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【七夕】灯りをつけましょ提灯に☆
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名は体を表す。それは生まれた瞬間初めて贈られるプレゼント。
時にその贈り物は見た目だけでなく纏う雰囲気も全て含む。
清楚であるのに喧騒に飲まれる事無く通って伝わる声と、エネルギッシュに快活な華やいだ声が通りを歩く。
それぞれ、紫陽花と朝顔という夏らしい浴衣である。
他にも珍しい浴衣柄などが行き交う中で、一際その二人に視線が集まるのは本人たちが醸し出す艶やかさと浴衣がマッチしていたからだろう。
仙藤 紫
と
仙藤 蒼
の姉妹は、仲良く昼の部にも参加していたのをいったん自宅に戻って休憩を挟んだ。
この時から、蒼は姉の様子がどこか沈んでいるのに気付いていた。
しかしそれを人に話して発散するタイプの姉では無い。
ならば、自分に出来る事はこの後のお祭りをめいっぱい楽しんでもらって、少しでも上書きしてもらえたら。
時刻が夕方を示せば、昼以上に張り切った蒼に手を引かれる形で、紫も共に参道商店街へと繰り出してきたのである。
提灯でライトアップされた商店街の屋台たちは、昼とはまた違った趣があって特に食べ物たちがより一層食欲そそる色味に見える。
色気より食い気!と全身で言い放つように、次々と屋台に突撃する蒼の後を紫も微笑ましそうにしながら続く。
「何が食べたいの?」
「えーとね、綿飴、リンゴ飴、今川焼、焼きトウモロコシ、唐揚げ、フランクフルトソーセージ、たこ焼き、
お好み焼き、イカ焼き……」
「……蒼」
「分かってるよ! 全部は無理だってことくらい! ただ目移りしちゃって……
あ、そうだ。お姉ちゃんも半分こしよーよっ。そうしたら数増やせるし、少しでも色んな種類食べられるし」
「いいけれど、厳選はしてね」
半分ずつにしたとて、自分はそれ程量は入らないのだけど……と思うも、ぱぁっ☆と嬉しそうな笑顔になった妹見ればやはり可愛いと感じるのだ。自身へと仕方なさそうに吐息一つついてから、蒼の食欲が満ちるのに付き合う事にする。
とはいえ、女子中学生のはずの蒼の食欲は中々にすさまじいものがあり。
紫が半分に割られた今川焼を食べている間に、もう食べ終わっては姉が食べているのを待ちがてらリンゴ飴を食しているという勢いである。
可憐な美少女なのに……立ってるだけなら……可憐な美少女なのに……という一部モブ異性の心の声がしていたかもしれない。
豪快な食べっぷりにも活発な動きっぷりにも、姉の方は慣れた表情ではぐれないようにと配慮しながら見守っていた。
ようやくお腹がいっぱいになれば、むしろここからが本領発揮な蒼。
まずは軽い腹ごなし。
狙いさえ定めれば動作を必要としない射的へお金を払う。
スパーンッ スパーンッ スパパパ――ンッ
「んー。もうちょい軌道修正するか」
最初はにこにこと接客笑顔を浮かべていた屋台の兄ちゃん、次第に蒼白である。
けろりとした表情の少女が、玄人な腕前で次々と景品を奪っていくのだ。しかもまだ止める気配が全くない。
しかし兄ちゃん、絶望するにはまだ早かった。ここで姐もとい姉・紫参戦。
「こう構えて……こう、ね」
「負けないから♪」
ビデオゲーム以外でもゲームと名の付く類はプロ級の腕である蒼、その集中力は大変高いものがあるわけだが。
ゲームには疎くとも、元々の集中力の高さを普段は勉強や思考へとあてている紫、コツを掴めてしまえば容赦の無さは蒼並であった。
あれよあれよという間に、商品棚の景品たちが叩き落されていく。
負けず嫌いな蒼がそれに触発されれば、もはや景品が空になるのは時間の問題であった。
「……蒼、返してあげましょう」
「えー!」
顔面蒼白に半泣き状態が加わった射的のお兄ちゃんに気付いた紫が、ようやく手を止めては山盛りになった自分たちの景品、そのほとんどを丁重にお返しした。
物凄い感謝をされながら、目玉景品であった一抱えする程の大きなクマのぬいぐるみ、白と黒の色違いだけもらって次の屋台へ。
スマートボール、輪投げでも同じような流れになれば、その都度1つだけ景品をもらって後はお返しを繰り返し。
「よぉっし! じゃあ最後は金魚すくいで勝負よ!」
「まだやるの? 構わないけれど」
美少女姉妹(片方はすっかり戦闘モードな腕まくり)、屋台潰しがいる、との噂が立ち始めていることにはトンと気付かぬまま、ここでも背後にこっそり外野の存在が出来ているのも気に留めず、いざ勝負開始。
持ち前のスキルと素早さで攻める蒼。
集中の高さによる動体視力と金魚の動きを読む戦法で着実にゲットする紫。
案の定、いくつものお椀にビチビチ跳ねる金魚が増えていく。後ろからは観客の拍手すら聞こえてくる。
「あ――!! 1匹負けた~!!」
「最後は焦り過ぎね」
最後の最後まで良い勝負をしていた2人、ラスト一匹に狙いを定めた際に蒼のスピードと勢いにポイ(金魚救う和紙のアレ)がついていかなかった。
水面につけた瞬間破れてしまった蒼の横を、すいーっと流れる動作で紫があっさりとキャッチした。
悔しがる妹をさておいて、これだけ持って帰るにはその間金魚さんたちが苦しいでしょう、と紫はやはり丁重に金魚たちをお返しした。
拝む勢いでお辞儀する金魚屋のおじちゃんがいた。
「もー! お金払ってるんだからルールに則ったれっきとした賞品なのにっ」
「いいのよ。蒼とこうやって遊べるのが私は楽しいから」
「そ、そりゃ、私だって楽しいけどぉ」
艶っぽい唇でそう紡がれてしまえば、スネていた蒼の表情もころりと変わって。
ならもっともっと一緒の思い出増やさなきゃね! と手を引かれるのを、何かから逃避出来る安堵の色をそっと瞳に浮かべながら
紫はもう暫し蒼と共に賑やかさの中に身を置くのだった。
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担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
102人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月22日
参加申し込みの期限
2018年09月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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