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ラーメン食べりゃあ虹も出るのさ
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そのラーメン屋台に向って歩いていたのは、
水守 流
であった。
「へへ……やっと見つけたぜ……。すっかり昼も過ぎちまったからな……」
流はその古びた屋台の椅子に座ると、威勢よくラーメンを注文した。
「おやじ、ラーメンいっぱい!!」
手際よくラーメンが作られている間に周囲を見渡すと、自分以外にも何人かの客が椅子に座っていることが感じられた。だが、それが不思議と手狭に感じることはなく、自分ひとりの空間を保っていられていることに、流は何ともいえない心地よさを感じていた。
「へへ……どんなラーメンが出てくるかな?」
ラーメンを待っていると、後から次の客が入ってきて、隣の椅子に座ったのが分かった。
御剣 刀
と
佐藤 英二
である。
「ラーメンふたつ」
刀は簡潔に注文をして、英二を座らせてやった。
「ありがとう、御剣君」
「なに、困った時はお互い様だ。せっかくだから、すげー美味いらしいラーメンを喰ってやろう」
「うん。それに、空腹は最高の調味料って言うしね」
そんなやりとりを横目で眺めつつ、流はラーメンを調理する店主の手元をちらりと盗み見た。ちょうど三人が同時ぐらいに入ったので、店主の前には器が三つ並んでいる。
湯きりをした麺がドンブリにテンポよく投入される。余計な調味料を省いたダシが効いたシンプルな醤油スープが注がれる。無駄な脂を取り除いたチャーシューは、さりげなく、しかし確かな存在感をもって麺の上に乗っていた。まるでアクセサリーのように置かれたゆで卵と海苔が、そしてメンマとネギが物足りなさを払拭する。それは、実にスタンダードなラーメンであった。それが今、流と刀、そして英二の前に置かれた。
「おお……!!」
思わず嘆息が漏れた。流は慌ててスマホを取り出して写真を撮ったが、それすらも一瞬忘れていたのだ。
「美しい……!!」
シンプルで無造作に、しかし計算されつくしたかのような緻密さで、その全てが配置されていた。ともすれば、箸を入れてそれを崩してしまうことがためらわれるほどに、その一杯は調和の取れたラーメンだった。
「い……いただきます!!」
意を決して割り箸を割る流。刀も、英二もまたそのラーメンの魔力に抗えず引き寄せられていた。
「……むむっ!!」
「……こ、これは……!!」
「……おお……!!」
三者三様に、言葉にならない感想を漏らした。ずるずると慌てて細麺を啜った流が、ようやくまともな言葉を発する。
「縮れてスープを絡めながらもしっかりとしたコシのあるこの麺!」
ずるずる。
「シンプルながらも飽きることのない確かな味わいのこのスープ!!」
ごくごく。
「主張しすぎることなくしかし確かな歯ごたえでアクセントを与えてくれるチャーシュー!!」
もぐもぐ。
「メンマ、ゆで卵もそれ単体で食べられるほどの実力がありながらもラーメンという料理の中で調和している!!」
がつがつ。
すでに言葉もないほどに感動した流は、そのまま味の奔流に飲み込まれていく。
麺に絡み取られる!
スープの海に溺れる!
ラーメンが語りかける……うまい、うますぎる!!
これぞまさに……うわぁぁぁ……!!
「うまいぞぉぉぉ……!!」
うっかり巨大化でもしそうな勢いで、流はスープを一気に飲み干していた。
「ふぅ……ごっつぁん!!」
立ち上がる流。その横では、刀と英二がその様子をぽかんと見ていた。あまりのリアクションの凄まじさに呆気に取られていたのだ。
だがそんなことを気にする流ではない。ラーメンが出てきたら冷めない内に食べる。食べたら次の客のためにさっさと席を立つ。それがラーメン屋の作法である。
「決して流行りに乗ることのない自己主張のないラーメン……美味かったぜ……何杯でもいけそうだが、ここは次の客に譲るとするか……」
代金を置いて屋台を後にする。
「さて、さっそく写真をブログにアップするか……ってアレ、写真がないぞ?」
さきほど取ったはずのラーメンの写真がない。故障や撮り間違いということでもなさそうだが、先ほど撮影したはずのラーメンの写真だけがないのだ。
「なるほど、まさに幻のラーメンだな……すでに詳細も思い出せないが……まあいい……俺ひとりのためだけのラーメンだったと思えば、不思議とそれも納得だぜ」
そう言って帰途につく流の背中は、確かな満足感で溢れているのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月13日
参加申し込みの期限
2018年08月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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