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【七夕】ミルキーウェイに愛を叫べ 屋台も楽し~い♪
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短冊を吊した
獅子目 悠月
と
オルカ・ヴィヴァルディ
は、巫女さんに貰った金平糖を舐め、屋台を冷やかしつつ神社の境内を散策していた。が、しかし。
(……さっきから何かがおかしい)
悠月はお面の下で、叫び出したくなる想いを必死に堪えていた。
思えば短冊を吊した後くらいからだ。白い金平糖を食べ、お面を着けてオルカと歩いていたら、心がむずむずし始めた。
叫び出したいのだ、愛を。
その大元が隣にいたのが悠月の悲劇だった。その腕を引っ掴んでこちらを向かせたい。お面なんか剥ぎ取って瞳を捕らえて愛を伝えたい。『愛を叫べ! ラブラブミルキーウェイ』? やめてくれ、今俺をステージに上げたら間違いなく歌うんじゃなくて告白してしまう。
ぐるぐると考えていた悠月は、つつ……と用心深くオルカと距離を取った。万が一にも変な行動を起こさないためだ。けれどもこんなちっぽけな距離では何も解決せず、いよいよ気持ちがせり上がってくる。これはほんとにまずいと前のオルカを呼び止めようとした悠月は。
「―――好きだ」
その背中に伝えていた。
「……好き?」
振り返ったオルカに悠月は慌てて言葉を繋ぐ。
「歌が! 歌が好きだ!」
「うん、知ってるよ~? 俺もだよ」
「そ、そうか。よかった」
ごにょごにょと言いながら悠月は俯き加減にオルカから視線を外した。
(焦った……!)
仮面の下で悠月は脂汗を流していた。危なかった。本当に危なかった。けれども、それでも。まだ自分の心は溢れかえってしまいそうだ。
(……悠月が変)
謎の距離を取りながら後ろを歩く悠月に、オルカは首を傾げた。
(妙に歩くの遅いし、口を開いたと思ったら『歌が好き』って)
先程屋台で買ったフローズンベリーをポンと口に放り込みながら、オルカは考える。
冷たい果実はすぐに口の中でジュアッと果汁を溢れさせた。
(う~ん、何か言うのを我慢してる?)
我慢ねぇ。オルカはまたベリーを食べると、少しだけ笑った。色っぽい事だと嬉しいんだけど。……だって、俺も今すっごく悠月を抱きしめたくて危ないんだ。
巫女さんから貰った紫の金平糖を食べてから、何かおかしいのだ。逆らい難い衝動はガンガンとオルカを突き上げる。
(……どうしようかな)
元々普段から悠月に触れまくりたいのを1/10くらいで我慢しているオルカには、少し余裕があった。けれども自分は耐性があるが、悠月が変なのは気にかかる。
それに。
(この距離じゃ、一緒にお祭りに来た意味がない)
オルカはお面を着けた顔をくるりと悠月に向けた。
言うのを我慢してるくらいなら蓋をしてあげる。ついでに君に触れてこの距離も解消して。―――うん、イッセキニチョウってやつさ。
突然グイとオルカに手を取られた悠月は、漏れ出そうになる声を慌てて我慢した。
(また、何を口走るか分からない……!)
問いかけも抗議もできない悠月は、お面の下でひたすら沈黙するのみだ。オルカはそんな悠月を迷いなく引っ張っていく。気付けば2人は人気の無い境内の外れに来ていた。
くるりと半回転させられ、悠月はとんと木を背に立たせられた。流石に意味が分からず抗議しようとした時、オルカが悠月のお面に手をかけた。
「え?」
お面が少しだけずらされ、驚いた悠月の綺麗な唇が外気に曝される。反対に視界は目隠しされたように暗くなってしまった。
頬に、オルカの体温が触れた。そのまま艶めかしく頬を撫でられる。
(オルカ)
熱い想いが全身を駆け巡った。視界が奪われながらも愛しい人に見つめられている感覚に血がたぎり、動けない。
(ああ、もう零れてしまう)
オルカへの想いが。甘いワインに酔ってしまったように悠月はボーッとしてしまう。もういいかもしれない。自分へのけじめとか何か取っ払って、こいつに溺れてしまいたい。だって、もう我慢が出来ない―――。
悠月の唇が愛の言葉を紡ごうとした時。
「悠月が好きそうな味だったから、食べさせてあげる……Buon appetito」
低い声と共に唇が冷たい塊に塞がれた。
「ん……んっ!」
果実と唇の間から漏れ出る悠月の声に、オルカはぞくりとした。その声すら悠月の口腔に押し込めるように、オルカは長い指で、凍った苺の果実を強めに捩込んでいく。
「ん……ふ……」
悠月の瞳は見えない。悠月の形の良い可憐な唇が、抵抗しながらも果実を受け入れていく。
「美味しい? 悠月……」
面を上げ、その唇に触れるように囁いてみる。果実をしゃぶる悠月の舌がオルカの指も巻き込んで艶めかしく動く。背中に電流が走り、思わず力が入った。
(これはこれで拷問だね……)
君の内側はなんて柔らかくて、熱くて、いやらしくて。己の中心からマグマのように溢れてくる欲情を抑えつけながら、オルカは果実を悠月の舌に押しつけた。溶けきっていた苺はぐしゃりと潰れ、汁が溢れ出す。
「んん……」
こくんと悠月の喉が動いた。それでもオルカの長い指は悠月の口腔を犯すかのように果実の残りを押し潰し、塗り込める。閉じられない唇から果汁と唾液が混ざり溢れ出した。
(は……ん……)
悠月は蹂躙され続けていた。
突然押し込められたこの苺のように、悠月の頭は甘くぐじゅぐじゅに溶けきっている。ただ声が出せないせいで溢れる想いを口走る危険は去っていた。
(だからって……)
甘い苺に甘い指。それを口に押し込められただけで、悠月は魔法をかけられたように動けなくなってしまっている。―――甘く、いやらしい魔法のせいで。
(悔しい)
口内で蠢く指に縫い止められながらも悠月の中にそんな思いが湧き上がった。対等でありたいと願っているのに、こんなにやられっぱなしなんて。
その時果実が舌の上で押し潰される。溢れる果汁。飲み下そうとしてもオルカの指がそれを赦さない。溢れ出た涎が顎を伝った時、ようやく魔法が解けた。
ガッと。我に返った悠月はオルカの指に歯を立ててやったのである。
「……ッ!」
思わぬ反撃にオルカは慌てて指を引っ込めた。今まで悠月の中にいた指は、てらりと濡れている。そこにはしっかり歯形がついていた。
もう1度悠月を見る。そこにはお面を取った悠月の顔。頬を上気させ、息も髪も乱れている。それでも潤んだ瞳でオルカを強く睨んでいた。
(……ハハ、悠月らしいや)
オルカはぞくぞくと湧き上がる喜びに身を浸した。まさかこんな状況で噛みついてくるなんて。
『負けてやる気はない』―――悠月の強い瞳からそんな声が聞こえてきそうだ。
悠月はオルカを睨み続けたまま、溢れてしまった涎をぐいと手の甲で拭う。オルカは悪戯っぽく笑いながら、悠月の歯形のついた指を、ペロリと舐めた。
織姫と彦星も心配するようなこの恋の勝負。―――決着はきっと、まだまだ先なのかもしれない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月15日
参加申し込みの期限
2018年09月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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