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仮のちぎりを いかで結ばん
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「じゃあ、そっち。握どうだ?」
「保護する分にはかまわねえけどよ。ずっと猫鳴館に置いとくとかは最後の最後に取るべき手段だろ。保護とか飼うとか、甘えた生き方は俺は嫌いだ」
指名された
握 利平
の意見は予想外にシビアなものだ。ほう、言うねぇ、と
邪衣 士
の茶々が入る。
「誰の手も借りずにってのは無理かもしれねーけど、俺はちぎりを、なるべく自分の力で生きていけるようにしてやりたい」
利平の意見は至極まっとうなものだった。野生動物らしい生を送ることを目指して、自立を促す形で補助してやる。それがベストなのだと訴えた。
「考えても見てくれよ。あいつは自分で考えて、トレペを利用したら水がなんとかなるか、ってとこまでたどり着いたんだ。生きる意志と知恵がなきゃできねーだろ?」
うん、うん、と
雨崎 荒太郎
と
後木 真央
が同じ動作でうなずく。
「翼の水を吸えば飛べるんだよな? 紙は一度使ったらおしまいだから、そうじゃなくて、使っても自然に乾くスポンジとか、海綿とか。そういったものを各所において吸水ポイントを作るとかはどうだ? ちぎりは場所ぐらいすぐに覚えてくれるだろう」
「いいとは思うのだ。でも、ちぎりちゃんはどう思ってるかを確かめないといけないのだ」
後木 真央
もいつになく真剣に、飛べない子ガラスを案じている。
「あ、ごめんーなのだ。真央ちゃんはあっちからちょっと気になるお話が聞こえたので、行ってくるのだー」
さっさとで輪を抜けて行く。
わいわいと保護の方法について相談を続ける中で、ふと利平は気がついた。
「あれ? 大田原がいなくねーか?」
正解は『大田原もいなくねーか』であろう。残った寮生は男子ばかりだ。男ばかりのむさくるしい空間にいると言う残酷な事実に気づいてしまった利平は、せっかく保っていた理性的な思考を完全に手放す。
「ああ……そうだな……さっきまで女子はいたんだ……いたんだよ……」
「わ、私たちどうしよう、桜庭さん!?」
グループ分けは苦手だ。取り残されて行くのも、誰かを残すのも、居心地が悪い。おろおろしながら
弘明寺 能美子
は
桜庭 円
を見る。
「だいじょぶだよ! みんなの意見を聞いて、賛成って思う案に手を挙げればいいんだから」
それまでちぎりちゃんを眺めてたらいいよ! と円は二人孤立しても気にする様子がない。にゃーくんは主人に同意してんみゃあ、と鳴くばかりだ。
(こういうのって、撮影の時とはまた違う度胸よね……)
能美子は観念したように椅子の背にもたれかかる。一人離れて立つ葵を見て、自分たちだけではないからいいかしら、とネガティブな方向で安心を求めようとしていた。
後木 真央
はにゅっと、
御剣 刀
と
逆巻 天野
の間から首を出す。目の合った
氷雨 潤一
が驚いた顔をした。隣には
日月 透
もいる。
「うわ! 後木!? 猫鳴館の方じゃないのか?」
「そういう天野ちゃんこそ、なんでこっちなのだ。真央ちゃんはさっき、はっきりと聞いたのだ。みんなして神魂をどうこうするって言ってたのだ」
二人の間に体をねじ込むようにして、輪に入る。
「後木。ひょっとしてちぎりのことで何か気づいていることがあるのか?」
「真央ちゃんは、ちぎりんが泣いちゃうのはワルガラスがいたからかもと思ったのだ。テオみたいなカラス、いた気がするのだ」
こぶしをぎゅっと握り締め、力説する。しかし言葉を十分に選びながら、透がその説を否定する。
「それは、おそらくちぎりさんと街のカラスでは生活圏が違うからでしょう。ちぎりさんは森林を居住地としていた可能性が高いです」
ああっ、そうなのだー? とくず折れる真央。気を取り直して立ち上がると、自分がここへ来た理由を語る。
「それでも、ここはちぎりんの神魂なんとかするチームで合ってるのだ?」
「そうです。今は会議中ですし、『ひと』の目の前ですから試せませんが……会議が終わり次第、決定した方針に沿いながら、ちぎりさんの希望を聞いたうえで、私たちのろっこんを使った救済ができないかどうか試すつもりです」
潤一の言葉に、真央の目はきらきらと輝きだした。ばっと天野に向き合い、まくし立てる。
「天野ちゃん! 天野ちゃんのろっこんで何かするのだ?」
「もちろん。可能性があるなら試すつもりだよ」
「頼むのだ! ちぎりんから神魂が発動しなくなる方法、見つけてほしいのだ……。そりゃあ、羽から水が出るなら、ちぎりんが痛くないように気をつけながら羽をぜんぶ切っちゃう方法もないわけでは……」
真央の肩に刀の手が置かれる。んにゃ? と振り向けば、刀は真剣そのものといった表情だった。
「後木もそう思ったんだな。水の源は羽だと」
「御剣君と私も同じ結論に達しています。おそらく、羽がすべて生え変われば、ちぎりさんは治るでしょう。ただ、問題はそれをゆっくり待つ時間はないということなんです」
これを会議で発表すべきか。五人は額を付き合わせる。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月25日
参加申し込みの期限
2013年08月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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