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無事短冊を吊した
跡野 茉莉
と
回田 はつな
は、神社の境内をゆっくり散策していたが、歩きながら茉莉は違和感と既視感を感じていた。
(回田さんの様子がいつもと違う……そしてこういう事は前にもあった気がする)
あれは、桃の花が咲いている頃だった。ああ、そういえば回田さんに抱き締められたあの時、早春の空には嘘のように美しい花びらが舞い踊っていたっけ……。
あの情景を思い出す度に、心奪われる。その時、はつなの足が止まった。
「ね、茉莉ちゃん。提案があるの」
「ん?」
茉莉も足を止め、はつなの方を向く。はつなはきらきらした黒い瞳を茉莉に向けた。
「私の事、名前で呼んでみない~? 『回田さん』もいいけど~、この機会に、はつなとか、はっちんとか…………ちゃん付けでもいいし!」
色々気合いが入ったのだろう。いつのまにか両拳を握っていたはつな。そのまま茉莉の反応をどきどきしながら待っていたが。
(うひ~、もしかして私、先走り過ぎちゃった!?)
―――茉莉は無言のままだったのだ。
怒ってるんじゃない事は、何となく分かる。困ってるのとも、ちょっと違うみたい。いやいやでも、茉莉ちゃん優しいから困ってるのを出さないようにしてるのかもしれないし。
はつながぐるぐる思考に囚われた。
茉莉は困っていなかった。全く自分が考えていなかった思考が降ってきたので、驚きをもって受け止めていたのである。
(そうか……そういえば私、苗字にさん付けが多いかも)
茉莉としては、敬意を込めているつもりだった。けれども。
(思いつかなかったけど、確かに名前を呼んだ方が親しいような気がする)
流石だなぁと茉莉は目の前の親友の提案に感心する。そしてじゃあどう呼ぼうかと、またマイペースに考え始めた。
(はつな……さん……はちょっと違うような気がする……)
う~んと深く黙考する茉莉。この沈黙にはつながとうとうエヘヘと頭を掻いて言った。
「で、でもでも! 難しいなら、今のままでも全然―――」
「はつな……ちゃん……」
ぽろり、と出ていた。その瞬間、茉莉の心がボフンと茹だった。
いや、ピッタリなのだ。はつなを呼ぶのにこれがピッタリだと思ったのだ。それなのに頭はぐるぐる、頬はカッカ。―――見た目にはわからないかもしれないが、自分的には大いに焦ってしまう。
どうしてだろう。はつなも、自分も何か変わった訳でもないのに。呼び名1つで心をまるっと差し出してしまったみたいだ。
(……あれ? わ、わた、私の名前……? 茉莉ちゃん、今呼んでくれたよね……?)
鼓膜を震わせた茉莉の声に、はつなは呆然としていた。
『はつなちゃん』。何て素敵な響きだろう。自分の名前がこんなに嬉しいなんて。
はつなは夢見心地で茉莉を見る。その瞳がふわっと嬉しそうに大きくなった。
(茉莉ちゃんが……すっごく可愛い)
そう、どう見ても茉莉はどぎまぎしていたのだ。もしかしたら普通の人には分からなかったかもしれないが、はつなにはとてもよく分かった。そして普段は落ち着いている茉莉がこんなに焦っている原因が、恐らく自分の名前を呼んだからなのだ。
(いやどうしよう。超嬉しい・茉莉ちゃん可愛い・幸せ…………ああ、ぐるぐるする~!)
初めて変わった呼び名。そこには茉莉の気持ちがきらきらとまぶされていて。
「……あ~……」
突然はつなは堪えかねたように両手で顔を覆ってしまった。
(笑顔が、く、崩れる~……!)
茉莉はパチパチと瞬きをした。
「どうしたの?」
顔を覆ってしまった親友に問いかける。自分もまだ心の火照りがとれないけど。
「……ダメ。あっ、ダメじゃないけど今の私の顔見ないで~」
顔を覆いながらはつなは答える。出ている耳朶は真っ赤だ。
ますます俯く親友を、茉莉は優しげな瞳で見つめていた。
うん、分かる気がする。……私も同じ気持ちだから。
茉莉は確かめるようにもう1度呟いた。
「はつなちゃん」
「……!」
ピクン! とはつなの肩が揺れる。か細い声が聞こえてきた。
「うひ~、さいこ~……。ありがと、茉莉ちゃん……」
早く慣れないと~、なんて赤い耳のまま呟くはつな。そんなはつなを前に茉莉の瞳は自然と細くなっていた。
不思議だね。こう呼ぶだけであなたともっともっと親しくなれた気がする。
はつなちゃん。
これからも、ずっと仲良くしてね。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月15日
参加申し込みの期限
2018年09月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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