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遥かなる『ねこだい文明』を求めて……
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【ねこだい文明を求めて……】
さあさあと。白波のさざめきが、耳を優しくくすぐります。
レオはそんな穏やかな寝子ヶ浜海岸を歩くたび、砂へ自分の足跡が残るのを満足そうに眺めては、ふんすと鼻から息を吐きました。
「未知なる場所にオレの足跡を刻んでゆく、こーれがいいんだニャア」
ご機嫌な旅ねこの姿には、並んで歩く
綾辻 綾花
もふんわり、微笑みが絶えません。
反対側では、
朝鳥 さゆる
が無表情のまま、さくさくと砂を踏んでいます。
「このあたりにも、ねこのまぼろしが現れるという話だったけど」
「現れませんね……」
ねこ好きな綾花は、レオに和みつつも周囲を熱心に見回しています。ねこったーに出回る情報のように、幻影とはいえ愛らしいねこが目の前に現れるのなら、それはぜひ綾花の猫メモへページを割かなくてはなりません。
とはいえ、焦ることもないでしょう。寝子ヶ浜海岸とひと口に言っても広いもので、ゆっくりと歩いて探しつつ、旅ねこレオとのお話を満喫することもできました。
「レオは、今までに行った中で、どこが一番印象深かったですか?」
「そうだニャァ。やっぱり、古代の遺跡なんかに心惹かれるかニャ? トルコのエフェソスにあるアルテミス神殿や、ギリシャのパンテオンなんかがお気に入りニャね」
ねこネコ王国や天界などにいるねこを見てきたこともあり、そうした異世界を想像していた綾花ですけれど。予想に反して、彼が巡ってきたのは、主に地球のあちこちであったようです。
「……無人島で見た遺跡も、どこか神殿のような造りだったわね」
「おお、そうニャのか! それは興味深い」
さゆるがぽつりと言った言葉にも、レオは興味津々です。
持ち前の冷静さと判断力で、無事にサバイバル生活を乗り切ったさゆる。嵐や噴火の脅威から身を守るためクールに奮闘するうち、彼女が仲間たちとともに身を寄せた建物は、確かにそんな形をしていました。
「ま、関係があるのかどうか。分からないけれど」
「いやいや、重要な情報ニャぜ? いつか行ってみたいもんだニャ」
もっとも、さゆる自身もどうやってあの島へたどりついたのか分からないもので、案内することはできないでしょうけれど。さゆるはきらきらとしたレオの瞳に、そっけなく肩をすくめました。
「あ……そうでした。レオに見てもらいたいものが」
ふと。綾花がそう言って、カバンの中をがさごそがさ。
「あった。これなんですけど……見覚えはないですか?」
「ニャにかニャ?」
世界中を旅してきたというレオにもきっと、見たことのない代物であったことでしょう。
なにせそれは、綾花がかつて体験した壮大な冒険を経て、ここではない世界から持ち帰ったものでしたから。
「ニャんだこりゃ……? 茜色に輝いていて、ニャんとも美しい……CD? DVD?」
「『
ローシルティウム・ディスク
』、というんです」
不思議な白黒猫に導かれていくつもの異世界を巡り巡った旅のことを、綾花はレオへと語って聞かせます。鮮明な記憶はいまだ色あせることなく、空と海の国を羽ばたく有翼船や、荒野をしたたかに生き抜く夫婦の物語。大森林の奇妙な動物たちや樹木人、滅びゆく未来世界……茜色の空に照らされた、帝国の威容。
思い出が胸へと去来し、綾花は図らずも目を細めました。
「……ニャるほど。ずいぶんと大冒険だったニャね、そいつは。お嬢さんはオレに負けず劣らず、ベテランの旅ねこいやさ旅人というわけニャ」
「ふふ、そうかもしれませんね。あとで、レオにもアルクを紹介しますね。今日は天気がいいから、きっとお気に入りの場所で、ほかの猫たちといっしょにひなたぼっこをしていると思います」
「そりゃあ楽しみニャァ」
今ではすっかり寝子島になじんだ白黒猫。綾花をはじめ、あの冒険をともにした面々が時おり顔を出してやると、彼は決まっててててと駆け寄ってきてはすっぽりと腕の中におさまり、ぺろりと頬をなめ、オヤツをねだるのでした。
今日はなにをあげようかな? なんて、綾花が考えておりますと。
「ねえ。あれ」
さゆるが不意に、ぴ、と前方を指差します。
「あそこで寝てるの。噂のまぼろしじゃないかしら?」
「お!」
「あっ……にゃんこ!」
しゅぱんと飛び出した綾花とレオの背中を眺めつつ、さゆるはかすかに、口角を上げた……ようにも見えました。
「この石の下に……ニャい。この流木の陰には……ニャいニャァ」
「見つからないわね。砂の下に埋もれていたりしたら、ちょっと面倒よ?」
「ふむにゃん」
海岸の東側、寝子ヶ浜海浜公園が向こうに見えるあたりです。
