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【中間テスト】4日目のラクガキ革命
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(……遣唐使は……ええっと……)
答案とにらめっこしていた
瑠璃条 ベガ
は、うーんと唸って問題用紙にぐるぐるとペンを走らせながら、考えを巡らせる。
ぐるぐる……ペンを走らせてる間に、ぐるぐると回っていた線はだんだん彼氏の信彦になっていった。
頭の上にターバンを乗せて、アラビアンナイトの服を着せる。それから魔法の絨毯も。
(彦にゃんならこんな格好も似合うんだよね)
ベガは頬を緩ませた。
とその時、魔法の絨毯が浮かんだ。
「え?」
驚く彼女に、アラジン信彦はウインクした。
『やぁベガちー。日本史のテストのほうは順調かな?』
「え……? ひ、彦にゃん!?」
『今すぐ君をデートに連れ出したいところだけど……それは“あっちの信彦”の仕事だからね。俺は“あっちの君”を誘うことにするよ』
信彦はそのまま絨毯を操って、どこかに飛んで行った。
「な、なに今の? ま、幻……?」
そして、その
八十八旗 信彦
はと言うと、こっちもテストに飽きて落書きに勤しんでいるところだった。
一年最初の中間テストなんて、彼には範囲が狭過ぎて退屈だったようだ。
(早くテスト終わんないかなぁ……ベガちーと遊びに行きたい)
そんなことを思って描いたのはベガ。アラビアのおへその出たベリーダンサーの服を着せてみる。
(いいなぁ。こういう衣装もベガちーなら似合うんだろうなぁ)
放課後のデートに思いを馳せていると、ふと答案の隅にアラジン信彦が降り立った。
「え? お、俺?」
目をパチクリさせていると、今度はベガが動き出した。色っぽく腰をくねらせて、妖しくベリーダンスを踊る。
『流石、彦にゃん。もうテストは終わっちゃたんだね』
「え? べ、ベガちー?」
『放課後はどこに連れてってくれるのー? ……なんてねっ。こっちの彦にゃんに誘われるのは“あっちのベガ”に譲らないとね』
アラジン信彦は手を差し伸べて、ベガを絨毯に乗せた。
『あたしのダーリンは“こっちの彦にゃん”だもん』
『やぁベガちー。今日は使える車がなかったんでね、ちょっとレトロだけど魔法の絨毯でドライブなんてどうだい?』
『……すてき』
2人を乗せた絨毯はどこかに飛んで行った。
「な、なんだ今の……? ま、幻かな……?」
中間テストに備え徹夜で一夜漬けしたら、おっぱい連呼して大変でした。テスト初日、何故か答案用紙が見えなくなって大変でした。
そして迎えた最終日、ラクガキに答案用紙に答えを食べられちゃって大変です……。
「この野郎! 神魂の影響だって言えば何でも仕方ないで済むと思うなよ!!」
ああもう腹が立つ。だが腹が立つからこそ、この答案は絶対に死守してみせる……!!
御剣 刀
は答案の真上に俯くと、ガチン! と落ちる撃鉄をイメージ。ろっこん『加速』を発動させる。
素早く答案の縁に、棒を持った棒人間を並べて描く。侵入者を撃退する用心棒だ。
大して描き込んでないので力はないが、刀の援軍を生産するスピードがあれば、サンマさんに遅れをとることはないだろう。
それから見回りの棒人間も描く。
こっちは敵を見つけたら「コッチ」と知らせることが出来るよう、真一文字の口が顔に付いてる。
「……たくテストぐらいフツウに受けさせろ。そりゃ大した点数じゃないだろうけど、自分の実力を知る機会なんだからな」
『コッチ』
「はっ!」
『コッチ』
「せぃ!」
反応のあったところに消しゴムを放ち、サンマさんを仕留めていく。
『コッチ』
「そらっ……!!」
消しゴムを振りかぶり、ピタッとその手を止めた。
そこにいたのはサンマさんではなく、ミュージカルばりに愛の讃歌をデュエットしながら呑気に飛ぶ、魔法の絨毯に乗った信彦とベガだった。
なんだかちょっとムッとしつつも、刀は消しゴムを引っ込めた。
「……ちっ。見せ付けてくれるよな……」
唇を尖らせると、桐島先生の声が飛んできた。
「誰だ! テスト中に歌なんか歌っているのは! お前か、御剣!!」
「ち、ちが……」
飛び去る魔法の絨毯を睨む。
「やっぱ一発食らわしときゃよかった……!!」
「面倒なことになっちまったが、騒いでも仕方がない。とっとと答案の守りを固めないとね」
桜崎 巴
は解答用紙を大きな四角で囲った。
黒鉛の壁はサンマさんの侵入を防ぐにはいささか頼りない。二重、三重に施しても時間稼ぎがいいところだろう。
巴は囲った四角の中を、更に四角で区切った。
