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【創立記念】B☆Iトリエンナーレ!
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「ハーイドモー、生徒会役員デッス!」
風紀委員に引き続いて舞台にひょこりと顔を出すのは、生徒会会長の
志波 武道
。普段通り、気負わずフレンドリーな調子でキャットウォークをひょいひょいと歩いてはひらひらと手を振る会長の姿に、客席からは親し気な笑い声と歓声が湧いた。
いつも通りの制服に、生徒会の腕章をつけただけ。舞台衣装とも言えぬシンプルな格好ではあるけれど、
(この腕章をつけると)
武道は視界の端に生徒会役員の腕章を映す。自分の腕につけたこれは、言わば寝子高の皆に選んでもらったという証。その誇りと責任感に、いつだって気が引き締まる思いがする。
背筋を伸ばしライトを浴びる生徒会長の後ろ、副会長の
八神 修
と
屋敷野 梢
が続く。修もいつも通りの崩れないきっちりとした着こなしで、大股に道の先へと進む。
左手には薄型ノートパソコン、怜悧な目元を強調するようなアンダーリムの細い眼鏡が装備品。
歓声に微塵も動じないクールでスマートな歩き方を見せる修の後には、ひらりひらり、蝶のように三つ編みの毛先を揺らして楽し気に歩く梢。
いつも通りの制服に腕章をびしっとつけて、けれどひらりふわり、はずみで気まぐれに消えてしまいそうな雰囲気を醸し出しつつ、梢は歩く。
しんがりには、会計の
早坂 恩
。
ふんわり結った三つ編みを楽し気に揺らし、黒い瞳を優しく細め、ゆっくりと歩く。めぐみちゃーん、と賑やかし半分冷やかし半分に客席から掛けられた声にも柔らかな笑顔を崩さず、むしろウインクさえ投げてみせる。
キャットウォークの先、出演者がそれぞれアピールをするための位置につき、武道は場に集った役員たちを一度見回す。
「それじゃ決めるぜ……」
会長の合図で左右に副会長ふたり、しんがりに会計が立つ。
整列した生徒会役員は会長の声に合わせてそれぞれにポーズを決める。
「会長、志波」
息を揃え、武道が一番前に仁王立ち、
「副会長の八神だ」
修は眼鏡のブリッジをくいっと右手であげてイタリアの彫刻芸術じみて決め、
「右に同じの屋敷野ですー」
梢は背筋をぴんと伸ばした腕組みポージング、
「会計の早坂よ、宜しくね」
恩はしなやかで柔らかな、ついでに艶っぽいウインクを添えてのポーズ。
「俺たち」
ババーン! 戦隊ものじみて背後で派手な爆発効果音が響いた。
「生徒会役員!」
「……こんな感じでいいんでしょーかねー?」
きちっとしたポージングを崩さぬまま緩い口調で小さく呟く梢に、恩が思わず小さく噴き出したところで、生徒会役員によるアピールはお終い。
「以上、生徒会デシター!」
行きと同じに軽やかな足取りで戻ろうとして、
「あ、あと一言イイデスカ?」
武道はもう一度キャットウォークの先端に立った。かと思えば、最早恒例、ブドー会長の高速脱衣! 服の下にはもちろん、水泳で鍛え上げた逆三角の胸板に六つに割れた腹筋、競泳水着!
