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<零神探訪>千年茨の遺跡(グリーン・ルインズ)
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●鈴島:緑の回廊、意志ある茨2
ブリジットは指をパチンと鳴らした。彼女のろっこん<スポットライト>が、舞台の上で謎解きをする探偵を照らすように、頭上からブリジットに降り注ぐ。意志ある茨がざわりとその強烈な光に反応して脈打つ。
「おっと、貴方たちが見るのはあっち」
ブリジットはすかさず天井付近を指さす。
スポットライトは、ブリジットから彼女が指さした方へ照らす先を変えた。
茨は光を求めるように、天井の方へ蔦を伸ばす。
その分、地上に近い部分に隙間が出来たのを見計らって、夏夜は健吾に中華風猫シールを張り付けた。
「水戸くん、いくよ。……軽くなれ!」
夏夜のろっこん<重く軽く>で健吾の体は風船のように軽くなった。夏夜はそんな健吾を思い切り茨の道へ投げ飛ばす!
(茨に触っても、僕ならば傷付かないだろう)
健吾は茨へ向かって吹っ飛びながら、胸の内で念じた。
(水になりたい)
<流るは水の如く>――ろっこんが発動し、少年の体は衣服や所持品共々、見る間に液体に変じてゆく。
(水になれば囮になれる)
茨が一気に、水に変じた健吾の方へ向かってくる。
(わっ、やっぱり怖い!)
怪我はしない。そう確信していても自分に襲い掛かってくる蔦に、ビックリする。夏夜に投げ飛ばされて弾丸のように飛んでいなかったら、避けてしまっていたかもしれない。
(あーダメダメ、弱気になってる場合じゃないよ。頑張らないと!)
今更、止まることはできないのだ。
そして液体になった自分の体に蔦がいくら突き刺さっても、痛くもかゆくもないことにすぐに気づく。
水になった自分の体は、ひとつも傷つかずに、網の目のような蔦の間をすり抜けてゆくのがわかる。
それはとても不思議な感覚だった。
ブリジットの光と、健吾の水。ふたりのろっこんのお陰で、茨の道に空間が空いた。
いよいよ真の出番だ。真は片手に火のランタンを持ち、もう片方の手で傘を開くと、ユチェンや修や夏夜やブリジットが出来るだけ傘の中に入るよう高く持ち上げた。
「皆、できるだけ僕のそばに固まって……ほな、行こか」
おっとりと微笑み、ユチェンに願い出てその手の甲に軽く口づける。
真のろっこん<狐に嫁入り>が発動し、彼を中心に雨が降り出す。
「雨がふっとる間は茨が近寄って水を喜んで食べるやろし、中々手は出せへんやろ」
歩き出す。
真の想定通りに事は進んだ。
茨は雨に気を取られ、一方では火を怖がって、傘の中までは侵入してこない。
真と一緒に移動する局所的な雨はまるで、真たちを守護するカーテンのよう。
茨の隙間を一気に抜け、先に向こう側に抜けていた健吾の元へ辿り着く。
獲物にしてやられたと気づいたかのように、茨は追っ手の蔦を伸ばして来た。
「しつ、こい……!」
夏夜は振り返り、自らの首と半身像を守りつつ、駄目元で手にしていたランプを投げつけようとした。
しかし、その手は真によって制止された。
「それやったら燃えてまうよ。生の木ぃなんか燃やしたらえらい煙でるやん。煙いのはかんにん。僕らもあかんくなるし。それより、はよ、離れよ?」
「賛成。逃げるが勝ちってグランパも言ってた」
ブリジットがスポットライトを操り、蔦をこちらに来ないよう誘導する。
「そうだね」
夏夜は真とブリジットに賛同した。今は先に進むのが先決だ。意志ある茨が支配する空間を抜けるとすぐに曲がり角となっていて、六人は大急ぎで角を曲がった。
蔦はもう、追ってこなかった。
「なんとかなったわね」
最後尾のブリジットがスポットライトを解除する。
そのとき「健吾さん、大丈夫?」とユチェンの声がした。
健吾が膝をついて、喘いでいるのだ。
「……ごめん、なんだか、力が抜けて……」
真が近寄って介抱する。どことなく、脱水の症状に似ている気がした。
「茨に水、吸われたんかも。これ飲んで」
ペットボトルに半分ほど残っていた水を口に含ませる。
健吾はそれを一気に飲み干した。
「……ありがとう。すこし、気分が良くなってきた。もう大丈夫、進めるよ」
ゆっくりと立ち上がる健吾に、修が手を差し伸べる。
「肩を貸そう」
健吾は彼を見上げ、僅かに笑った。
「肩は届かないよ」
腰のあたりに掴まり、歩き出す。
ひとつの試練を乗り越え、一行は、すこし『仲間』になった。
しばし休憩を挟んで回復した一行は、道なりに歩き、三差路に出た。
修が海から届いた遺跡マップをスマホ画面に呼び出す。
「左手は中心部、右手は小部屋や小塔へ向かう道のようだが……」
「小部屋と塔、先に探してみいひん?」
真が提案した。
なぜ? と問うようなユチェンの視線に、真は茶目っ気たっぷりに答える。
「一マスずつ探索すんのはゲーマーの基本やから。ゲームやと仕掛けとかな、小部屋に鍵が有ったりするんよ」
「私も賛成」
ブリジットが手を挙げる。
「小部屋も塔も、何の目的で存在しているのか、中に入って調べてみたいわ。それに、この先何があるのかわからない以上取りこぼして引き返す羽目になるのは、逆に時間のロスに繋がりかねないと思うの」
たしかに、と夏朝も修も頷く。健吾もユチェンも異論ない。
一行は三差路を右に曲がり、小部屋の方へ進んでいった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<零神探訪>青の幽玄(ブルー・アルカディア)
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
17人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月10日
参加申し込みの期限
2018年09月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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