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古い町並みの中、
真境名 アリサ
が颯爽と歩いている。麦藁帽子の鍔が柔らかく波打つ。白い両肩が露出したカットソーに七分丈のスキニーを合わせていた。踵の高いミュールが均整の取れた長い脚を更に引き立たせる。
正面に寝子島駅が見えてきた。肩に掛けていたトートバッグを軽く引き上げた。
――行き先は適当でいいよね。
目を細めた。靴音を響かせて駅舎に入る。券売機で切符を買い、改札を抜けた。
海が前面に広がる。白波も見えない。青い静謐な鏡のようだった。
アリサはホームに立った。見惚れたように海を見詰める。滑り込んできた電車に乗り込み、ドアの傍らに立った。今度は流れる海を眺めた。
寝子島シーサイドタウン駅に到着した。開いたドアに吸い込まれるようにして下車する。
繁華街には背を向けて歩き出す。途中で赤信号に止められて眉根を寄せる。青に変わると飛び出し、甲高い靴で道路を横断した。左手の桜川を横目に足を速める。
寝子ヶ浜海浜公園に突入した。間もなくして視界が一気に開けた。長い黒髪を撫でるように潮風が吹いてきた。
安らいだ表情となる。軽く両腕を広げて全身に潮風を受けた。
目に付いたベンチに深々と座る。力を抜いた状態で壮大な海と向き合った。
「あ、そうよ」
唐突に思い出したという風にトートバッグの中に手を突っ込んだ。取り出したスマートフォンを手慣れた様子で操作して馬券を購入した。
「本命の他は」
対抗馬にも賭けた。自身の予想にアリサは満足した笑みを浮かべる。
「馬にどんだけ金を注ぎ込むんや」
「え、誰よ、いきなり?」
顔を上げて左右に目をやる。人の姿はなかった。
「ワシはここや。ベンチの背もたれの上におるやろ」
アリサは瞬間的に顔を左に向けた。不機嫌な顔の白猫がいた。横っ腹が肉厚で白い毛玉のように見える。
「今の声は」
「もちろんワシや。人間の常識で何でも考えたらアカンで」
細い足場を物ともせず、白猫は横を向く。背もたれを滑ってベンチに収まった。四肢を前に突き出すようにして座る姿には愛嬌があった。
「やだ、このデブ猫ちゃん、凄くかわいい」
「誰がデブやねん! 貫禄があるだけや。ワシは世間から猫がみ様と崇められた存在なんやで」
白猫は顔を向けてきた。口角を上げて不敵に笑う。
アリサは感心したように目を輝かせた。
「それもいいけど、デブ猫ちゃんの呼び名の方がかわいいよね」
「もう、何でもええわ。ワシがラブリーなのは事実やからな」
白猫は大きな欠伸をした。
「あんな金があるんやったら、美味いもんを食った方がなんぼかマシやで。泡銭は身に付かんと昔から決まっとるんや」
「ギャンブルは予想が楽しくて、ついね。デブ猫ちゃん、もしかしてお腹が空いていたりする?」
上から覗き込むアリサに白猫は鼻息を漏らす。
「空腹とはちゃう。こう、あれや。口が寂しい感じやな」
「猫缶はないけど」
アリサはトートバッグを開いた。手を入れて中を漁り始める。
「ねーちゃん、博打のせいで貧乏なんとちゃうか」
「普通の生活は送れていると思うよ」
アリサは手を止めずに答えた。横にいた白猫は鼻で笑った。
「無理せんでええ。金がないから藁で帽子を作ったんやろ。薄い服やし、丈の足らんズボンは誰かのお古に決まっとる」
「飴玉があったよ」
「ねーちゃん、ワシは猫やで」
「はい、あーん」
包装紙から取り出した飴玉を白猫の口に持っていく。
「困ったねーちゃんやな」
白猫は飴玉を咥えた。顔で軽く投げ上げるようにして口に含んだ。直後にガリガリと噛み砕く。
「なんや、このシュワシュワは?」
「コーラ味だからね」
「ねーちゃん、普通の猫やったらえらいことになっとるで」
「抱っこしてもいいよね。デブ猫ちゃん、とってもかわいいし」
アリサは白猫を抱えて自身の太腿に載せた。
「話を聞かんやっちゃで」
「ふかふかで、ギュッとしたくなるね」
「すでに、しとるがな」
アリサは白猫を抱き締めていた。頬を頭に押し付けて感触を楽しむ。
「ワシのラブリーにも困ったもんやで」
白猫は窮屈そうな状態で愚痴を零した。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月11日
参加申し込みの期限
2018年09月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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