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【中間テスト】4日目のラクガキ革命
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「……誰よ。こんなはた迷惑な事するの」
真壁 真美
は眉間にしわを作って、混沌とする講堂を見ていた。
こんなことに時間を取られるのは癪だけど、このまま落書きを書いた奴の思い通りになるのはもっと癪だし、有り得ない。
テストに集中する時間を作らなければ。学年平均まで上がった成績も下から数えたほうが早かった入学当初に戻ってしまう。
真美は飼い猫の“ミャーすけ”を描いた。
「いい? 問題を解いてる間、私のことを守るのよ?」
『みゃーみゃー(うん、守るー)』
「いい子ね。それじゃ……描くのめんどくさいから、自分で増えなさい」
手を抜く主人と違って、ミャーすけは鉛筆の落書きを取り出すと、せっせと自分を複製していった。
「……けど大丈夫かしら。この子、大人しいからサンマに襲われたらひとたまりもないかも……」
『みゃー(ケンカきらーい)』
「……もし危なくなったらすぐ呼ぶのよ。私はテストに戻るから」
『みゃー(うん)』
そんな様子を物陰……いやさ机の裏から、サンマさんは見ていた。
『くっくっく、猫とは言え所詮、子猫……俺らの敵じゃあねぇぜ!』
『それも大人しい猫ときたもんだ、俺らを甘く見たことを後悔させてやる! さぁ行くぜ!』
『みゃー(遊んで)』
不意に、目の前にミャーすけが現れた。
『……なっ! 囲まれた!?』
複製されたミャーすけ達に包囲されている。彼らはみゃーみゃーみゃーみゃー超うるさい上に、構って構ってとサンマさんのひれを引っぱる。
『バカ、放せ! お前らと遊んでる暇なんか……!』
『みゃー(お腹減った)』
『みゃー(お腹減った)』
『みゃー(お腹減った)』
『みゃー(お腹減った)』
『みゃー(お腹減った)』
ミャーすけ達はサンマさんを齧り始めた。
『うおぉぉぉいっ! 何すんだ、やめろよっ!?』
『みゃー(やめるわけねぇだろ、サンマ)』
『みゃー(サンマの分際で、意見してんじゃねぇよ。おら、身ぃ差し出せや)』
『こ、こいつら猫かぶってやがった!!』
ペットは飼い主によく似るものである。
しばらくして、テストに集中していた真美のところにミャーすけが戻ってきた。
「……あら、どこに行ってたの?」
『みゃー(遊んでたの)』
「そう良かったわね。サンマの奴はうろついてなかった?」
『みゃー(なんにもー)』
(落書きが動く分にはいいが解答を消してくるのはいただけないな……)
旅鴉 月詠
は、解答用紙を置くスペースに四角い枠を描き、壁を作った。
こんなもんで俺達を止められるか、とサンマさんは壁に体当たりして、突き破ろうと攻撃してくる。
まぁ少しは時間を稼げるだろう。月詠はその間に、壁の内側にさっさとある生き物の絵をたくさん描く。
『……せぇいっ!!』
地道な破壊工作のかいあって、ものの数分で壁は崩れた。
サンマさんの一団がぞろぞろと答案の中に侵入してくる……とその時、黒い影が凄まじいスピードで横切った。
『な、なんだ? 俺たちの他にも何かいるの……ぎゃっ!?』
一匹、影に攫われて消えた。
『今の弾丸みたいなのはもしかして……“マグロ”!?』
次の瞬間、散弾銃のように回答欄の影から飛び出たマグロの一群が、目にも留まらない速さでサンマさんを食らっていく。
(……あ、そうだ)
ふと思い立って、月詠は机に精巧に書き込んだマグロとカジキマグロを描いて、手足を付けた。
サンマさんの天敵とも言うべき、“マグロさん”と“カジキマグロさん”だ。
「講堂内にエサ……もといサンマさんが走ってるから好きにしていいよ」
命令を言いいきるか言いきらないかのところで、二匹はものすごい速さで飛び出していった。
