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【七夕】ミルキーウェイに愛を叫べ 屋台も楽し~い♪
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(やっぱり短冊、もっとベルラに触れられますようにって書けばよかった……)
短冊を飾り、また参道を下りだした
シーナ・キュクノス
と
ベルラ・ガーネブラッディ
。しかし歩きながら、シーナは熱に浮かされたようにそう思っていた。本人は気付いていないが、紫色の金平糖のせいだ。
「次はどこ行きますか?」
なんて無邪気に訊いてみても、ほんとに気になるのは目の前にあるベルラの大きな広い掌。指を絡めたいと思うし、腕にもしがみつきたい。ああ……でも本当は、もっと……あの静寂の夜みたいに……。
甘美な毒薬を口移しで流し込まれた、あの夜。あの毒薬は自分の体を作り替えてしまった。思い出すだけで、体が熱く、火照ってくる。きっと、あれはイケナイコト。それでも、僕は、もっともっと。貴方に溶かされたいと思ってしまう―――。
「……シー君?」
ハッと気付けばベルラが怪訝そうな顔で自分を覗き込んでいた。シーナは慌ててぷるぷると不埒な自分を追い払う。
(イケナイ子になったら、ベルラに嫌われちゃう)
それでも、どうしても空いているベルラの掌が気になった。シーナは潤んだ瞳でベルラを見上げた。迷子防止でも何でもいいんです。今の僕の本当のお願い事。もっともっと、貴方に触れたい―――。
その情熱を帯びた瞳を見た瞬間、カッと体が熱くなった。
(何てぇ目をするんだい)
思えば、あの赤い金平糖を食べた時からおかしかった。傍にいるシーナへの想いが、ベルラの胸からとめどなく溢れ出したのだ。
(何だったんだ、あの飴玉は)
人がせっかく色んな重しをつけて沈めていたこの気持ちを飴玉如きが全部取っ払っちまいやがった。
それでも。ベルラはシーナをかき抱きたい気持ちをぐっと堪えていた。それが子供相手のおっさんの矜持ってもんだ。
しかし、ベルラはシーナと見つめ合った時、それは間違っていた事を知ってしまったのだ。もう、この子は子供じゃない。心も、体も。立派に人を愛する事が出来る―――。
熱に浮かされるように掌を伸ばした。シーナの髪、頬、首筋、唇。今まで我慢していたものを、愛おしく、ゆっくりと触っていく。
「……あ……っ」
湿度と温度の高い吐息がシーナの唇から漏れた。その瞬間、ベルラはシーナの腕をぐいと掴み、参道からはずれた茂みに入っていった。
無骨な、全てを包み込むような大きな手がふってきた。もどかしい速度と気持ちよさに、シーナはゾクゾクと目を細めてしまう。もっともっと触って欲しい。僕の心の奥底まで、全てを攫って欲しい。そう心は逸るのに、呪文をかけられたように躰は動かない。ベルラになされるがままだ。そしてとうとう満杯になった甘い熱さが吐息となって唇から漏れてしまった。
「……あ……っ」
イヤラシイ響きに耳まで赤くなってしまう。恥ずかしさに煮え死にそうだ。その時、突然ぐいと腕を掴まれ、シーナはベルラに道を外れた茂みの中に引っ張り込まれた。
「あ……あの……ベルラ……」
違うんです、と言いたかった。僕はそんなイケナイ子じゃないんです、と。けれども唇はどうしてもその言葉を紡いでくれない。まるで嘘はつきたくないとでもいうように。泣きそうになる。どうして好きが溢れ出る程イケナイ子になってしまうの―――?
ぐちゃぐちゃにこんがらがってしまったこの感情から、シーナは逃げ出す事に決めた。ベルラの前からとんずらしようとしたのだ。けれども。
ベルラはシーナの両手首をぐいと握り、木に縫い付けるように押しつける。そして苦しそうにシーナを見た。
「ちび……恐らく今、何かの力が働いているだろうが、それを借りておめぇさんに言いたい事がある」
「……」
シーナはどうしてそんなに苦しそうなのかと彼に訊きたかった。けど、訊けなかった。だって、自分も苦しくてしかたがなかったから。
「おめぇさんと共に、歩きたいんだ……願わくば、この先もずっと」
シーナにそう伝えると、ベルラは次の言葉を紡ごうとした。今まで、ずっと誤魔化し、押し隠してきた言葉を。その時。ベルラは背中に最後のぬくもりを感じた気がした。
(クレーティア)
ハッキリと分かった。微かなぬくもりがトンと自分の背中を押し、優しく離れていく。笑顔が、空気に溶けていった気がした。ベルラは静かに瞳を閉じ、ゆっくりと開けた。もうベルラは何も迷わずシーナを見つめていた。
君の最期の言葉に背中を押されて、俺は進むよ。愛しい人とともに。―――ありがとう、クレーティア。
一呼吸置き、ベルラははっきりと言った。
「渡り鳥の往く先を紡ぐのは、俺でありたい――――――好きだ、シーナ」
「……!」
目を見開き驚くシーナに、ベルラはそっと口付け、抱き締めた。
シーナの宝石のような瞳からボロボロと涙が溢れ出した。今何が起きたのか。かの人は何と言ったのか。あまりに泣き続けるシーナにベルラは少し腕を緩めると彼の頬の涙を唇で掬う。そして額が触れる距離で困ったように笑った。
「俺の願い事は、笑顔が世の中に溢れる事なんだが……1番愛しい奴を泣かしちまってるな」
「だって……夢みたいで……うそじゃ……ないですよね?」
少し鼻にかかる濡れた声。ベルラはシーナを抱き締めたまま、ああと天を仰いだ。そんな腰にクる声出されちゃ、まいっちまう。
「……おめぇさんは、夢だと思うかい?」
ベルラは少し意地悪な事を言う。自分ばかりこの愛しい少年にメロメロな事が、ちょっと悔しいのだ。けれども。
シーナは蕩けるような笑顔で首を振った。
「ううん……ベルラの触れた所がアツくてしょうがないから……この僕のドキドキが夢じゃないって教えてくれるから」
だから、と呟くと、シーナは腕をしっかりと巻き付けベルラをぎゅうと抱き締めた。
「教えて下さい……もっともっといっぱい」
「……シーナ…………ああっ、くそっ」
おおよそ愛を語るには不似合いな言葉を吐き天を仰ぐと、ベルラはくいっとシーナの顎を掴んだ。
「言ったな、おちび……覚悟しろ」
瞬間、深い深いキス。シーナが堪らず漏らす吐息すら絡め取り離さないような、深いキス。
シーナの口腔でベルラの制御できない想いが暴れ回る。それを健気に一身に受け止めながら、シーナは閉じた瞳からぽろりと幸せの涙を零した。
参道から外れた森の中。ほしびと達の影はいつまでも離れる事はなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月15日
参加申し込みの期限
2018年09月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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