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【中間テスト】4日目のラクガキ革命
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(テスト中だというのに騒がしいな……)
幸いにも着弾地点から離れた席だった
伊賀 解理
は、不思議そうに騒動を見つめていた。
(まぁいい。そんなことより、こっちはこっちでサンマさんの対策をしないと……)
解理は自分の答案に向き直る。
見たところ、みんな落書きで対抗しているようだが、監督の先生が見回ってる中では神経を使うし見つかったら面倒だ。リスクが高い。
それだったら最初から食われる覚悟で解答書いていくのがいい、と解理は思った。
(奴らは“正解”を食べるという習性がある。なら撃退方法は簡単だ。“不正解”を書けばいい)
当たり前のように聞こえるが、ここにさらにひと工夫入れる。
(まず正解とはなんぞや。文字通り正確な解答だ。不正解はその逆。白紙だったりまるで見当違いな解答だったり、誤字脱字だったり……そう、誤字脱字だ)
例えば年号を書くにしても、正解の年号が『794年』だったら、間に小さくでいいから余計に数字を一つ書いて『7954年』とする。
サンマさんの反応を見ると……彼らは無視して素通りしていく。
他にも『994年』と一部消せば正解に変換可能な数字を書く。これも不正解だ。
文字なら線を余計に一本足したり少し間隔開けて脱字した解答を書く。
(少しづつ回答をズラせば、サンマさんの目標になるのを避けられるというわけだ。あとは終了2、3分前に正答の直しを入れればいい)
解理は眼鏡を光らせた。
(ふはは、白衣メガネをなめるなよ)
「……落書きが私の回答を消しているね。否、この感じからすると食べている、と言った方がいいかね……面白い」
畑生 言嗣
は答えをむさぼるサンマさんを放置して、その様子を静かに観察していた。
(……どうやらこのサンマさんは正答のみを食らうようだ。他のモノも同じ状態なのかはわからぬが……この程度ならば対処方は幾らでも浮かぶ)
先ず一つ目は、解理と同じように解答用紙に“正確な回答”を書かないということ。
(少しだけ間違える、一部回答の文字を抜いたりというフェイントだ……間違って食らったとすれば、それは矛盾を生む)
と思ったが、サンマさんは誤答は完全スルー。
(なるほど。誤って食べるということはないか。サンマさんの正誤判定は正確だな)
そしてもう一つ。
(単純に、解答用紙に答えを書かなければいい。問題用紙に答え・計算式・途中式を記入し、時間を見計らって解答用紙へと記入する)
こちらも試してみたが、サンマさんが邪魔する気配はない。
(少し考えれば問題にすらならないな)
退屈そうに言嗣はペンを机に走らせた。
(それでもダメなら、こういう手段も考えていたのだが……)
描いたのは円に一部口のような切り込みの入った物体だ。パクパクと口を動かして、サンマさんを飲み込んでいく。
『ぱっくんぱっくん』
『のわぁ! なんだこいつは!?』
パクパクくんに追いかけられて、サンマさんは方々に散っていった。
(……退屈だな。たまには歯ごたえのある問題に望みたいところだ。テストにしても神魂にしても、ね)
言嗣は肩をすくめ、試験時間が過ぎるのを待った。
(これは……描かれたものが動き出している、という事でしょうか……?)
書いたそばからサンマさんに食べられる回答に、
浅山 小淋
は戸惑いの表情を浮かべていた。
別段、日本史は苦手ではないのでテストは余裕だが、邪魔が入るとなると得点に影響しそうである。
(これもろっこんや神魂の影響ならば、すぐに止めないと……)
小淋は、答案の縁に“壁”の字を隙間なく書いて、文字通りの壁を作ってみた。
(効果があるかもしれませんし、絵と違ってまだ落書きと間違われる事も少ないでしょう)
むしろ答案にびっしり壁と書いてる生徒がいたら、落書きしている生徒より怖いけども……。
狙い通り、サンマさんは壁に阻まれて答案には入れない。ただ線で壁を作るより厚みがある分手こずっているようだ。
(あ、そうだ。甲骨文字はどうでしょう。漢字の元になったこの文字なら絵にも近いものがありますし、歴史の一環として誤魔化しはきくはずです)
ようやく壁を破ってサンマさんが入って来た。
『ちくしょう手こずらせやがって!!』
『答えはどこだ、答えは!』
サンマさんは答案用紙を見回した。
小淋がドキドキしながら見守る中、甲骨文字で書かれた答えをサンマさんはじーっと見つめ、ガックリと肩を落とした。
『なんだよ、これ……こんなもん食えっかよ』
(やった!)