「絵なんてまともに描いてる暇はないから、注釈でお茶を濁させてもらうよ……!!」
サンマさんの一団が、最初の壁を突破して中に入ってきた。
『あんなチンケな壁じゃ俺は止められないぜ。さぁ答えだ、答えを渡してもらお……あぐっ!!』
青々としたサンマさんが、青を超えてナス色になった。
『ど、どうした兄弟!? 随分痛んじまってるじゃねぇか……はうっ!?』
足を踏み入れた途端、サンマさんはばったんばったん倒れていく。
「注釈でも効き目はあるようだね」
そのエリアには“致死性毒ガスエリア”と書いてあった。わざわざ“致死性”を入れるあたり、巴のイケズなところが全開である。
「おっと。反対側からも壁を破ってきたね」
こちらから侵入したサンマさんは入ってくるなり、真っ白に霜を帯びて、カチンコチンに凍り付いた。
こっちは“絶対零度エリア”だ。
「……あ、今思いついたけど、よく考えたらこうしておけばいいんじゃないか」
注釈に“正答は誤答、誤答は正答に見えるエリア”と書いてみた。
すると思惑通りサンマさんは誤答を食べ始めた。しかもサンマさんは誤答と相性が悪いらしくて、お腹を壊して転げ回っている。
「間違いを消す手間も省けて一石二鳥だね。まぁのたうってる青魚を消す手間は増えるけど……ん?」
そこに魔法の絨毯が飛んできた。
「……誰かと思えば、あのバカの落書きじゃないか」
見つめ合う信彦とベガは見せ付けるように、答案周辺をぐるーっと一周してみせた。
当事者以外はどーでもいいアピールに彼女は目を笑わせずに微笑む。
「致死毒エリアに突っ込んだらいいのに」
「……落書き? 私こんなもの書いた覚えありませんわ?」
人より先に回答を終え、見直しをしていた
天満 七星
は覚えのないサンマさんの落書きに視線を止めた。
消そうと消しゴムを落書きに向ける。すると……。
『何しやがる!』
消しゴムを避けると、ぴゅーっとサンマさんは逃げた。
「ああ、これが神魂の影響というものなのですね。厄介なものを広げてくれましたわ。こんなこと、本来ならばありえない事象ですし……」
どうにかしなくては、と彼女は考える。
ペンを走らせ、柵で囲もうとする……しかしサンマさんは素早くそれを躱した。
続いて、足元をぐるりと囲んで落とし穴を作ろうとするも、これまた上手くいかない。
「……速いですわ」
速度勝負が苦手な七星には、すばしっこいサンマさんはやりにくい相手だ。
「では、この作戦は如何でしょう」
そう言って描いたのは、漏斗とその下に置いた七輪だった。
下から、なんだなんだ? と近付いたサンマさんは、あ、七輪だ、と寒空に焚き火を囲むように集まってきた。
ところが上から近付いたサンマさんには何がなんだかわからない。なんだろうと漏斗を覗き込んだサンマさんは足を滑らせ、七輪の網の上に。
『あっちゃっちゃ!』
次から次に落下するサンマさんを眺め、まわりのサンマさんが大体七輪に集まったのを見て、消しゴム一閃。漏斗と七輪ごと念入りに消す。
「これでよし、と」
そこに、またまた魔法の絨毯に乗った恋人たちが飛んできた。
「あら、逢瀬の最中ですか?」
七星は微笑むと、絨毯のまわりに花火を描いてあげた。
答案の空を大輪の華が彩るのを、信彦とベガは手を繋いで見つめていた。
『奇麗だね、ベガちー』
『ほんとに……』
2人は七星にお礼を言って、今度は講堂の……監督の桐島先生の後ろにある黒板に現れた。
それに気付いた生徒が何人か、不思議そうな顔をして彼らに目を向けた。
(あ、あれ……あたしの描いた彦にゃんだよねっ? 一緒にいるのはもしかして、あたし……?)
ベガはどきどきして2人を見た。
(幻覚じゃなかったんだな……)
信彦もどきどきして黒板の様子を見守る。
『……ベガちー』
『……彦にゃん』
2人は見つめ合い、そして目を閉じて口づけを交わす。
「!?」
目の前で起こった出来事に、ベガと信彦は、自分のことのように顔を赤くした。
(……やるじゃん、俺)
(……すてき)
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担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
74人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月04日
参加申し込みの期限
2013年07月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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