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【七夕】ミルキーウェイに愛を叫べ 屋台も楽し~い♪
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「なつおにーさん、ありがとー!」
一足早く着付けを直してもらったあんずがなつとアカリの横で元気に両腕を上げた。
「おい、また着崩れるぞ!」
「まあ、また走ったりしなければ大丈夫だと思うよ~」
アカリが慌ててたしなめるが、なつは彼の帯を締め直しながらのんびりと言う。「おー、なつおにーさんすごーい!」と目を輝かせていたあんずがぽんと手を打った。
「そうそう! なつおにーさん達も知ってるか? 浴衣の時ってなー」
「あ、そうだ。お前話の途中だったじゃねーか。何だったんだよ?」
なつに浴衣を直して貰ってようやく一心地ついたアカリは「サンキューな、なつ」と礼を言うと、あんずの方に向き直る。あんずは得意げな顔をアカリに向けた。
「うん、あのねー! 着物や浴衣の時ってパンツ履いちゃいけないらしいぞー!」
年端もいかない少女のノーパン発言に、男2人は一瞬固まる。それをどう勘違いしたのか、あんずはへへんと鼻を擦った。
「知らなかっただろー! おにーさんも履いてるのか!? ダメだぞ脱がなきゃ」
「いや、あんずちゃん。それはねー、昔の人のお話で、今はみんな履いてていい……」
「アカリも履いてるだろー! 早く脱げー!!」
なつの言葉にも耳を貸さずあんずはにししと笑うと、手をわきわきしながらアカリに近付く。嫌な予感にアカリは後ずさった。
「え、あんず、お前まさか……」
アカリの予感は的中した。あんずはラグビーのタックルよろしくアカリの足元に突撃! するりとアカリの浴衣の中に潜り込んだ。
「ほらー、脱げー!」
「うわ、ちょ……やめろー!」
パンツを巡る死闘が始まった。足も露わに浴衣を押さえるアカリ、もぞもぞと中で蠢くあんず。……これはなかなか通好みの卑猥さである。もう完全に見世物になっているアカリ達。そんな彼らに、
「あんまり動かないでねー。また着崩れちゃうから」
とのんびり声をかけていたなつだが、ふと楓子の方を見てぎょっとした。楓子は、たこ焼きを頬張る手を止め、呆然と呟いたのである。
「マジか? やばい。履いてきてしまった」
「……かーちゃん?」
恐る恐る声をかけるなつに答える事なく、楓子はぽいぽいと残りのたこ焼きを平らげる。そして真顔でなつに向き直った。
「ちょっとその辺の木陰で脱いでくるから待っててくれ」
「待て! 千歳飴も軽率に信じるな! そんなん嘘だっつーの、嘘!」
己の貞操の危機(?)にも拘わらず、楓子を止めようとするアカリ。しかしあんずは容赦なく彼のパンツに手をかける。
「パンツ、もらったー!」
「ひやっ?! や、やめろ~」
どこから出したんだというくらい色っぽい声がアカリの口から出る。浴衣とパンツを必死に押さえながら恥ずかしさに真っ赤になるアカリ、そのアブナイ魅力に赤くなりながらドキドキと見守る見物人。友人の危機に直面したなつだが、実は彼はもう楓子の方に向かっていて、アカリのピンチを見てはいなかった。
「こらこら、かーちゃんどこいくの」
なつは屋台の裏手に行こうとする楓子の手首をぐいと掴む。楓子がきょとんとなつを見た。
「パンツを脱ごうかと。脱いだパンツは袂に入れておけばいいか?」
「脱いじゃダメ」
「だって浴衣の時は脱ぐのだろう?」
「だからそれは昔の話……今は大丈夫だから、脱いじゃダメ」
楓子の手首を掴んだまま、やや強い口調でなつが言う。その真剣な瞳に気圧されたように楓子がこくこくと頷くと、ようやくなつの表情が和らいだ。
「わかってくれてよかった。……と、あんずちゃんを止めないと」
なつはほっと息をつくと、楓子と手を繋ぎながら2人の許に歩き出す。
涙目のアカリからあんずをやんわりと引き離し、なつが言った。
「間に合ってよかった~。これで幼馴染と友達が露出狂にならずにすんだね~」
「俺は好きでなってるんじゃない!」
「ちぇーっ、もう少しだったのにな! 残念!」
「あーあー2人ともまた着崩れちゃって~」
わいわいと2人と話すなつ。その横顔を、楓子は少し不思議な心持ちで眺めていた。
*
「アカリー! あれも買ってー!」
「もうそんな金残ってねーっつーの! まったくもー、俺全然食ってねーのに……」
「えっもうお金ないの!? ぶー! じゃあうちのおこづかいで買おーっと!」
「って、持ってたのかよ! 最初からそっち使えよ、もー!」
屋台を楽しむ人混みに流されるように歩きながら、あんずとアカリは熟練の夫婦漫才のような掛け合いをしている。その横で楓子はようやく食べる手を止め、げふーと帯をさすった。
「お腹が満ちてしまった」
「浴衣なのにかーちゃんもあんずちゃんも、すごいいっぱい食べるねー」
「まだ屋台の食べ物の半分も食い荒らしてないというのに……」
楽しそうに笑うなつと対照的に、楓子は少々不満そうだ。「うちはお金あったらもっといっぱい食べれるぞー!」と元気に言うあんずに、楓子は重々しく頷いた。
「うむ。楓子もこれで打ち止めというのは本意ではない。仕方ない、またお腹がすくまで時間を潰そう」
そう言うと楓子はビシッと笹が立てかけられている大鳥居を指さした。
「皆で短冊を書くのだ」
「えっ短冊? 短冊ってお願い事書くやつかー? 面白そうー! 行こう行こう!」
楓子の提案に葡萄色の瞳を輝かせたあんずは、楓子の手を引っ張りながらぐいぐい鳥居に向かって歩き出した。取り残された男子2人。顔を見合わせ軽く苦笑すると、女性陣の後に従った。こういう時は男は逆らうのは得策ではないし、その方が意外に楽しかったりするのだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月15日
参加申し込みの期限
2018年09月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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