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寝子島高校
【創立記念】B☆Iトリエンナーレ!
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「おっと」
バニーガールが引っ込んだ舞台袖に向けてデジタルカメラのシャッターを切っていることに気づいて、
水谷 真優理
は手を止めた。
「おおー……」
勤務しているホテルコンシェルジュの仕事が非番で良かったと心底思う。
従妹の
青山 絢
が司会進行をすると聞きつけ、可愛い従妹の晴れ姿を撮らねばなるまいとカメラ片手に来てみて本当に良かった。
まさかバニーガール姿の従妹がまた拝めるとは思ってもみなかった。しかも超派手な登場シーンのおまけつき。
(寝子高って本当に個性的な学校よね)
理事長からして規格外だった。大型バイクで講堂に侵入したりして、後で叱られたりしていないだろうか。
(私の行ってた高校って、ここまではっちゃけてないわ)
にしても、と思い返すのは従妹のバニーガール姿。
(似合ってた。とてもとても似合ってた)
思わず興奮して何枚となく従妹の艶姿を撮影しまくってしまった。あとで現像しよう。データを失くさないように他の媒体にも移しておこう。
思いがけぬバニーガールな進行役に沸き立つ観客席を見渡し、真優理はちょっぴり得意になりつつちょっぴり不安にもなる。そういえば、従妹は以前にもバニー姿になっていた。
(あの時は自分もだけど)
何か因縁があるのだろうか。
そんな風に考えてもみるけれど、瞼に浮かぶは舞台に立つバニーな従妹。均整のとれた肢体に十代ならではの張りのある太ももに胸元。誘うようなふかふかまん丸な尻尾。
(いやーいいものを撮らせてもらいました)
バニーの前では深い思考も不安も続かない。
(ポジティブシンキング!)
大きくひとつ頷き、従妹大好きな真優理は油断なくカメラを構える。今度従妹が現れたら、煽りでの一枚を是非撮ろうきっと撮ろう。あとで本人に見せて赤面させよう。
(もちろん)
従妹と同じ年頃、かわいい高校生たちががんばる姿もたくさん見せてもらって元気をもらおう。
ほんのちょっぴり疲れたアラサー思考を巡らせるホテルコンシェルジュの視界の真ん中、舞台から伸びるキャットウォークを一条の光が過った。いよいよね、と真優理はカメラを構える。
「……こう、でしょうか」
慣れない手つきで靴下をたるませ、制服のリボンを緩める
貴家 衿花
に、いつものノーネクタイ姿の
ウォルター・B
は顎に手をやり小さく苦笑した。
「見慣れないねえ」
「いつもは直す側ですから」
困惑した顔のまま、衿花はなるべくだらしなく見えるように胸元のボタンもひとつ外してみる。
「パトリシアさん」
「うん、そんな感じ!」
助けを求めるように傍らに立つ
パトリシア・プロウライト
を見る。友人の肯定を受け、衿花は緊張の息を吐き出した。
最初はきちんとした着こなしでショーに出る予定だった。
――やっぱり貴家さんカッコいいな~! いいなーっ
きちんとした制服を前に、パトリシアもそう言っていた。同じ制服で、同じようにきっちり着ても、元気でカワイイ感じになったり凛と格好いい感じになったりする。
――そういうこと、寝子高制服のスゴいとこだと思うんだぁ!
ひとしきりはしゃいだ後、パトリシアははたと閃いた顔をした。フフフ、と企み笑顔を浮かべ何を言うかと思えば、
――そんな制服の魅力を、いっぱい魅せるプランを思いついたの!
