかしたら桃井さんも怖いのガマンしてるかもしれないっす。
剣崎 一心
は男として、彼女を不安にさせないために頑張る事を己に誓っていた。
一つの提灯を持ち合う形に、最初は体が触れたら失礼っすかね!? とやや腕を伸ばして離れ気味に歩いていたのが、一心は意を決してなるべくかんなへくっついて歩くようにしている。
「歩きにくくない?」
「こ、これならはぐれたりする事もないっす!」
「……そ」
さすがにここで拒否られたら立ち直れたか怪しい一心であったが、幸いかんなの横顔は特に嫌そうな色浮かべておらず。
むしろ、少し安堵したように見えた気さえした。
進む先に、ぼんやり浮かぶ白い光を見つけると、少しでもかんなを勇気づけるように声を張る。
「灯りが見えたっす! よかったっすね桃井さ……って灯りが消えたっす!」
「ちょ、こんなの聞いてないじゃん!」
「桃井さん大丈夫っすか!?」
勇気づけるつもりが何か呼び込んだような気配に、思わずあわあわと周囲へ声をかけまくる一心。
すると、『大丈夫に決まってるでしょ』『剣崎、どこいるの』『え、なにこれ……私が他にもいるんだけど』
などと、至る方向から声が聞こえてくる。
―― はっ。そういえばここに来る前に、妙な話をきいたっすけど。もしかしてこれが!
とりあえず本人はちゃんといるようだと己を落ち着かせてから。
「桃井さん、危ないっすから絶対そこ動かないでくださいっす!」
『いいけど』『剣崎どうすんの』『だから誰よアンタたち』
自分が声をかける度、彼女らしい返答が偽物からもされては、暫し悩む。
……そうだ、考えがあるっす!
一心、深呼吸をした後思い切って言葉を投げた。
「桃井さん。さっきは言わなかったけどいつ俺の事を名前で呼んでくれるっすか!
約束したじゃないっすか!」
これは一心なりに考えたウソ。
本物の桃井さんなら呼ぶはずないっす。
事実を思っただけなのに……なぜか少々切なくなった。
へこみそうになる心をぎゅっと握って、どきどきと返答を待てば間もなく。
『今呼ぶの?』『一心。……これでいい?』『なにその約束』
桃井さんそっちっすね――!!
ぽそっと呟く感じに名前呼んできた方に、一瞬どっきゅんと心臓が音を立てた気がしなくもなかったが。
ウソに引っかからなかった言葉のした方向を捉え、一心は真っ直ぐ駆けて無事本物のかんなの姿を見つけた。
「え? 剣崎?」
「桃井さん逃げるっす!」
二人が手を取り合った瞬間、消えていた提灯の明かりがポォッと灯れば、手の暖かさと灯火の光に弾かれたようにして、一心とかんなは偽物を背に一目散にその場を駆け抜けた。
今度こそ竹燈籠の下へと辿り着けば、肩でゼーゼー息をしてグッタリなかんなへ、一心は慌てて声をかけた。
「桃井さんっ、平気っすか!?」
「も……アンタ、速すぎ……っ……」
伊達に鍛えていない一心。
自分とは真逆に全く息が切れていない様子に、むぅ、とかんなの口が若干への字に曲がる。
「えっ? どどどうしたっすか! 自分なにかしたっすか!?」
理由を口にしたら、それこそコドモっぽい気がして、かんなは『言ってやらない』と心に決めたようだ。
不機嫌そうなかんなの表情に、ゴールまで始終オロオロと言葉紡ぐ一心がいた。
果たして気付いていただろうか。
提灯と共に握られた一心とかんな互いの手。
もう桃井さんをあんな目に遭わせないっす! と息巻く一心が、決して離すことはしないにしても。
不満げな顔をしつつも、かんなの方も歩き出した最初の頃より、ずっと強く握り返していたことに ――
≪ちょっぴり次の次へも……⇒≫
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担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
102人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月22日
参加申し込みの期限
2018年09月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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