『速いぜ速いぜ! 俺は速いぜ! 俺は疾風だ! 疾風になるんだ! 疾風と書いてかぜと呼ぶんだー!!』
『攻めるぜ攻めるぜ! 最速は俺だ!! 鼻の差だ! 鼻の差で俺が一番だ!! 誰にも負けない!!』
立ち止まったら即死亡。宿命を背負った彼らは、生まれながらのスピード狂だ。
「……ま、いいか……」
(……今回は簡単だったな、これほど時間が余るとは)
既に回答を終えた
浮舟 久雨
は暇を持て余し、問題用紙に落書きを……“くじらに乗った自分”を描いた。
(2頭身だが中々上手く描けたな。悪くない。一度はくじらに乗って冒険してみたいものだ。所詮夢だが……)
その時、ふと周囲がざわついているのに気付いた。見れば、長机をサンマさんの落書きがうろちょろしている。
「何があったのだ?」
隣りに座る
恵御納 夏朝
に尋ねると、彼女は無表情のまま顔を向けた。
「テオくんの声……聞こえなかった?」
「……む? いや、テストに集中していたからな……」
かくかくしじかと夏朝は状況を説明する。
「な、何? サンマが答えを!?」
『いかんな、ひじょうじたいではないか』
ふと声がする。しかし声はすれども……怪訝な顔で辺りを窺う。
『ここだ、ここだ!』
見れば、先ほど描いたくじらに乗った自分が喋っているではないか。
『わたしのことは“ちびふね”とよんでくれ。ここはわたしにまかせるがいい、ますたー」
くじらは紙面を海原のように泳ぎ、狩りの体でサンマさんを飲み込んだ。
『くちく、かんりょう』
「む、感謝するぞ」
『れいにはおよばん。さて、たすけをもとめるみなのもとへむかわねば。ゆくぞ、しんぐんだ。くじらとともにな!』
「へ? ま、待て、勝手に行くな」
その時、見回りの
熊先生
が怪訝な顔で声をかけてきた。
「お、おい浮舟、お前、さっきから誰と喋ってるんだ?」
「え、いや……」
答案を指差すと、先生はとても不安な顔になった。
「ちと試験勉強で根を詰めすぎたんじゃないか? 大丈夫か……?」
夏朝が小声で言う。
「……先生には落書きが動いてるのがわからないみたい。声は聞こえるみたいだけど……」
「な、なに!」
ちびふねはちびふねなだけあって、久雨と同じ声。傍目にはずーっと独り言を言ってるように見えたことだろう。
「それではただの変な奴ではないか!!」
「ああ、すごく変だぞ、浮舟……保健室行くか?」
熊先生はますます不安な顔に。
しどろもどろで言い訳する彼女を尻目に、夏朝は考えた。
(……久雨くんの落書きも動き出したし、もしかしたら他にも答案を食べる落書きがいるかもなの……)
止める方法は何かないものか。
(そうだ!)
夏朝は答案の裏に、小さめ・簡単・可愛い猫の落書きを手早く数匹分描いて、真剣に願った。
(お願い、猫さん達! 正解を食べる落書き達を……食べちゃって!)
『……にゃーん』
猫たちはひと声鳴くと、夏朝のお願いを叶えるため、方々に飛び出していった。
それから今度は5分かけて1匹の猫を描く。さっきの猫はみんなを守るための猫、こっちの猫は夏朝を守るための猫だ。
『にゃーん』
答案に近付くサンマさんには猫パンチ。素早い連続攻撃でサンマさんを追い払う。
「……ありがとう、猫さん」
お礼に大きな手を描いて、猫を優しく撫でてあげた。猫は気持ち良さそうに鳴いた。
「テスト頑張らなくっちゃ……!」
「答えを食べるわ、誤解答をバカにするわ……。ふ、ふふふ、そうかそうか、そんなに俺を怒らせたいかー」
初島 優
は怒りに震えた。点数に余裕のない生徒にとって、サンマさん騒動は死活問題である。
「もはや一欠片の慈悲も不要! 抹殺するー!」
優は答案用紙の端っこを薄く細い線……ワイヤーでぐるっと囲んだ。
そしてワイヤーの内側には等間隔に箱を描く。何の箱なのか見た目ではわからないが……とそこにサンマさんがやってきた。
何の気なく答案に入ろうとして、ワイヤーに触れた途端、箱の蓋が開き、爆弾がサンマさんに発射された!
