this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
異世界クリエイター、始めました
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
12
つぎへ >>
●神様にはなれない俺の、
金のタネを受け取った
卯木 衛
は、腕を組んで、「うーん」と唸る。
「新たな命、新たな在り方か……」
例えば、と最初に思いついたのは、川の水を綺麗にする植物だ。
けれど、衛は考える。
今この世界に生きるもの達は、小川の毒に耐性があるという。ならば。
(それが、そいつ等のフツウだろ?)
誰かの元で新たな生き物が生まれて事情が変わる可能性は大いにあるが、
(今の俺には、その植物が必要なのか、わかんねえし)
ぐるぐる、ぐるぐると衛の思考は続く。
(吸血コウモリに血を吸われても平気なヤツがいればコウモリは喜ぶだろうけど……)
毛虫が増えて草が減るスピードが速くなりはしないか? 等、煩悶の種は尽きない。
「ああ!! 難しいな!!」
悩んで悩んで悩み抜いたあと、衛は叫ぶように言った。
(考えてもわかんねえや。勉強はしてっけど、俺は神様じゃない)
だから。
(何ができるって、とりあえず聞いて回る事だよな!)
胸の内に頷いて、衛は、決意に満ちた足取りで歩を進め始める。
黄色の双眸には、揺らぎのない輝きが、確かに宿っていた。
(ここにいるヤツらだって皆生き物だ。みんな幸せがいいよなー)
「カイくんと出会った世界、何とかするぞ!」
かくして衛は、既存の種(しゅ)達への聞き込みを開始する。
「何もしねえから、君の話を聞かせてくれよ!」
その屈託のなさと真摯さを受けて、毒の小川の周りには、多数の生き物が集まってきた。
「なあ、毒の小川の水ってうまい?」
『不味いよ、不味い。俺達の種(しゅ)は、本能で血の味を知ってるから余計にだ』
「そっか。だったら、嫌だよな」
コウモリの言葉に、うんうんと頷く衛。
衛は今度は、毒の小川の方へと声を投げた。
「君って、なんで毒があるんだ?」
『この世界に生まれた時から、こうだったの。理由があるのかもわからないわ』
衛は彼らの話を、漏らすところなく真剣に聞いて、最後に、
「あのさ、俺、世界樹と話をするつもりなんだ」
と、彼らへと真っ直ぐに伝えた。
「タネが大事なのはわかってんだけど、君たちも世界樹、大事じゃね?」
そうだ、そうだね、と、同意する声がさざめきになる。
衛は、毛虫やコウモリ達に向かって、にっと白い歯を零してみせた。
「だから場合によっては、助けてやってくれよ!」
勿論! と、皆が応じる。
彼らに見送られて、衛は、世界樹の根元へと向かった。
「……新しい種(しゅ)?」
「《アーシアン》と言うそうです……。創造主は、今は出掛けていますが」
「そっか、よろしくな、《アーシアン》!」
小人のような妖精のようなその種族へと、明るい声で挨拶をする衛。
衛に《アーシアン》のことを教えた
御巫 時子
が、ふうわりと笑んだ。
よろしく、よろしくと《アーシアン》達が跳ねるのに少し笑ったあとで、
――金のタネ、俺に、世界樹と話せる力を。
と、衛は手のひらの中に願い、面を上げた。
『前は攻撃してごめんな。ちょっと話しにくいかもしれないけど、どーしても君に話を聞いときたくてさ』
『話しにくいことなど、ありません。貴方達は、私が守るべき世界の救世主です』
穏やかな声で、世界樹が、衛の頭の中に語りかけてくる。
一つ頷いて、ぐいと顔を上げたまま、衛は続けた。
『俺は卯木衛って言うんだ。君の名前は世界樹でいいのか?』
『衛様、ですね。はい、私の名は、世界樹です』
『君、クローネがいた時とだいぶ見た目ちげーけど、どっちの方が好みなんだ?』
『私の、好み……』
世界樹が思案に浸るように黙り込んでしまったので、衛は、考え考え音を紡ぐ。
『例えば、君の花の花粉を、今いる誰かが運んで受粉させればタネを生んで自分たちで育っていけるなら……』
俺は君を君が望む姿にしたいと思う、と、衛は言った。
『吸血コウモリくんとか毛虫くんがいるだろ? 皆には、俺から話すし』
けれどもし、それでは世界が回らないのなら。
『タネや花粉を遠くに運べる鳥か虫を産もうと思う。君は、君たちはどうしたい?』
衛の問いに、世界樹は、ゆっくりと応じた。
『私は、世の理に反していると思われるかもしれませんが、普段は、タネを育む必要がありません』
曰く、世界樹は、自身のみで命を育むシステムを完結している存在であるらしい。
『ですが、この世界に、沢山の新たな植物が生まれた気配を感じます』
そして、世界樹が生んだコウモリや毛虫達は、花粉を運ぶ力を持たないのだという。
『じゃあ……』
『貴方の提案は、私にとっても、本当に、とても有り難いものです』
わかった、と、衛は力強く頷いて、もう一粒の金のタネを使った。
生まれたのは、絵本から飛び出したような、美しい青の小鳥。
「綺麗な子達ですね……」
「うん、青空が生まれたみたいだ」
時子の言葉に応じながらも、衛は、宙を舞う青い鳥達を目で追っていた。
先ほど生み出されたばかりの若い樹に生っている実を、小鳥達が早速啄ばむ。
世界樹の葉が、遥か頭上で、嬉しげにざわざわと揺れた。
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
異世界クリエイター、始めました
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月08日
参加申し込みの期限
2018年09月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!