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【オトナのオンナ】
寝耳に水。あるいは、渡りに船といったところでしょうか。
「……本当に? いいの?」
「もち!」
青山 絢
は、ひと回りも年上の従姉が提案するプランに、半分は呆れ、半分は期待に胸を弾ませました。
星ヶ丘の高級ホテル『ステッラ・デッラ・コリーナ』に勤める
水谷 真優理
は、さらりと言ったものです。
「私、ダテに高給取りじゃないのよ? それに、従業員割引だって使えるしね♪」
そんなわけで、絢が誕生日を迎えた今日。ふたりの姿は、ステッラ・デッラ・コリーナのプールサイドにありました。
今年はまだ6月にもかかわらず暑い日が続いて、夏の始まりを感じるにはぴったりの日よりです。さんさんと降りそそぐ日の光を浴びながらも涼やかな水音が響くプールサイドは、大変に心地よい塩梅でありました。
「う~ん。オトナになったわねぇ、絢ちゃん」
「ちょ、なに撮ってるの!?」
「ま、ま。記念にね」
ぱしゃり! 真優理は十七歳になった絢の水着姿を、デジカメでぱちぱち撮影しております。
絢は大人びたスタイルを白のトライアングルビキニで包み込み、清楚で健康的な雰囲気をまとっています。『絢マニア』な真優理のいわく、そこには完成された美が凝縮されており、思わず写真に残さずにはいられないッ! てなところだとか……その言葉に嘘偽りない証に、周りのプール利用客たちもまた、ほうとため息など漏らしつつその姿を見つめておりました。
もっとも彼らの羨望の目は、真優理にもまた向けられています。絢を早熟な果実と例えたなら、真優理はまさしく成熟したそれにほかなりません。艶めかしい肢体をいっそ爽やかな花柄のビキニに押し込めて、それでいて飾らず従姉を気づかうその姿にもまた、
「人々は内心に称賛の言葉を贈るのでした。プールサイドで仲の良い姉妹のように戯れるふたりはやがてくんずほぐれつ……」
「ヘンなモノローグはやめて……誰が誰を気づかってるって?」
「そりゃもう私が絢ちゃんをね、さーて今の写真ニャンスタにアップして、みんなに自慢しちゃおっと」
「や、やめてー!」
残念ながら、アップロードは阻止されてしまいましたけれど。
真優理が絢を気づかっているのは、もちろん本当です。実家にわだかまる重苦しい事情から逃れて寝子島へやってきた絢を慮る気持ちは、本物です。
だからこそ、誕生日くらいは思い切り、楽しませてあげよう。気持ちを解放させてあげよう。そう思うことは、従姉である真優理にとって、ごく当たり前のことなのです。
「ほら絢、泳ぎましょ? せっかくだもの、楽しまなくっちゃ。ね♪」
「う、うん……そうね。せっかくだし」
絢はひんやりとした水に足を浸し、その冷たさを楽しんでから、とぷんと飛び込みました。
思い切り泳いで疲れたら、プールサイドでひと休み。チェアに寝そべって、注文したトロピカルドリンクを待つ間、真優理が日焼け止めを塗ってくれました。
「ちょ、真優理さんくすぐったい……!」
「はい、ガマンガマン。今日は私にぜーんぶ任せて。楽しんじゃえばいいのよ」
「うん……でも、写真をニャンスタにアップするのはナシよ?」
残念そうに、えー? と苦笑いした真優理。
絢を退屈させないよう、不安にさせないよう、楽しく賑やかに! そんな心づかいはもちろん、絢にもちゃあんと、伝わっていたことでしょう。
ひんやりプールをめいっぱい楽しんだら、最上階のレストランへ。
もちろんステッラ・デッラ・コリーナのレストランですから、内装もお料理もスタッフも、なにもかもが一級品です。そして訪れるお客もまた、それにふさわしい装いでなければなりません。
「だ、大丈夫かしら? 私、ヘンじゃない?」
「大丈夫。私が保証する。自信持って」
ふたりは見目麗しいドレス姿に大変身!
ホテルのサービスだということですけれど、絢は着慣れない格好や漂う高尚な空気にすっかり圧倒されて、恐縮することしきりです。
「真優理さん、いつもこんなところで働いてるのね……」
「言ったでしょ? 伊達に高級取りしてるわけじゃないって」
プールでのお茶目な振る舞いはなりをひそめて、今の真優理はきりりとして、いかにも貴婦人なたたずまい。絢の目には、そんな真優理がいつになく頼もしく、素敵な大人の女性として映ります。恭しく窓際のテーブル席へ案内される頃には、絢の戸惑いや不安はすっかり消えておりました。
真優理はシャンパンで、絢はノンアルコールカクテルで、まずは乾杯。
「お誕生日おめでとう、絢ちゃん」
「ありがとう、真優理さん……すごく嬉しい」
「ふふ。私もこんなふうにお祝いできて、とても嬉しいわ」
ちりん、と鳴ったグラスの音に、ふたりはふわり、微笑みます。
運ばれてくる料理はどれも、まさしくステッラ・デッラ・コリーナにふさわしい絶品ばかり。あの手この手で舌を楽しませてくれるメニューの数々に、絢もすっかりリラックス。会話だって弾みます。
「最近はやっぱり、演技が楽しいかな。いろんな役をやったわ」
「そう。じゃ、将来はやっぱり女優を目指すのかしら、絢ちゃんは」
「ん……」
「ふふ、まだ迷ってる? ま、どちらにしても、めでたくセブンティーンになった絢ちゃんには、これが必要ね」
真優理の華やかな笑顔に見とれていたら、彼女は絢の前に、ことりとなにかの箱を置きました。
「これは……?」
「プレゼント。開けてみて」
促されて、手触りのよい箱を開いてみると……絢は思わず、目を見開きます。
「化粧品……?」
「絢ちゃん」
呼ばれ、顔を上げると。
そこには年上の従姉の、大人の女性の、吸い込まれそうな黒い瞳がありました。
「お子さまの化粧は、もうおしまい。本当の女の化粧を覚える頃よ。女優を目指すなら、なおさら……ね?」
どきり。絢の胸は弾みます。
将来……自分は、どんな大人になるんだろう。何年後かの自分は、自分の夢を叶えているだろうか。
目の前のこの人のように、素敵な女性に成長しているだろうか……。
「……ありがとう、真優理さん。大切に使うわ」
「ん♪」
かなりの高級品であろうコスメセットは、真優理の思いやり。そして、絢の決意の象徴ともなったかもしれません。
その後も続くレストランディナーを楽しみながら、絢の胸の奥には、まだまだ曖昧だけれど、芯は固い……きっとそんな思いが、確かに芽生えたことでしょう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
24人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月04日
参加申し込みの期限
2018年08月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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