アニマル♡ウェディング撮影会｜リアクション

アニマル♡ウェディング撮影会

●参加の動機

「せっかくの機会ですので、よく遊んでいる白い野良猫さんと一緒に写真撮影しましょう」
　アニマルウェディング撮影会の企画、撮影を行う雑誌社の記者に「参加してみませんか？」と声をかけられた薄野五月は、白猫と一緒に参加することに。
　アルパカさんと猫さん、どちらにしようかと悩んだのは、猫さんには内緒。

　シーサイドタウンを歩いていたマリエッタ・ラシュリエは、唐突に雑誌記者に名刺を渡されるなり「動物と結婚してみませんか？」と声をかけられた。
「ハァ？　どういうことですか？」
　聞き返された雑誌記者は「実は、こういう企画でして……」と一通り事情を説明した。

「なるほどね。そういうことなら、協力するわ」
　ついＯＫしてしまったが、どんな動物とウェディングするのやら、と小首をかしげてしまう。
　動物は何にしようと考えていると、すぐ近くを浜マンボウが通りがかったので呼び止めた。
「決めた。この子と結婚する」
「ぼ、僕と、結婚するぅ～……？」
　突然の出来事に驚いたマンボウくんは「きゅう」と気絶してしまった。

　壬生由貴奈とのデートの帰り、卯木衛は、アニマルウェディング撮影会参加者募集のポスターを発見。
「ウェディング撮影会？」
　学校帰りに雑誌記者に声をかけられ、特集記事の企画に協力してほしいと頼まれたことを思い出した。
　撮影会の話はすごく面白そうだったが、雑誌記者が衛を女の子と勘違いしているようだったので、考えさせてほしいと参加を見合わせた。
　あの時の企画が町長全面協力で行われることをポスターで知ると、特集に協力は人助けにもなる。
　参加するなら由貴奈と一緒に。なにより由貴奈のドレス姿が見たい！　と参加する気になった。
　ということで、すごく参加したげに、衛は、ちらっと横目で由貴奈を見る。

（ふーん、動物とウェディングドレスを着て、一緒に撮影できるんだねぇ）
　声に出さず、ポスターを見た由貴奈は、うーちゃん、アニマルの一文を見落としていそう……と思った。
　普通のドレスは着慣れているが、ウェディングドレスは一度も着たことがない。
　動物と撮影、という内容も面白そうと興味を示した。
　その間、衛は悶々としていた。
（そりゃーまー、由貴奈さんとずっと一緒にいたいくらい大好きだから俺は大歓迎なんだけど……由貴奈さんはどうなんだろう……）
　あれこれ考えても埒が明かない。ダメ元で、撮影会に誘った。
「これ、俺と参加しない？」
「面白そうだし、いいよぉ。撮ってもらいに行こっかぁ」
「やったー！　ウェディング由貴奈さんだー！」
　了承の返事にホッとしつつ、由貴奈とウェディング撮影ができる！　と衛は大喜び。
（喜んでいるのは、ウサギと一緒に撮れるからっていうのもあるのかな？　うーちゃんだけに）
　ウサギのように飛び跳ねて喜んでいるので、由貴奈はそう思った。
　
　神魂の影響なのか、アニマルウェディング撮影会に連れて行って、とねだる飼い猫達に埋もれた八神修は、どの猫を連れて行けばいいのか困っていた。

「困ったな……」
　そこで思いついたのが、猫達に、じっとしている競争に勝った子を連れていくことに。
　子猫２匹、若い猫７匹、成猫８匹の計１８匹の猫は、行くのは自分！　と頑張っていた。
　競争の結果、修が「よし」と言うまでじっとしていた白猫のオスのミルクが選ばれた。
「ミルク、一緒に撮影しような」
　嬉しそうに鳴くミルクを見て、他の猫はジト目で見たり、やきもちを焼いて修に飛びついたりと大変だった。
「皆で一緒に撮りたいんだが、１匹だけという決まりなんだ。ごめんな」
　競争に負けた猫達を気遣い、修は抱っこしたり、頭を撫でたりして謝った。

「動物と結婚しよう、かー。猫になって結婚式も楽しそうだね♪」
　響タルトはろっこんで猫になり、誰かのお相手になって変わった結婚式にしてみたいとワクワクした。

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