きらきら輝く瞳でそんな風に言われてしまえば、もうその通りにする他ない。
(でも、落ち着かないわね)
今すぐ制服の歪みを直したい気持ちをぐっと抑える衿花の傍ら、パトリシアは出演間際まで被っていたお気に入りの耳犬帽子をそっと脱ぐ。
「ごめんね……ありのままの制服で立つステージだから」
誰にも聞こえない小さな声で話しかければ、帽子に縫い付けられた犬のつぶらな瞳が小さく瞬いた。ろっこんにより人格を得、『マルク』と名を持つ犬耳帽子に、構わず行けと言われた気がした。
「……マルクはここで見てて」
舞台袖の特等席にマルクを置くパトリシアに、衿花はちょっと目を瞠る。いつも被っている帽子を外した友達の姿は、なんだか不思議な感じがした。
「雰囲気が変わったわね」
「えっへへ、ちょっと寂しいけど……貴家さんが一緒だもん!」
涼しいらしい頭を一撫でしたバトリシアに抱きつくように腕を組まれ、衿花は瞬く。
「あのね、貴家さん。一緒に出場してくれて、ありがとう」
雰囲気が変わっても、やっぱり彼女は彼女のまま、とっても可愛らしい。
(ちょっと羨ましいかも)
「じゃあ、行こうか」
ウォルターの一言に、衿花とパトリシアは頷いた。揃って表舞台への一歩を踏み出す。
途端、眩しいライトの光が降って来た。観客席の拍手が一瞬のうちに近くなる。
緊張で丸くなりそうな背を凛と伸ばし、着崩した制服の衿花が歩く。少し遅れて、パトリシアとウォルター。
キャットウォークの先、衿花はびたりと足を止める。くるりと踵でターンして見せてから、生真面目な表情で素早く制服の乱れを正す。ボタンもリボンも緩めずきちんと、靴下もだらけずに行儀よく。ひとつひとつ整えてゆくうち、だらしなかった制服の表情が一変、凛々しく清々しいものとなる。
(ゆるい着方、ワイルドな感じもイイけど……)
素早く的確に制服を整え、仕上げに風紀委員の腕章をつける衿花の動きに合わせて自分も腕章をつけながら、パトリシアは大得意になる。
(本来のポテンシャル、見て見て!)
「制服は、きちんと来てこそ美しいんですよ」
きりりと決め台詞を放つ衿花の左右をパトリシアとウォルターが挟む。
「あんまり乱れた格好は、いけませんから!」
そうして、三人揃ってチョーク投げのポーズ。
びしっと綺麗に揃った取り締まりの決めポーズに、客席からは拍手が湧く。何人かの生徒が授業中に粗相をしてウォルター先生から食らったチョークを思い出し、咄嗟に頭を抑える。
整えたスカートの裾を翻し、一年生風紀コンビは仲良く手を繋いでキャットウォークを引き返す。少し遅れて踵を返したウォルターは、柔らかな笑みで客席に向けて軽やかにひらり、手を振った。
「ウォルター先生ー素敵ですー!」
担任の先生がこちらに向けて手を振ってくれたと信じて、
倉前 七瀬
は手をぶんぶん振る。このときのために、ともかく先生を応援するべく用意した『ウォルター先生』『こっち向いて☆』と裏表に書き込んだ団扇をぱたぱた振る。
(あ、)
懸命に呼びかけてから、気づいた。いつもより大きな声が出た気がする。
(まずは風紀委員としてビシッと、でしたね)
先生がトリエンナーレに出場すると知ってから、ずっと気になっていた。
(次はどげん恰好で登場されるんでしょうか)
きっとどんな姿でも格好いいに違いないのは分かっている。それでも膨らむ想像や妄想で、ずっとワクワクソワソワしていた。一番最初に先生を見ることが出来て良かった。
(風紀委員のふたりも素敵でしたねー)
どきどきわくわくする胸を抑え、七瀬は考える。次のウォルター先生はどんな姿を見せてくれるだろう。
(射撃部としてクールに?)
(華道部として艶やかに?)
でも、次の出演までは少し時間がありそうだ。思いがけず大きな声が出て喉も僅かに痛い。
(少しだけ、中庭に行ってみましようか)
ふらりと席を立つ七瀬の隣、
呉井 弦月
は雪雲色の瞳をもたげてキャットウォークを見上げる。中学校の先輩が進学したり、知り合いの多い高校のお祭りに顔を出したはいいものの、うっかり道に迷った挙句人の流れに呑まれて講堂に入り込み、人の多さに出るに出られずショーを眺めていたけれど、
(貴家先輩)
もしかしたら今日ここに来れば見かけられるかもしれないと思っていた先輩のひとりを舞台に見ることができた。
(驚いた)
丸くなったままの瞳を掌でちょっと擦り、弦月は淡く微笑む。
(頑張っていたな、貴家先輩)
彼女の姿を見られただけでも、ここに迷い込めて良かった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
92人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月09日
参加申し込みの期限
2018年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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