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【七夕】ミルキーウェイに愛を叫べ 屋台も楽し~い♪
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「Evvai! ユカタでお祭りだー! 悠月、何から回る?」
オルカ・ヴィヴァルディ
はたくさんの屋台を前に、弾む声で隣の
獅子目 悠月
に言った。オルカと悠月が着ている浴衣は、藤の花を染め抜いた色違いの花浴衣。お互い着せ着られ、何とか浴衣を着付けたのだが……その苦闘はここでは割愛する。
なかなかの美青年達が粋な浴衣を着こなしていれば否が応でも人の目を惹くものだが、2人の場合はどうもそれだけではないようだ。
「ねぇ、あの2人ってさあ、野外イベントで歌ってた……」
人波の中を歩くだけでそんな声がちらりほらりと聞こえてくる。歌唱ユニット【Re】として活動を始めている2人。オルカは遠巻きに見ている女の子達に軽く手を振った。これも活動の一環だし。
認知度が上がった事を嬉しく思いながらオルカはご機嫌で隣の悠月に話しかけようとして……片眉を上げた。
悠月の眉間は何だか困ったように寄っていたのである。
(視線が……気になる)
オルカと屋台の列を歩くにつれ、悠月は困惑を深めていた。
気のせいではなく、見られているのだ。漏れ聞こえる声からも、原因は分かっていた。
活動の成果と取るべきなのかもしれない。以前は気にも留めなかったから。
(とは言っても)
悠月は隣で女の子達に手を振るオルカをちらりと見た。本当はああいう風に立ち回れるのがいいのかもしれないけど。
悠月はふるりと首を振った。どうも、ステージを下りると勝手が違ってしまう。ステージの上では、たくさんの人に歌を届けたいとあれほど熱くなるのに。
悠月が小さく溜息をついた時、「ちょっと待ってね」とオルカが悠月から離れた。
(……?)
不思議に思うが1人ぽつねんと待つ悠月。するとすぐに、
「ゆ~づき♪」
オルカの声と共に目の前にお面が差し出された。それはヒーロー物のお面。いわゆるレッドだ。見上げると、ブルーのヒーローのお面を着けたオルカが、
「どお~、似合う?」
とおどけていた。
お面を渡され眉根を寄せる悠月。オルカが軽い調子で言った。
「悠月も着けたら? 似合うと思うよ~」
「似合うも何も……」
そう呟きながらも悠月には分かっていた。オルカは周囲を気にしている自分の事を気遣ってくれているのだ。
(気付かれてたのか)
それが何だか悔しくてこそばゆい。
「……仕方ない、着けてやるか」
悠月は赤くなりそうな顔を隠すように手早くお面を着けた。
(うん、確かにこれなら顔が分からなくなるな)
悠月の心が少し軽くなる。「……で、次はどこ回るんだ?」と悠月が顔を上げた瞬間。オルカの大きな手が自分の髪をさらりと梳いた。
「俺リンゴ飴が気になるな~……悠月の髪みたいですっごくキレイ」
「!」
不意打ちに悠月は固まってしまう。―――ああくそっ、どうしてこいつはいつもこう突然。
きっとお面の下の自分の顔は、リンゴ飴のように真っ赤だろう。顔が隠れている事がありがたいとすら思える。……それすらもこいつの計算の内か?
あれこれ考えてしまう悠月レッド。けれどもオルカブルーは飄々とレッドの手を取り言った。
「―――じゃ、行ってみよっか?」
(喰えないやつ……!)
手を引かれながら真っ赤になってレッドが毒づいた。
*
浴衣姿の女子高生達が、屋台の並ぶ参道を並んで歩いていた。
お下げ髪もお揃いで、「わたあめも美味しかったよね~」なんて話しているのは
回田 はつな
と
跡野 茉莉
だ。彼らが今手にしているのは、ピンクと黄色のべっこう飴。飴の屋台に立ち寄った彼らは、たくさんの形の飴の中から、パズルのピースの形を選んでいた。
2つ合わせたらピッタリとはまりそうなかわいらしいべっこう飴をペロペロと、2人は仲良く歩いている。
(こんなお祭りにくるのは何年ぶりだろう……一緒に見て回れる親友がいてよかった)
茉莉ははつなの横を無表情に歩きながら、しみじみと思っていた。
大好きな大好きな親友。自分ではっきりとそう自覚できるくらい、はつなの存在は茉莉の中で大きくなっていた。
変わり者と思われがちな自分にも、いつも変わらず明るい笑顔を見せてくれるはつなを、茉莉は本当に大好きなのだ。
(浴衣も……回田さんすごく似合っている)
今日のはつなの浴衣はつるバラだ。濃い紺地に深いピンクが華やかに浮き上がってくる。それはいつも笑顔で女の子らしいはつなに、とてもよく似合っていた。
(うん、彼女は花柄がとてもよく似合う)
そう思う茉莉の脳裏には、ふとした瞬間にはつなの周囲に突然起こる、たくさんの花びらが舞う光景が浮かんでいた。
ひらひらと夢のように舞う花びら。その中で幸せそうに笑う回田さんは、本当に綺麗で―――。
「……茉莉ちゃん?」
はつなの不思議そうな声がようやく耳に届き、茉莉は自分がトリップしていた事を知る。
「あっ、ごめんね、回田さん」
パチパチと瞬きしながら茉莉はすぐ横のはつなを見た。
「ううん、大丈夫だよ~。あのね、茉莉ちゃんの浴衣、とっても素敵だねって言ったの!」
はつなは表情の変わらない茉莉ににっこりと笑いかけた。
もうはつなには何となく分かるようになってきたのだ。変わらない表情の中でも、茉莉が自分といるのを楽しんでくれている事を。
「浴衣の柄、ジャスミンだよね~。白と薄紫が上品。帯の色とも合ってるし、何より茉莉ちゃんにぴったり似合ってる! いい浴衣選んだね~。うん、私が言うんだから間違いないって~!」
そう張り切って言うと、はつなは茶目っ気たっぷりににこっと笑う。茉莉はまたパチパチと瞬きをすると小さく言った。
「えっ、あ、ありがとう……。回田さんにそう言われるとすごく嬉しい」
「だって、本当に似合ってるもん~! でも、茉莉ちゃんにそう思って貰えて、私もすごく嬉しいよ~」
うんうんと大きく頷き、はつなはまた花咲くように笑う。嬉しくてしょうがないのだ。こんな可愛い自慢の友達と一緒にお祭りを歩けるのが。
(実は今日の三つ編みは、少し茉莉ちゃんを意識したりなんかして。……うひ~!)
こっそりお揃いの嬉しさに、はつなは自分のお下げをそっと触り一人頬を染める。と、茉莉が自分をじっと見つめて言った。
「私も……回田さんの浴衣、似合うなぁってずっと思ってた。それに、髪、三つ編みも素敵だね」
「!」
(気付いてくれてた!)
こそばゆい嬉しさに心がむずむずして走り出したくなる。どうして茉莉ちゃんと一緒にいると、こんなに楽しいのだろう。はつなは大好きの気持ちを込め、ぎゅっと茉莉の両手を握った。
「ありがとう! 私も茉莉ちゃんにそう言われると、すごく嬉しい~!」
お下げの女子高生達は浴衣姿で向かい合う。1人は無表情、1人は笑顔。とってもよく似ているけれど、対照的な2人。それでも彼女達の瞳には、お互いを大好きな気持ちが溢れていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月15日
参加申し込みの期限
2018年09月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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