『なにぃぃぃ!?』
ドッカン! ドッカン! と噴水が上がるように爆発が起こった。
「見たか! 指向性地雷落書きの威力を!!」
『ぶ、物騒なもん仕掛けてんじゃねぇ!!』
「うるさい! 人の答案に手を出す奴は地雷食らって塵になっちまえー!」
次々に爆発が起こる!
ドッカン! ドッカン! ドッカーーーーン!!
「うるさい!!」
あまりのやかましさに桐島先生が叫んだ。
「初島ぁ! お前のほうから聞こえたぞ! 爆竹でも持ち込んだのか!? テストに爆竹が必要か! ああ!?」
「ぎくっ! ち、違いますよ、俺は何も……」
その時、机の上を真っ黒な影が横切った。スピード狂のマグロさんだ。
『俺は速い! 速い速い! 速すぎる!! おらおらぁどけどけぇ! おっせぇサンマはみんな食っちまうぞ!!』
42.195kmを超えるウルトラマラソンでは、ランナーが走りながら食事をとるように、マグロさんも走りながらサンマさんをぱくぱく頬張った。
バリボリとサンマの血を口から滴らせ、爛々と光った……完全にイッちゃった目で机というコースを爆走する。
『疾風だ! 俺は今、一陣の疾風に! あ! ゴールだ! ゴールが見えた!!』
「……へ?」
優はふと机を見た。
凄いスピードで向かってくるマグロさんの行く手には線が引いてあった。ワイヤー地雷の線が。
『俺が一番だーーーっ!!』
次の瞬間、
ドッカーーーーン!!
と指向性地雷が火を吹き、マグロさんは望みどおり疾風になった。
「うへぇ……みんちだ……」
「いい加減にしろ初島ぁ! やっぱりお前の机から聞こえたぞ!!」
「な、何もしてませんって〜〜」
正解を食べる落書きを前に、
奈良橋 博美
はむむむ、と唸った。
馬鹿には見えない問題で馬鹿認定されてしまった身としては、数少ない正解は死守したいところだ。
(サンマさん……サンマ……魚……ん、猫? そうだ!)
博美は猫と看板を描いた。看板には“サンマ食べ放題パーティ”と書いてある。
(サンマが嫌いな猫はいない。こうなったら、たくさん猫に来てもらって、答案を守ってもらおう!)
猫にパーティーのお知らせを広めるよう伝え、しばらくすると猫が集まってきた。
真美のミャーすけ達に、夏朝の猫たち。それから五月の生んだ怪物“ネコモドキ”も。博美の答案は猫の集会所のようになった。
「……これだけいたら、サンマさんも怖くて近づけないな」
机の隅にいるサンマさんに目を向けると、やばっと言って、そそくさと机の裏に逃げていった。
「これでテストに集中出来る……」
『みゃー(サンマは?)』
『にゃーん(サンマ食べ放題って聞いてきたんだけど?)』
「え?」
サンマ食べ放題で呼んだものの、肝心のサンマが猫にビビっていなくなってしまった。
『みゃー(サンマだせよーださないなら遊ぶぞー)』
ミャーすけはガリガリと博美の書いた答えで爪を研ぎ始めた。
『にゃーん(腹減った! 腹減った!)』
夏朝猫もボールを転がすように、回答欄から答えを転がしてもっていってしまう。
『ぴぎゃああああああああーーーーーっ!!』
ネコモドキはほっとくと他の猫を食べてしまいそうな勢いだ。
「わ、わ、ちょっとやめてよ! わかったから!!」
仕方なく博美はサンマの絵を描いた。
『みゃー(もっとちょーだい)』
『にゃーん(全然足りないよー。早く描いてよねー。ノロマだなー)』
「ううう、ぜ、全然テストに集中出来ない……」
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担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
74人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月04日
参加申し込みの期限
2013年07月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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