キャア、と上がる男女入り乱れの悲鳴と歓声に、武道はキラーンと音がしそうなほど爽やかに笑って見せる。
「水泳部もよろしくね!」
会長の突然の脱衣と水泳部アピールにも、役員たちは動じない。はい撤収撤収、と舞台袖に引き返す梢に、あらあらと筋肉の浮いた背中を眺める恩、脱ぎ捨てた制服を卒なく拾い集める修。
「我慢できずにヤッチャッタ」
てへ、と笑いながら来た道を引き返す武道に、修は回収した制服を手渡す。
「最早お約束ですから、問題ないです」
お疲れ様でした、と向けた言葉は会長に向けてのものか、未だ騒がしい客席に向けてのものか。
個性的な生徒会役員たちのパフォーマンスを眺めながら、
鈴原 天音
はその場で軽く足踏みをする。
「う、うーわー……」
そうでもしないと震える膝のまま、その場に座り込んで動けなくなってしまう。
「ウェアはいつも着てるけど、それでみんなの前を歩くってなんだか恥ずかしいにー」
大きめのジャージを着た陸上部女子が楽し気に笑い、励ますように天音の背中を軽く叩く。
「色々こういうのやってきたけどやっぱり緊張しちゃうにー……」
同学年らしい女子陸上部員に人懐っこく笑いかけられ、天音は引きつり気味に、それでも懸命に笑顔を返した。
「そ、そうだよね、緊張するよね……!」
「ねー」
にこにこと笑いながら他の緊張気味の部員にも声をかけて回る、大きいジャージに包まれた小柄な背中を見送りつつ、
(この格好しているせいかな? いや絶対そうだ)
天音は緊張で血の気の失せ気味な頬を更に蒼褪めさせる。金ぴかカードを貰ったその日に陸上部の部室に向かい、そこにいた大人しそうな男子部員に頼んで陸上部のユニフォームを借りてきたはいいものの、
――うん、……トリエンナーレ用の貸し出しも、……してるから
部の了承も得ているものの、本物の陸上部員の中に混ざりこむと、帰宅部な天音自身が何だか違和感を感じてしまう。だって他の陸上部員はみんな健康的な小麦色に日焼けしている。
他のひとより色白に見えるクラスメイトで陸上部な
椎井 莉鳥
の身体も、セパレートのウェアから覗くお腹はいかにもスポーツをしている風に引き締まっている。表情からはほとんど感情の読めない莉鳥は、もしかしたら陸上部に混ざりこんだ帰宅部な自分には気づいているのかいないのかも分からないけれど、
(や、やっぱり変に思われるかな?)
日々鍛え上げている陸上部員たちと比べてしまえば、もしかすると色白くひ弱に見えてしまうかもしれない。そんな自分が陸上部のユニフォームを着ているのは場違いに見えてしまうかもしれない。
(……ええい、もう腹括るんだよ!)
うっかり落ち込んでしまいそうになる自分を叱咤して、頬を両手で叩く。
「さ、ウチの番だに! はりきってでちゃおー!」
陸上部の先陣を切って、さっき声を掛けてくれた女子部員が陸上部っぽい明るくて元気な音楽に合わせて舞台に飛び出して行く。
「あ、七音さんっ……」
背後から呼ばれた気がして、
七音 侑
は一瞬足を緩めた。呼び止められた気がしたけれど、音楽と客席の歓声で本当に呼び止められたのかどうかは分からない。
足を止めてしまうのも他の部員が変に思うと思い直し、肩越しに振り返りかけた視線を正面へと戻す。視界いっぱいに飛び込んでくるキャットウォークからの客席の景色に、
(……確かに色々やったなー)
ふと去年のことを思い出してしまった。思い出し笑いに緩む口元を誤魔化し、傍を歩く陸上部の仲間と肩を組んでみせる。
「陸上部はみんな仲良しでサイコー!」
客席の視線を浴びてウォーキングをする恥ずかしさを振り払うようにいつもの調子で明るく言ってから、
(……あれ?)
仲間の意味ありげな視線が気になった。客席の女子生徒の微笑まし気なような羨まし気なような視線が気になった。
(……あ! 忘れてた!)
