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海の家『みなとねこ』の一日 《夏の準備編》
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「え、やっぱり温泉あるの!? いいなー!」
看板作りに疲れ、ゴザの上に引っ繰り返っていた良太が跳ね起きた。
「汗とか砂とかですげー汚くしちゃったから汚れ落とさないと母ちゃんにしかられる……!」
月詠が出した試算表と睨めっこしていた日暮が、恐ろし気な声を上げる良太に店の奥を指し示す。
「さっき湯張っとったさけ、もうそろそろええ加減なっとるやろ。……猫ようさん居るから気ぃつけてな」
「ねこ居るのか! もしかして一緒に入れる? だったらそんな珍しーのないから名物になって良いんじゃね? ってか、なぁなぁ温泉入りたいけど駄目ー?」
「行き行き。他の兄さん姉さんらももう入っとるやろ」
歓声を上げて扉の奥へ突進して行ったかと思えば、
「いっそのこと猫風呂っていって猫に埋もれるとかもいいな!」
開いた扉からひょこりと顔だけ出して提案し、元気いっぱい駆け去る少年の背を、
「あっ、オレもオレも! スター……ナイト、行こうぜ!」
「ああ」
竜世とナイトのコンビが追う。
「絢も行ってき」
「いいの?」
「混浴やさけ水着やないとあかんけど」
持って来とるやろ、とさも当然のように言われ、絢は瞬いた。確かにSNSで手伝い募集の投稿を読んだ際、『温泉』の文字を見て鞄に水着とタオルを詰めて来てはいる。
「じゃあ、甘えさせてもらうわ」
「うん、行っておいで」
日暮の言葉に従い、絢も店の奥へと向かう。めいっぱい汗も流したことだし、思いきり羽を伸ばさせてもらおう。
日が暮れてもまだ日差しの熱が籠っているシャワー兼更衣室で水着に着替え、通路を抜けた先の風呂場へ向かう。
途中、同じように更衣室で水着に着替えた智瑜と、智瑜の小さい頃の水着をそれぞれ借りた夕とこんと一緒になった。
「あけるー」
ぱたぱたと走って先頭に立ったこんが張り切って浴場への扉に手を掛ける。智瑜がにこにこと笑う。
「はい、お願いします」
「よいしょー!」
がらりと扉が開けば、夕暮れの太陽の熱とは違う、温泉の香を含んだ温かく湿った空気が皆の頬を撫でた。
「いらっしゃい」
水着を着用し、真っ先にお湯を使っていた夏朝と紫がひらりと手を振る。その隣には同じく水着を纏った海。
(温泉に水着で入るのは個人的には邪道だと思うけど、)
ちらりと見遣った視線の先には、温泉を堪能する顔をしながら、たぶん内心では女性陣が水着であることを残念がっている刀が居る。
(ここ混浴だしね)
全員が水着着用であるのは致し方がない。それでもやっぱり温泉とくれば入っておきたかった。ねこ温泉がいい湯であることに間違いはない。それに、船のかたちした湯舟に皆で浸かる露天温泉も、なんだか楽しい。
とろりと肌に纏わりつく温かいお湯に、海は瞳を細める。
「いいお湯ね」
すっかり疲れた身体を広い湯舟に伸ばし、紫は微笑む。更衣室の掃除に始まり猫追いに湯舟の大掃除にと色々大変ではあったけれど、温泉の心地よさはその疲れも汗も綺麗に流してくれる。
「猫の温泉旅館と一緒のお湯ですね」
夕とこんを伴って湯舟に入って来た智瑜が頷いた。日暮は下僕だと言っていたが、智瑜にとってねこ温泉郷で猫たちの世話に駆けずり回ったのは楽しい思い出だった。
(それに)
くすり、笑みが零れる。
(日暮さんに落書きも楽しかったですし)
「日暮さんも一緒に入れば良かったですね」
呟けば、泳ごうとするこんを後ろから抱っこして宥めていた夕がくすくすと笑った。
「そうですね。せやけどあのひと、雇われ店長やさかい、って。なんやかんやと文句垂れても、責任感ばっかり強うて……ほんま、仕方ないです」
智瑜と夕、ふたりの少女の会話を聞くともなしに耳にして、刀は竹垣の向こうに見える防風林の梢とその先の夕空へと視線を向ける。
(混浴だしね水着必要だよね……残念)
おどけて黄昏る振りをしてみても、心を掠める面影がある。仲の良い夕と日暮を見ていれば、尚のこと。
(アイツ大丈夫かな)
日暮と夕のふたりを寝子島へと逃し、己はひとりあの町に残った巫女を刀は思う。
あれきり、あの町には行けていない。
(……寂しくないか)
ひとり泣いてはいないだろうか。
黄昏の空へと、刀はそっと呼びかける。
(カンナ――)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月29日
参加申し込みの期限
2018年08月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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