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【創立記念】B☆Iトリエンナーレ!
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講堂入り口にバニーガールが立っている。
白い兎耳、身体に密着した革の超絶ハイレグ、更にはそれを際立たせるレースのニーハイストッキング。
「う……」
B☆Iトリエンナーレ開場直後の人通りの隅に立ちながら、会場に入る人々の視線を全身に受け、
青山 絢
は羞恥に顔を朱に染める。
(なんで)
本当は、フツウに、極めてフツウに制服を着て司会を務めるはずだった。下手に目立たず、淡々と進行をこなすはずだった。それなのに、
――司会進行役はこれを着て会場入り口で待機しててね
トリエンナーレ開始の数十分前、実行委員会本部の教室にふらりとやってきた
桜栄 あずさ
理事長は司会役の絢を講堂の更衣室に連れ出し、更衣室に置かれた究極に際どい衣装を押し付けて来た。
(なんでこの格好……)
胸元が危い。腰まで届くハイレグのせいで肢も危い。全身危い。恥ずかしい。
バイトや神魂現象のやむにやまれぬ事情で何度か纏ったことはあるものの、恥ずかしい。どうしようもなく恥ずかしい。
――な、なぜバニーなんですか?
問うたところで妖艶に微笑むばかりだった桜栄理事長の顔を思い出し、絢が俯いた、そのとき。
大型バイクの派手なエンジン音が六月の青空に響き渡った。
「すみませーん、道開けてーっ!」
「絢ちゃんはこっちー!」
実行委員長の
野菜原 ユウ
と
野々 ののこ
が入場途中の観客を半分に分け、大慌てで駆けてくる。
ののこに手を取られ、きょとんとしたまま、左右に分かれた人波の道の真ん中に立った綾が見たのは、轟音とどろかせて走行してくる大型バイク。
「っ!?」
バイクに跨るは、夜の蝶とも見紛う派手な姿した桜栄理事長。
絶句する絢をバイクの背にさらい、ドレス姿の理事長はトリエンナーレ開始の号砲じみてバイクをふかした。太いタイヤが渡り廊下を鳴らし、講堂の床に痕をつける。
キャットウォークの先端の真下、バイクは急停車した。横づけに停まったバイクのハンドルにドレスの両腕をしなやかに掛け、波打つ茶髪を大きく揺らし、桜栄理事長はその場の人々にバチンと音さえしそうなウィンクをしてみせる。
大きな胸を見せつけるように腰を捻り、絢の手を取ってバイクの背から下ろしたかと思えば、現れたと同じに颯爽と講堂を去る。
その背を見送る絢の全身に、トリエンナーレの観客に教員生徒に審査員、その場の全員の視線が突き刺さる。
「……っ!」
全身が真っ赤になるのを感じ取ったその瞬間、絢の頭の中で何かが弾けた。
ぷつっ、という音は、果たして理性の糸が切れる音かそれとも何かのスイッチがオンになる音か。
背を伸ばす。自分を囲むその場の全員を見渡し、唇と瞳に妖艶な笑みを刻む。そうして、指先まで優雅に伸ばした一礼をしてみせる。
「只今のパフォーマンスは桜栄理事長でした」
滑らかな口調で言うなり、際どい衣装もなんのその、身軽にキャットウォークに飛び乗り、
「驚くのはまだ早いですよ」
いっそ挑発じみて艶やかに微笑む司会進行のバニーガールを、眩しい照明が狙い撃つ。
光を背に、絢は鮮やかに笑んだ。
「これより、B☆Iトリエンナーレ開幕です! 存分にお楽しみください!」
「……別人だ」
講堂の天井近く、ぐるりに巡らされた照明用の足場の上で
北里 雅樹
は呻いた。キャットウォークの上を大股に歩き、妖艶なまでの仕草で客席を煽る絢は、昨日まで本部の教室で硬い口調で司会進行の練習をしていた同一人物とはとても思えない。
(……にしても)
身体ぜんぶを使ってライトを操り、露出度の高い衣装の絢を追いかけながら、年頃の少年な雅樹は思わず鼻の下を伸ばす。冒頭からまた、過激な衣装だ。