キャットウォークの先端、アピールの位置に至ってから、皆の視線がユニフォームの上に被ったジャージに集まっていることに気が付いた。
(脱がないと)
サイズ違いに大きいジャージは、腿の辺りまで丈がある。もしかしたら下に何も着ていないかのような勘違いを皆しているのかもしれない。
「もちろん履いてるし着てるよー?」
朗らかに笑う。こうなったら、アピールの代わりにジャージを脱いでユニフォーム姿になってみよう。
(なんでみんなそんなにジャージが気になっ)
ジャージに手を掛けて目に入ってきたのは、名前の部分にでかでかと記された男子の名。恥ずかしいからと公言しない方向で過ごしていた彼氏の名。
「あー!」
出番を待つ間、寒い寒いと震えていたら、これを着ていろと彼氏が貸してくれたのを忘れていた。すっかり忘れていた。
――彼ジャージ
――彼ジャージだわ
客席の女子たちがキャッキャとはしゃいでいるのを耳にして、侑は首筋まで真っ赤に染める。
「えへへ、……えへへー?」
へにゃりと笑い、ぎこちない動作で踵を返す。あとは脱兎の勢いで退場する。
逃走する侑の傍らを、侑より小柄な女子が駆け抜けた。胸を張ってキャットウォークの端から端まで走り、アピールの場所で狙い過たずバク転を決める。
小さな女子が華麗に見せた大技に、客席は大いに沸いた。
拍手と共に着地して正面を向くなり、天音は思い切って大きな声を放つ。
「帰宅部だけど心は陸上部! 鈴原天音です! よろしくお願いします!」
ぺこり、今度は前転しそうなくらいの深いお辞儀をして、元気よく踵を返す。来た時と同じように胸を張って舞台袖へ向かう。
「わ、」
客席から見えない位置に戻って一番に目にしたのは、隅っこで彼ジャージの襟を頭まで引き上げて座り込む侑の姿。
ぱたぱたと足早に近寄り、隣にぺたりとへたり込む。
「あ……あはは……やっちゃったんだよ……」
今更になって震える膝を両手で抑える。耳まで真っ赤な顔をした侑と、どちらの方が赤い顔をしているかなと、ふと思った。
(うん、完全に変に思われたんだよ)
きっとそうだ、と思うと、赤くなった頬に冷や汗が浮かんだ。冷たい掌で汗を拭っていて、うずくまって動かない侑と目があった。
違う方向で恥ずかしい思いをした陸上部と帰宅部の女子ふたりは、顔を見合わせる。どちらからともなく、えへへと笑い合う。
「……でもいいや、楽しかったし」
天音がやり切った顔で笑い、
「……違いないにー」
やらかした顔で侑が笑った。
舞台袖で座り込んで抱き合う侑と天音の肩をお疲れさまとばかり軽く叩いてから、莉鳥は何の躊躇いもなくキャットウォークに飛び出す。
(パフォーマンスとか苦手だから)
セパレートタイプの陸上部ユニフォームの襟の折れ曲がりを指先に何気なく整え、流れる音楽に合わせもせず、仲間の背中を真直ぐに見て真直ぐに歩く。他の子たちのようなパフォーマンスは、自分にはどうやったって出来っこない。
(さっさと歩いて)
すらりとした長身で程よく引き締まった身体をスポーティな女子用ユニフォームに包んだ彼女の姿は、どれだけ地味に歩いていても健康的な魅力を醸し出す。
慣れぬ様子で、それでもきびきびとしたシンプルな歩の進め方は体育会系の女子ならでは。
(さっさと終わらせるに限るわ)
所属する部が出場する流れでほとんどなりゆきで参加してしまった彼女に、キャットウォークの歩き方は分かっていない。そもそも陸上部でも、個々人の動きの指定はされていない。
(新入生歓迎会のときもなりゆきでステージに上がらされたっけ)
あの時と同じように行けばいいのかな、と思いつつ、ステージの先に立つ。
他の皆がそれぞれにアピールをして帰って行く中、莉鳥は何のアクションもせず淡々とした動きで踵を返す。決め台詞があれば、とは言われていたが、
(元々、そんな柄でもないし)
言わずに済むのであればそれでいい。
恬淡として動じぬ風に定められた道を辿り、舞台袖に帰る。
衆目を集めて歩いた仲間たちが浮足立ってはしゃぐのを眺めながら、莉鳥はそっと、誰に気づかれぬことなく息を吐いた。あまり表情を見せぬために誰にも気取られることのなかった緊張が解け、ほんの僅か、柔らかな笑みが頬を淡く彩る。
傍の誰もが気づかなかった彼女の笑みを、
(ああ、……笑った)
つい数瞬前まで彼女をライトで追いかけていた
北里 雅樹
だけが、――遠くから見つめていた彼だけが、見た。見惚れてしまった。
別れた彼女をつい見つめてしまっていることに気づき、雅樹はきつく瞼を閉ざす。
(……なに見てるんだ、俺は)
天井に近い足場で頭を振る。何事もなかった素振りで仕事に戻る。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
92人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月09日
参加申し込みの期限
2018年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月16日 11時00分
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