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●寝子島:R&R事務所
一方その頃、寝子島に残った
小山内 海
、
音海 なぎさ
、
志波 武道
の三名は、
リンコ・ヘミングウェイ
とともに事務所へ戻り、各自調査を開始していた。
海は、夏夜からもらった写真データを印刷した。
(あ、この最後の一枚が月光に光ったっていう写真かな。ほんとだ、像全体がぼうっと光ってるみたい)
海はすべての写真を机においてスケッチブックを取り出す。
写真と自分の記憶とを組み合わせて、零神像を描き出してゆくつもりだ。
写真があるのに絵も描くのか、と思うかもしれないが、絵に起こすからこそわかることもあると海は思う。
警察の捜査でも、モンタージュ写真より似顔絵のほうが特徴を掴みやすいというし。
まずは全体像のスケッチ。
女性の半身像は粗削りだが、人物のもつ雰囲気は絵に起こす方が出てくる。
ギリシャ神話の女神像のもつ厳しさや、仏教的な女神像の持つ慈愛のようなものは、この半身からはあまり伝わってこない。もっと素朴な、友だちになれそうな笑みを浮かべている。
(なんか……誰かを彷彿とさせるなあ)
アホ毛の神様を思い浮かべ、くすっとする。
(よく考えたら落神神社に祀られていた落神像だもんね、何か関係があってもおかしくないか)
絵が仕上がると、海はスケッチブックのページを捲った。
お次は、写真を見ながら断面の地図を一度紙に描きだしてみよう。
(沁みみたいな地図のところは特にしっかりとね。何かあるかもしれないし)
鉛筆を寝かせ、細かなタッチで動かしてゆく。アップで撮った写真をさらに大きく。陰影はより鮮明に。
大きな勾玉と小さな勾玉が向かい合わせになったような、鈴のような形の鈴島。
右の小さいほうの島に、何かある。
(細かいところもしっかりと描き出さないと)
目を凝らす。
ほぼ正方形のなにかがある。
よくよく確認すれば、三本の線が中央へ向かって渦巻く様に絡み合っている。その中央に円形の輝く何かがあり、お宝という言葉を彷彿とさせた。
(! これ、遺跡の地図、かも)
海はさっそく仕上がったスケッチを写真に撮って、探索班へ送信した。
別のデスクでは、なぎさがパソコンに取り込んだ折本の写真データを拡大して目を凝らしていた。
画面上の写真は白紙。最後の数頁部分である。
「通常モードと赤外線モードで撮ったけど、何も映ってないように見えるなあ。この折本には、寝子島の知られていない、忘れられている何かがあるんじゃないかなって思ったんだけど……」
仕方ない、別アプローチすればいいか、とマウスを動かし画面を閉じかけたところで、リンコがなぎさの手の上に手を添え、動きを止めさせた。
「ちょっと待って。私に少し時間をくれない? このままじゃ何が映っているか分からないけれど、画像処理すれば或いは……」
「リンコさん出来るんですか?」
「分からないけれど。シーノ時代、美術品に関わることが多くてね。デジタル修復や復元をちょっと齧ったこともあるから試してみるわ。と言ってもプロじゃないから、時間がかかると思う。他の調査を先にお願い」
そう言うと、リンコはなぎさに代わってパソコンの前に座ると、集中してマウスを動かし始める。
なぎさは「お願いします」と言うと、一番奥のデスクでクロードの右腕を調べる武道の様子を見に行った。
デスクの上には新聞紙が拡げられ、その上に布を敷いてある。
横たわるのは干からびたミイラ状の右腕。
青の幽玄で御剣刀が切り落とした、クロードのものだ。
腕の内側に黒い兎のような形のアザがある。
骨ばった枯れ枝のような指先は生きているとはとても思えないが、武道が箸で突くとぴくと僅かに反応する。
「乾尸みたいだな……僅かに動いている時点で油断ならないし、慎重に調べよう」
まずは動きだ。
武道は固定カメラをセットすると、ミイラの指先にインクをつけ、紙の上に指を置いてみる。
動き自体に意味があるものかもしれない。そう思ってしばらく観察する。
なぎさがやってきて様子を聞いた。
「どう? 何かありそう?」
武道は曖昧に首を振る。
指先はぴく、と時折動くが、紙に書かれたのは同じところを行ったり来たりする震える染みだ。
「意味ある文字を描いているとか、そういうことはなさそうだ。鼓動っぽいリズムではあるケド」
武道はインクの実験を切り上げ、ピンセットとメスを取り出した。
「次……抵抗があるが少し皮膚を取って……」
腕の断面に近いあたりを慎重に切り取り、皮膚片を複数に分け、シャーレに入れた。
「さあて実験開始☆」
皮膚片のひとつを、僵尸が苦手だとする生のもち米の上に置いてみる。
切片は炙られた烏賊のように反り返った。こういうことは人間の皮膚では起こりえないだろう。
「お次は日光に当ててみよう」
窓を開け、太陽光に触れさせてみる。
すると、皮膚片は、じゅう……と厭な匂いをさせて焦げた。
「これって……僵尸、だよな?」
「少なくとも、人間じゃないね」
武道はなぎさと目配せしあう。
この二つの実験で充分正体は分かったが、武道はさらにもう二つ、実験してみることにした。
ひとつは水につける実験。
皮膚片は変化はない。水につけたら生き返るということでもないらしい。
もう一つは火をつける実験。
こちらは、木くずの燃えるが如く一瞬で火が付き、あっという間に黒い滓となった。
武道は実験結果に納得して、右腕の方を振り返る。
「後は……動くのは何故か知りたいな。切れた腕そのものの動きなのか、それとも……本体と繋がってる?」
武道のろっこん、スイ・マー。突いた部分の神経、感覚を麻痺させる――その力を用いて、クロードの右腕の反応を調べてみる。
最初は弱く突き、麻酔が効くか。
(神経生きてる? 別の力で動いてる?)
進化能力で、きき具合が瞬時に直感でわかるはずだが、効いた感触があるかといえば『良く分からない』。
「神経は、生きてないのか?」
では何の力で動いているのだろう。
――僵尸とは、とても簡単に言うと、動く死者です。
――死ぬと魂も魄も人の器から離れますが、死してなお『魄』のみが宿ってしまった状態の肉体が僵尸と呼ばれるものです。
青の幽玄の突入前、まだ、クロードが道士ジンと名乗っていた時。
ジンは僵尸のことをそう説明していた。この説明はあながちウソではなかったと思う。
「……『魄』で動くのか?」
「『魄』って本当はなんなんだろうね?」
検索すると、人のたましいのうち陰の精気で死後も地上に留まるもの、と出てくるが、この一文だけで具体的に実感として理解できるかといわれると難しい。
「麻痺が効くなら、この腕を無力化できるか。本体と繋がってるなら、腕のほうを麻痺することで探索組への支援にもなるか、と思ったんだが」
残念そうな武道に、ちょっと考えてなぎさは言った。
「本体と繋がってない、とも言い切れないよね」
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担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<零神探訪>青の幽玄(ブルー・アルカディア)
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
17人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月10日
参加申し込みの期限
2018年09月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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