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―― ……この建築様式なら、この位置にもう少し遊び心があっても……。
(ちょこちょこちょこ)
―― あ、でも、周辺の歴史や外観に合わせるならやっぱりこう……。
(さかさかテコテコ)
木天蓼大学寝子島キャンパス、理工学部建築学科の製図室。
講義自体は休みである中、
マリエッタ・ラシュリエ
は自身に割り当てられている製図机で作業に没頭していた。
……否。
正確には必死に没頭『しようとしていた』。
何故ならば、先程から手元を見つめる視界の中に何か小さな影が何度も行き来するのが見えるから。
正直今は気にしている余裕は無いのだ。
必死に引いた線たちとにらめっこして、影たちを見なかった事にしているマリエッタだったが。
その影たちが、とうとう現在己が書いている製図紙の上に躍り出たばかりか、突如び~~~~っと色鮮やかな線を重ね始めれば無視しているどころではなくなった。
「ちょ、ちょっと、なにやってるのよ!」
「わー♪ やっと気付いてもらえたヨン~っ」
「こんなに鈍いニンゲンもいるんだヨン……」
「集中してる横顔ステキヨンー♡」
とっくに気付いていたけどあえてガン無視していたのに……!
呑気なクレヨンたちの言葉に全力でそう続けたかったが、まずは絶好調にラクガキしているのを止めるのが先である。
しかし意外と小さくすばしっこいクレヨンたち。
捕まえようと何度か試みるも、すぐに手をすり抜けていく。
頭を抱えそうになったマリエッタの視界に、新たに飛び込んでくる筆記具あり。
「え? あ、私の製図用のペン……」
グリップ部分に金属のついている、低重心によって垂直に線が引きやすい愛用のシャーペンが、マリエッタと3本のクレヨンの間にスタッと舞い降りた。
―― さすがにこれは……いわゆる神魂現象ってやつ?
恐る恐る、自身のペンへと手を差し出したマリエッタにコトンと頷くよう傾いでから、その手にぴょんっと乗る製図ペン。
そして使っていない紙きれを見つければ、そこへさらさらと字を描き出す。
書かれた先で次々読んでいけば、一緒にクレヨンたちを追い出そうという意思と、同じ筆記具故の目線によるマリエッタへのアドバイスなどが綴られていた。
「D'accord. それでいきましょ」
にっこりと微笑んでから。
マリエッタは手に製図ペンを伴って、クレヨンたちへ大きな一歩を踏み出す(クレヨン目線、『どしーん!』的な)。
まず狙うは青クレヨン(※以下「ブルー」)。
マリエッタ、すぅ……と一度大きく息を吸い込んだかと思うと、キッとブルーへ睨みをきかせ。
「……これ以上やったら……
ぺちゃんこにするわよ
」
元々が平均女性より低音なマリエッタの、更に意識して極低音に響かせた脅しボイス発動。
ブルー、青い色が藍色になる。そうしてプルプルし出し、すごい早さで黄色と桃色の後ろへ一目散に逃げ込んだ。
―― ……こ、こんな感じでいいの……?
こっそりと、窺うようにマリエッタは製図ペンへ視線を投げる。
製図ペン、親指ぐっとする素振りで線状の手を立てた。
まずは楽に数を減らそうと、製図ペンから見て一番弱そうな相手へ有効攻撃を仕掛けたわけである。
さて残るは、やたら明るい黄色(※以下「イエロー」)とぽやんと何も考えていなそうな桃色(※以下「ピンク」)。
「ブルー、心配いらないヨン! 当たって砕ければ道は開けるはずヨン!♪」
砕けたらおしまいでは?、というツッコミを飲み込みながら、こちらへ笑顔で突進してくるイエローへ、とりあえずマリエッタはデコピンをかましてみる。
「アゥチ! ま、まだまだヨン―――!!☆」
怯むどころかむしろとても楽しそうなイエローである。
キリが無さそうだと互いに頷きアイコンタクトするマリエッタと製図ペン。
わっし。
「ぴゃ~~~~!? つかまっちゃったヨ~~~~ン!」
製図紙が入っていた箱へ、黄色い雄叫びが吸い込まれるようにフェードアウトした。
自分の後ろのブルーと、箱の中のイエローを交互に見つめるピンク。
どう来るかしら……と構えていたマリエッタだったが、どうしよっかなヨーン、とひたすら芯を揺らすばかりで動く気が一向に無いと悟れば、ピンクは放っておくことにする。
未だぷるぷるしているブルーと、イエローin箱へ、溜息と共に声をかけた。
「時と場合と相手を見なさい。二度とこんなことしちゃ駄目よ」
「……もうしませんヨン……」
「ごめんなさいでしたヨ~~~ン♪」
全力後悔している謝罪と、若干本当に反省しているのか怪しい明るいトーン。
まぁいいかと、イエローも出してやれば、3本はマリエッタへぺっこりお辞儀してどこかへ去って行った。
自身の製図ペンへお礼を言って、ようやく静けさ取り戻した製図室、と、結局落書きされてしまった作業途中の製図紙を見下ろす。
安堵と疲労と、そして哀愁籠っていっそ艶めいたハスキーボイスが一言囁かれた。
「……課題、明日が締め切りなのよね……」
その双眸、光すら届かない深く濃い翡翠の如し……遥か遠くを見つめているふうであった ――
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月05日
参加申し込みの期限
2018年06月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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