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●寝子島:古書店
念のため、クロードの腕に強めに手刀を打ちこんで<スイ・マー>をかけ、腕の調査を切り上げた
志波 武道
は、街で聞き込みをするという
音海 なぎさ
とともに事務所を出た。
「古い情報だからきっと、旧市街のほうがいろいろ集まるよね」
「そだね」
ふたりの元にも、赤、青、ふたつの小部屋に描かれていた壁画の写真が届いている。
「折本をもっと解読できれば、この壁画の意味も分かったり、遺跡探索中の皆の助けになったりするんじゃないかなって思うんだ」
聞き込みをするうち、旧市街の古書店に古い書物が埃を被っているという噂を聞きつけたふたりは、何か手がかりがあるかもしれないとくだんの店にやってきた。
「ホントにここ、開いてる?」
そう囁きたくなるくらい寂れた、目立たない店だった。昭和の風情が残る古いガラスの嵌った引き戸を開けて中に入ると、うなぎの寝床のように細長い店内。一番奥でうだつの上がらなそうな眼鏡の中年男が小説を読んでいる。おそらく店主だろう。
「あのう、ちょっとお伺いしたいのですが」
なぎさはおずおずと折本の写真を店主に見せた。
「古い書物についての情報を探しているんです。こういう感じの本とか、こういう感じの字とか見覚えありませんか?」
店主は写真を受け取り、眼鏡をずらして確認したが、「うーん」と唸って思い出せない。
すると、背後から聞き覚えのある声がした。
「先代が集めていた古書を見せてあげたら?」
振り返れば、そこにいたのは――、
「永田先生!」
古本屋巡りが趣味の先生は、この店の常連であるらしい。
「ここの先代、変わり者の好事家で、古い書物に目がなかったんだよ。俺もたまに見せて貰うんだ」
永田先生が眼鏡の奥で笑みを浮かべると、店主も「ああ」と相好を崩す。
「先生の教え子さんでしたか。なら、奥どうぞ」
店主が背後の戸を開けると、うなぎの寝床はさらに続いていた。
左右の棚は、店頭に出しているものよりさらに古びた本でびっしりだ。
武道となぎさは、永田先生の案内で最奥まで進んだ。
そのあたりは整理が行き届いていないようで、棚からはみ出した本が、麻紐で括られて床から積み上げられっぱなしになっている。もう何十年もそのままであるのか、埃まみれだ。永田先生はふうっと息を吹きかけ埃を吹き飛ばした。
「さて、探し物は何かな? 面白そうだから俺も手伝おう」
「今、寝子島の歴史調べてるんですけど、」武道はクロードのことも四十九院先生のことも絶神のことも伏せ、しれっとそう言った。「寝子島って色々面白い遺跡あるみたいで詳しく載ってそうなの探してるんです」
なぎさも折本の写真を見せる。
「それに、この本に書いてあることも分かるといいなって」
「これは?」
「ちょっと研究で見つけたんです」
なぎさも仔細を濁す。一瞬興味を惹かれた顔をしたが、永田先生も詳しくは聞かなかった。
「よし、手分けして捜してみよう」
古書の捜索はそれなりに難航した。なにしろ埃がすごい。開いてみても何の本かわからない。分かっても個人の日記だったり、なにかの目録だったり。関係ないと思しき本が三人の背後に山となって、いいかげん諦めようかと思いかけた頃、なぎさは古書の間に隠されるように置いてあった桐の箱を発見した。
「なんだろう?」
蓋を開けると、折本によく似た青い表紙の書物が出てきた。
「永田先生、志波くん、これ!」
ゆっくりと折本を開いてみる。青の幽玄で見つけた折本ととてもよく似ている。しかも、中身は流麗な毛筆で書かれた日本語だ。
「これなら俺にも読める」
永田先生が冒頭部分を読み上げた
「『神代の時代、天に女神あり』……『落神』の字もあるな。この『絶神』っていうのはなんだ?」
なぎさが、手元の折本の写真と見比べる。
「もしかして、折本の日本語訳……っていうか、古語版?」
その時、星ヶ丘ホースクラブのオーナーで、幼い頃に落神神社でお化けを見たことがあるという
松田 晃正
に話を聞きに行っていた
小山内 海
から連絡が入った。
――松田さん、子どもの頃、夜に落神神社に肝試しに行ったら、窓越しに中がぼんやり光るのを見たんだって。それがね、月夜だったって。
なぎさがそれに返信する。
――恵御納さんが、月の光を浴びたとき零神の半身像が不思議な光り方をしたって言ってたよね。もしかしたら、その光、零神像だったのかな?
――そうかなって私も思った。ただね、松田さんお化けって言ってるのは、光の中に浮かび上がった影のことなんだって。当時はすごく恐ろしかったけど、今思い出したら男の影っぽい。ドロボウか何かの影かもっていうんだ。
――ドロボウ?
なぎさはふと、手元の桐箱に視線を落とす。
この折本の日本語版はどうしてここにあるんだろう? それも隠されるようにして――。
「あっ!」
「どうしたの、なぎさくん?」
「もしかして、松田さんが見たお化けって、この古書店の先代だったんじゃないかな? ここの先代、変わり者の好事家で、古い書物に目がなかったって言ってたよね。この日本語版はもともとは落神神社にあったもので、先代はどうしてもそれを見たくて盗みに入った――そう考えるとつじつまが合うよ」
そういえば、以前落神神社を探索したとき、書きつけ等ないのはおかしい、という話があった。
「! なるほど! この日本語版は零神像と一緒に祠に入っていた。古書店の先代はそれを盗みに入って祠を開けた。丁度月夜で、零神像は月の光に照らされて光を放った。松田少年はその光と、照らし出された先代の影を見て、お化けだと思ったってわけか!」
この推理を海に伝えると、しばらくして返信があった。
――古書店の先代が、って部分は伏せたけど、なぎさ先輩が言ったように伝えてみた。そしたら松田さん、そうか! って驚いてるよ。『幽霊の正体見たり枯れ尾花』とはこのことかって。
怪談話が怖くて堪らなかった寝子島ふぁんた爺ズのイエロー担当はもしかしたら今後、怖がりがすこし直るかもしれない。
さて、このことを現店主に伝えると、現店主もびっくりし、恐縮しきってこう言った。
「変わり者だと思っていたが、そこまでとは……その本はどうぞお持ちください。もちろんお代は要りません。その上で厚かましいお願いではあるのですが、調べ終えましたら、その本を私と先代に代わって落神神社に戻していただけないでしょうか?」
なぎさも武道も、もちろん、と快諾する。
より詳しい解読のために、落ち着ける場所へ移動しようと店を出ると永田先生もついて来た。
こんなところで手を引くのは性に合わなかったようだ。
「乗りかかった船だ。俺にも手伝わせてくれないか? こう見えて古文教師の端くれ、すこしは役に立てると思うんだが」
「勿論です。よろしくお願いします」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<零神探訪>青の幽玄(ブルー・アルカディア)
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
17人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月10日
参加申し込みの期限
2018年09月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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