砂浜にはちょっとした石や流れ着いた倒木などがごろごろしていて、さゆるとレオはそれらをひょいと持ち上げてみたり、砂をかきわけてみたり。この周辺に隠されている、あるいは埋もれているはずの、ねこだい文明の遺物を捜索中です。
それを尻目に、綾花は比較的デコボコの少ない流木に腰かけて、猫メモにスケッチをしています。
「あの。やっぱり私も、探すの手伝いましょうか?」
「気にしないで。記録しておくのも大事だわ」
あいも変わらず愛想なく、さゆるは手だけをひらりと振りました。綾花はありがたく、スケッチに専念させてもらうことにします。
ねこは、寝間着のようなゆったりとした服を着て、砂浜の上にころんと丸くなり、すやすやすや。ぐっすり就寝中です。ねこのまぼろしが見つかったら、お話できないかな? なんて考えていた彼女にはちょっぴり残念ではありましたけれど、こうして愛らしいねこを眺めているだけでも、じゅうぶんに幸せな気分に浸れました。
さらさらさらりと筆を走らせながら、綾花はふと、
「レオ? ちょっと聞きたいんですけど」
「ニャんだい? お嬢さん……これは、割れた食器の欠片か。ちゃんとゴミに捨てニャいとさ~」
「レオはねこだい文明を見つけて、どうしたいんですか?」
素朴な疑問です。
世界中を旅しながら、その痕跡を探しているというのですから、単純に考えても、彼の情熱は並大抵のものではありません。
「ふむン。そうだニャァ」
捜索の手を休めて、レオは腕……前足を組み、考えます。
やがて、口を開きました。
「オレが最初にねこだい文明と出会ったのは、どこだったかニャァ? とにかく初めて遺物を見つけた瞬間、ビビビっ! と来たんニャよね」
「びびびっ、ですか……?」
「美人のメスねこを見つけたときに似てるニャ。これしかニャい! オレはこの謎を解明しニャきゃあニャらんのだ! 胸に、そんな思いが降りてきたんニャァね。理由はわからニャいが……」
いわば、見つけることそのものが目的といったところでしょうか。それでいて、彼はその目的に使命のようなものを感じていることもまた、確かであるようです。
「ま、ねこだい文明を見つけたらまず、美猫の絵画でも探すかニャ? 古代に生きた美女のご尊顔、オスならココロ惹かれずにいられないってもんニャぜ」
レオの奔放な旅ねこっぷりが垣間見えて、綾花はくすりと笑ってしまいました。
さらり、さらり。猫メモへ踊る綾花のペンが、やがてぴたりと止まったところで。
「ふう。できました!」
「そう? お疲れさま。こっちもどうやら、見つけたようよ」
さゆるがあんまり事もなくそう言ったもので、レオと綾花は、思わずぽかんとしてしまいました。
「ニャにっ?」
「見つけたって、遺物をですかっ?」
「ええ。ほら、これでしょう?」
さゆるが手のひらに乗せたものは、少々砂まみれではありましたけれど……確かに、レオが持つねこだい文明の遺物だという奇妙な破片とそっくりな、形容しがたい不思議な代物でした。
パイプのような円筒形をした部品で、さゆるが軽く砂を払ってやると、滑らかな陶片、あるいは鏡のように磨いた金属めいた表面に、淡いピンク色のねこ模様が描かれています。
「おおっ、まさしくこいつニャ! どこにあったんニャ?」
「砂の中。不自然な盛り上がりがあって、試しに掘ってみたら、ビンゴというわけ」
「ほ~、良く見つけたニャァ。お嬢さんはなかなか、観察眼が鋭いようニャ? お前さん、良い冒険家になれるかもしれニャいぜ?」
悪戯っぽく言ったレオに、さゆるはまたしてもそっけなく肩をすくめながらに、
「……そういうの、間に合ってるわ」
そう返すのみ。
けれどどこか、その表情が明るいものに見えたのは、はたして気のせいでしょうか?
浜辺の遺物は無事発見、回収することができました。
さゆるは腰に手を当てたまま、くいとあごで示して、
「あたしはこのまま、海浜公園を探してみるわ。目撃情報があるようだから」
「それじゃ、私は九夜山へ行ってみますね。あ、レオ?」
「うニャ?」
山へと向かう前に、綾花はレオへ小さな袋を手渡しました。
煮干しパックでした。
「寝子島の煮干しは美味しいですよ。食べてみてね」
「いやいやお嬢さん、オレを餌付けされるような安いオスだと思ってもらっちゃあ困る、おおニャんと芳醇なこの香り!」
嬉しそうに煮干しをパクつき始めたねこの姿に癒されつつ、綾花は九夜山へ。さゆるもひらり手を振って、海浜公園へと向かいました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月02日
参加申し込みの期限
2018年09月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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