this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【七夕】灯りをつけましょ提灯に☆
<< もどる
1
…
59
60
61
62
63
…
84
つぎへ >>
「慎之介くん、あんまり早くいかないでね」
「オーライッ。女の子おいてくようなスモールなやつじゃないぜ俺は」
星や月明りがあればまた趣が違ったかもしれない。
曇りゆえに一際夜道の暗さを実感すれば、提灯持つ手が今にもぷるぷるしそうな
月守 輝夜
が弱々しく囁いた。
反対に、ビッグになる男を頼るがイイゼ! とばかりに気合の入った声が
青木 慎之介
から放たれる。
淡い想いも相まって、元気な声が響けばそのたび輝夜の心から怖さもほんの少し和らいだ。
とはいえ、暗いものは暗い。
そして、なんだか道の先にさっきまで見えていたはずの竹燈籠の灯りも、いつからか見えなくなっている気がして。
気付いていないのか、構わずずんずか進む慎之介と歩みを合わせる輝夜だが、さすがにそろそろ伝えるべく口を開いた。
「慎之介くん、灯りが消えてるところがあるけどどうしよう。進む? 戻る?」
「ワッツ? そうだったのか?」
「うん。結構歩いてるけど、明かりが見えてこないよ」
「大丈夫だって! 進めばいつか道は開ける!」
思いつくまま口にしては、戻るという選択肢が無いらしい慎之介の後を、輝夜はそのままついていく。
確かに、引き返すにしても結局真っ暗闇の中で怖い。
「ねぇ、大丈夫かな? こっちであってる?」
ついつい気を紛らわせたいのもあり、何度もそう訊ねてしまう。
慎之介は嫌な顔一つせず、その度ニカッと笑顔をくれた。
それがすごく心強くて、彼の服を掴んでしまいそうになるのをどうにか我慢していたり。
駄目、かな……でも慎之介君に触れてれば、少しは勇気がもらえる気がして……。
視線を上げたり下げたりしていた輝夜の目に、提灯や竹燈籠の灯りとは違う、ぼんやりした白いもくもくが突然捉えられた。
「ひゃ!?」
「Oh!? なんだなんだ月守……って、雲??」
「え……く、雲?」
得体のしれない物体に驚いた拍子に、縋れる対象である彼の背中に思わずぴっとりと隠れた輝夜が
慎之介の言葉でソロソロと顔を覗かせた。
そして雲の存在に続いて、今自分が居る立ち位置に遅れて気付く。
アワワ……慎之介君の背中に、触れちゃってる……っ。で、でも怖かったんだもん……。
恐怖とほのかな幸せとが同居した心中。
そんな中、雲はいつの間にかもこもこ形を変えてベンチの姿を取っていた。
明らかに二人掛け。どうぞお座りください、そう言っているふうで。
まだそれほどこの島の不可思議現象に慣れていない輝夜、首を傾げれば『これもイベントの一種なのかな?』と思い至る。
悩んだ末、主に慎之介が目を輝かせて座ったのを切っ掛けに、控えめに輝夜もその隣りへフッカリと腰かければ、空飛ぶ絨毯ならぬ空飛ぶベンチ。
あっという間に二人を乗せて、雲を通り抜けた先の夜空へと飛んでいた。
「ビューティフル!! すっげぇスターばっか!」
「本当だ……曇ってたから織姫と彦星は会えないのかとがっかりしたけど、こんなに綺麗に天の川が見えたらきっと会えてるよね」
「オフコース! 月守やさしーなっ」
地上に居た時の恐怖が、輝夜の胸からすっかりと消え失せていた。
キラキラ光る星たちと、それをキラキラ見つめる慎之介。
『届きそうなぐらい近いね』なんて、輝夜も微笑めばすぐそこに在りそうな気がして、触れないかなと星空へ向けて手を伸ばしたり。
ふと、隣りで同じように星を見上げている横顔を見た。
―― 『想いが届きますように』。
中学を卒業したらアメリカに行きたいと彼から聞いたのが、とてもとても前の事の様な気がする。
でも、気付けばもうあと半年。
その間にあと何回こんな風に隣りに居られるだろう。
告白する勇気を、
想いが届くように、
輝夜は切なそうに天の川へと心の内で願いを囁いた。
慎之介くんは何を願ったのかな?
……きっとバスケの事だよね。それとも、ビッグな事を成し遂げられますように、かな。
視線に気付いたのか、慎之介がこちらを向いてパチッと目が合った。
「なんか、月守あれだなっ、こうして見っとビーナスみたいだな!」
「……え?」
背中に煌めきたちを背負って。誰かを想う気持ちはその表情をどこか大人っぽくして。
慎之介の目には、輝夜が物語に出て来るような女神様のように映ったのかもしれない。
何にも意識せずいつもの声の調子で紡がれたのだとしても。
輝夜は、満面の笑顔を慎之介へ送った。
―― 私は何があっても応援してるから。気持ちはずっと変わらないよ。
そう心で唱えながら。
<< もどる
1
…
59
60
61
62
63
…
84
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【七夕】灯りをつけましょ提灯に☆
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
102人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月22日
参加申し込みの期限
2018年09月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!