サンマさんは悲しそうに答案から去った。
(作戦成功ですね……!)
残りの問題も甲骨文字で書いていく小淋だが……サンマさんが答えに反応しなかったのは、悲しいことにそれが誤答だからである。
何故なら甲骨文字で書いても、先生にはそれ読めないから!
「え? ええぇっ? 絵が動いてやがる。うおっ、こっちにも、あっちにも!」
握 利平
は目をまんまるにして、サンマさんの往来する机を見ていた。
「……そ、そうか。なるほど、状況は読めたぜ。描いたモノが動きだして、暴れてやがるのか。我ながら、状況に慣れるのが早くなったな……」
利平の答案もサンマさんに食い荒らされている。
けれども、彼は別段対処しようという気もなく、ふふっふふふ……と不敵な笑みをこぼす。
「テストなんざどうでもいい」
利平の瞳が宝石のように輝いた。
「全国の高校男子生徒の諸君。諸君等の夢は今、叶った! 超絶技巧がなければ描けなかった、揺れるおっぱいが、そこそこの画力でも描ける日が来たのだ!」
例えばあそこの、つつましいおっぱい。
「妄想スコープ、起動! トレース、オンッ!」
妄想パワーを全開に。制服の向こう、ブラの向こうを透視。憧れを込めて胸部を答案に描く! 描き起こす!!
「ふははははっはぁっ! 現れたぁ! 見よっ全国のDK諸君!! 今、この、おっぱいがぁ、揺れ……な……い……?」
ん? と小首を傾げる。
「しまったぁ! 俺! ちっぱいじゃ揺れないだろぉ!」
己のミスを罰するように、利平は机におでこを叩き付けた。
「落ち着け、おっぱいだ! おっぱいを描けばいいんだ!」
完全に先生に見つかったら、生徒指導室行きの案件である。
けれどもそこは男。夢を見ないで、夢を追わないで何が男だと言うのか。生徒指導室おそるるに足らず……!!
そしてもう一人、生徒指導室の脅威を乗り越え、我道を突き進む一匹の雄がいた。
「サンマさんか……そちらその気なら、こちらも受けて立つしかないな……!」
虹村 千秋
はすぅーと息を吸い込むと、くわわっと目を見開き、辺りの女生徒を食い入るように見た。
目から入った女子の制服を、脳内で剥き、スクール水着を着装させ、答案の上に描き起こす。
常人の3倍女子が美しく見えるという“虹村眼(レインボーアイズ)”によって描かれた見事な美少女軍団が、集合グラビアのように答案に並ぶ。
「許せ、女子達……これもテストの平和を守るため」
しかし描き上がった女子を見ても、何かが足りなかった。
そう、美しさこそ完璧だが、所詮は発育途中の高校生……色気が足りないのだ。
「!?」
「!?」
その時、この場に揃った両雄のエロき魂が呼応し合った。
千秋はガッと長机に乗り出し、机の向こうにいる利平を。利平もまた身を乗り出し、机の向こうにいる千秋を見た。
「さっきから何かざわついて仕方がないと思ったら、お前だったのか……」
「ああ。俺はおっぱいを描く、あんたは美少女を描く……これが揃ったら俺たち……」
「無敵だ!!」
もう発展途上とは呼ばせない、最強のボディを手に入れた美少女が、サンマさんに挑む。
『テストの邪魔をする人は許さないわよーーっ!!』
『そーれっ!』
美少女たちは、ボインボインと文字通り胸を弾ませ、ボディアタックでサンマさんにおしくらまんじゅう。
これには思わず、うおおおおおおっ!! と千秋も利平も手に汗握る。
「……しかし」
「……羨ましいぜ、サンマさん」
美少女の圧迫攻撃によって、ひとまとめにされたサンマさん、このまま潰れて消えるか……と思いきや。
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!』
線と線が絡まり合い、サンマさんはひとつになった。
「!?」
美少女たちをはね除けて、巨大化したジャイアント・サンマさん……略して
“ジャンマさん”
が現れた。
「……あれ、でっかくなっちゃった」
「まぁ……あれだけの巨乳美少女におしくらまんじゅうされたら、そら“でっかくなる”わなぁ……」
なんか、納得したように利平は頷いた。男の子って不思議だね。
「このままじゃ大変です、あおいちゃん」
綾辻 綾花
は隣りの席に座る
七夜 あおい
に小声で言った。
ジャンマさんのパワーはものすごい。大きく息を吸い込めば答えがいっぺんに吸われるし、歩くたびに地響きで回答欄から答えが飛び出すほどだ。
「でも、あんなに大きいんじゃ、何を描いても勝てない気がするよ……」
「そんなことありません。ええと、そうです。合体イラストですよ」
「合体イラスト?」