バニーガールの姿をライトで照らし出しながら、雅樹は胸の轟きを過激な衣装を目にしたためと思い込もうとする。
(ここは高くない)
念仏のように心中に繰り返し呟く。高所恐怖症にとって、一番の特効薬はその概念を消し去ってしまうこと。つまりは、
(バニーガール、エロいよな)
理由がどうあれ、仕事に集中すること。
息を整えて仕事を頑張ろうとしている高所恐怖症な先輩の姿を目の端に捉え、
佐藤 英二
は深呼吸をする。
さまざまのライトを手作業で操る照明係は、案外に重労働だ。キャットウォークを歩く人々を丁寧に照らさなくてはならない。演出にも関わる仕事は、ひどく気も遣う。
(風紀委員、生徒会、……)
手元に置いた進行表を視線の端に確かめる。ゼラ、と呼ばれるカラーフィルターを使った特殊な演出を使うのは何番目の出演者だったか。レーザーを使うのは何部だったか。
堅実で緻密なライティングの仕事をこなしつつ、頭の中で何度も何度もリハーサルを繰り返す。
(……あ、野々さん)
自分の操るライトの端が、ほんの一瞬、
野々 ののこ
の姿を照らした。
その一瞬のうちに見たののこが楽し気にニコニコしていることに、英二の心の緊張がふわりと和む。
(頑張ろう……!)
そう言えば、とふと思い出す。トリエンナーレが終わったら、実行委員のみんなで打ち上げをしようという話があがっていた。
終わりがけの出店のものを色々と買い集め、心地よい疲労感と高揚感のもとでの歓談はきっととても楽しいだろう。味わった苦労も、ショーの見所と同じように語ることができるかもしれない。
――宴会だー!
心底楽し気な歓声をあげていたののこの笑顔を思い出し、英二は知らず唇を綻ばせる。あの笑顔が見られるなら、どれだけだって頑張れる。
司会進行バニーが舞台袖に引っ込めば、次はとうとうショーの本番。
「お疲れ」
舞台袖に引いた途端その場に座り込みそうになる絢を慌てて肩で支え、
御剣 刀
は視線を舞台裏に流す。
「中々派手というか色っぽいというか面白いというか……」
舞台袖では、一番手の風紀委員会の一年生コンビと担当教諭が衣装の最終確認に忙しい。そのはずなのに妙に静謐感に満ちているのは、華奢な身体を制服に包み、手際よく仕事をさばいてゆく
三宅 葉月
の雰囲気の故だろうか。
予定された小物類を出演者に手渡し、直前の化粧崩れを手早く直し、衣装の歪みを整える。そのすべてをほとんど音もなく言葉少なにやってのける。
「初手から盛り上がったな」
「……客席は温めておいたわ」
舞台袖の葉月の独壇場を横目に、絢と刀は短く言葉を交わす。崩れ落ちそうになったことなど嘘のようにしゃんと立つ絢に笑み、刀は元の裏方仕事に戻る。進行を確認しつつ衣装や小物の準備と片付け、やることは次から次へと現れる。
(今やっておけば最後が楽なんだよ)
それでも、今までにいろいろなイベントの裏方を経験してきた刀に隙はない。
(……いざとなれば)
ろっこんの『加速』を使うこともこっそり検討しつつ、裏方仕事に奔走する。
(ズルいけど)
そうまでしても、この舞台は成功させたかった。舞台を盛り上げるために頑張っている出場者や実行委員のみんなが十全の力を出せるようにしてやりたかった。
(全部終わったら)
全力を尽くしながら、刀はちらりと笑う。
(打ち上げで珈琲を飲もう)
そうして、今日あったことを思い返そう。お疲れさまなみんなで話をしよう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
92人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月09日
参加申し込みの期限
2018年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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