「ほら、答案用紙と問題用紙があるでしょう。これを私とあおいちゃんの分を使って描けば、あのサンマさんと戦えるイラストが出来るはずです」
「……よし、やってみよっか」
「はい。では、私が犬の前半分を描くので、あおいちゃんは後ろ半分を描いてもらえますか?」
「うん。まかせて」
計4枚を合わせ、一匹の巨大な犬を描く。
むくむくっと起き上がった大きな犬……前半分がスマートなシェパードで、後ろ半分がずんぐりむっくりの土佐犬の犬が生まれた。
「……何犬にするか、相談してなかったね」
「でも下半身が太いほうがきっとパワーがありますよっ」
『うううううううううううう……ガウッ! ガウッ!!』
ジャンマさんの前に立ちはだかったシェ佐犬は、ガオーーン! とジャンマさんの青々とした身体に噛み付いた。
『うおおおおっ!? ま、負けねぇぞぉ!!』
ジャンマさんも負けじとシェ佐犬に噛み付く。どちらも譲らず、掴み合い噛み合いが続く。
「……そうです!」
綾花は答案いっぱいに消しゴムくんを描く。足と顔があって羽根がある消しゴムのキャラクターだ。
「シェ佐犬を助けてあげてください」
『ゴーーーームッ!!』
消しゴムくんはジャンマさんの足元に入ると、その足をゴシゴシと消す。
『どっせぇぇぇぇいっ!!』
足がなくなるその瞬間、ジャンマさんは力を振り絞って、シェ佐犬を放り投げた。
その直後、バランスを崩して倒れたジャンマさんによって、消しゴムくんは潰されぺしゃんこに。
「そ、そんな……!」
『あ、危ないところだったぜ! そら、お前らの答えを頂きだっ!!』
大きく息を吸い込んで、辺りの答えを掃除機のように吸い上げる。
「どわあああああ!! せっかく書いた答えが……く、くそ! こ、この! サンマぁぁぁ!!」
大豪寺 騎刃
は涙目でジャンマさんを睨んだ。
「……いや、待て。逆に考えるんじゃ。食われた箇所は正解しちょる。ということは食われておらん箇所を直せば100点!」
答案を見る。
「……7割方残っとるッ!?」
真の漢を目指す騎刃は、ぐおおおおおお……と頭を抱えて悶えた。
「くっ、落ち着けわし。このままじゃと時間が足りんけん。サンマめに勝てる絵を描かんとダメじゃ」
サンマより強いモノ……つまり!
「ふっ、このわしじゃな」
『どりゃっせぇぇーーーーーーーーいっ!!』
「ッッッ!? 一瞬で負けよった!? 描いた描写すら省かれおった!!』
ならば、基本に返って猫!!
「動かん!? 絵として認められすらせん!?」
再び頭を抱える騎刃。
「……どうするわし。こんな時は辛かった事を思い出すんじゃあ。そう、あれはわしが小学生の頃……」
猫ヶ崎 獅子子
にフロントネックロックで締め落とされ、緊急入院し生死の境を彷徨ったあの日のことを……。
騎刃はポンと手を打った。
「そうじゃ! 史上最凶の生物、あねじゃを描くしかッ!」
騎刃は獅子子を描く。
「おぉ、スラスラ描けるのう。そう、あねじゃは角が5本生えとって肩とか膝とかからトゲ生えとって腕が6本あって第3の目があって……」
描きあがった最凶生物・獅子子は、なんと言うか、人類の形状から大分遠い姿をしていた。
「これなら誰にも負けんッ! 行け、あねじゃ! あのデカブツを葬るんじゃあ!!」
ジャンマさんは、ふんと鼻を鳴らして、最凶生物を見下ろした。
『バカにすんじゃねぇぜ。そんなチビスケに何が出来るってん……』
獅子子は跳躍すると、トンと手刀をジャンマさんの鼻先に置いた。
次の瞬間、尾まで一気に滑り降り、鋭利な日本刀で両断したかのように、ジャンマさんはひらきとなった。
『レオコオオオオオオオーーーーッ!!』
最凶生物・獅子子は血に飢えた獣のような雄叫びを上げた。
「うおおおおおおおお! 流石、あねじゃ! あねじゃが講堂最強じゃあ!!」
騎刃も勝利のガッツポーズ。
あおいと綾花は、複雑すぎる表情で顔を見合わせた。
「あの子のおねーさんってあんななの……?」
「魔界の生物かなにかでしょうかね……?」
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
74人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月04日
参加申し込みの期限
2013年07月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月11日 11時00分
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