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【創立記念】B☆Iトリエンナーレ!
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『B☆Iトリエン実行委員会』の手書き札が掛けられた教室、急ごしらえの委員会室に、夕暮れの茜が差し込んでいる。
机と椅子で丸く囲った輪の真ん中では、
野菜原 ユウ
の手から
野々 ののこ
の手に、新たな金ぴかカードが託されようとしていた。
「まだまだ配って配って配りまくっちゃってー」
にししっ、と笑うトリエンナーレ実行委員長につられて同じように笑ってから、ののこは元気いっぱい拳を掲げる。
「おっまかせー! 配っちゃうよー!」
黒髪をぴょこぴょこ揺らし、机をひょいと乗り越えて教室から飛び出すののこに、
早坂 恩
は白い手をひらりと振った。
「行ってらっしゃい、ののこちゃん」
「やっぱり俺も行っちゃうか!」
「野菜原ちゃんも、よろしくね」
楽しそうなののこの様子につられていそいそと後を追いかけるトラブルメーカーな実行委員長も、恩は柔らかな笑みで送り出す。そうしてから、机のひとつに山積みになった書類に向き合う。舞台演出の急変更に対する処置、当日中庭に出店予定の露店が裏方に使用する特別教室の確認、どれだけ迅速に片付けても、片付けておかなければならないことは次から次に現れる。
「泊まり込めたらいいのだけれど」
書類に目を通しながら、思わず零す。明日一日限りのお祭りに合わせ、申請をした部活や委員会については特別に夜間活動許可が下りているものの、それでも時間は足りないかもしれない。できれば泊まり込みで作業したいところではあるが、
「だめだめ、お肌荒れちゃうわね」
柔らかな口調で呟いて、恩は教室のあちこちで作業に没頭している実行委員の面々を優しいまなざしで見遣る。
部屋の一角を埋める衣装の箱や化粧道具の整理整頓に余念がないのは、
三宅 葉月
と
遠野 まほろ
。
「三宅さん、……この紫陽花のコサージュの位置、なんだけど……」
固めた机に化粧道具を並べ、丁寧に整理している一学年先輩の葉月に、まほろは手にした紫陽花のコサージュと衣装を広げて見せる。
おっとりとした黒い瞳を瞬かせる後輩に、葉月は黒い睫毛をもたげてエメラルドの瞳を向けた。緩く波打つ黒髪を揺らし、小さく頷く。
「……その位置で問題ないわ。縫い付けてしまって」
「はい」
芸術科に属し、外国の美術系学校への留学準備も進めていると噂の先輩の言葉に、まほろは素直に大きく頷き返す。絵画が専門ではあるものの、服飾にも才能を持つ葉月先輩は、自分の普段服も時折作ったりもするらしい。
(すごいねえ……)
衣装のひとつにほつれを見つけた時の先輩の針さばきの見事さを思い出し、まほろは小さく感嘆の息を吐く。
(私も頑張らなきゃ……!)
ぬいぐるみ作りを趣味とする女子高生は大まじめな顔つきで針に糸を通しにかかる。いつもなら明日の出店を楽しみに家に帰ってのんびりしているところではあるのだけれど、今回は思い切ってトリエン実行委員会への配属を申し込んだ。
(……だって、友達も頑張ってる)
いつも裏方で頑張っている友達の顔が浮かんで、まほろは決意を新たにする。
衣装や小物を作成したり直したり、得意な裁縫の腕を活かしてみよう。友達みたいに頑張ってみよう。
それに、と傍らのお人形みたいに端正な先輩の横顔を盗み見る。普段は話もできないひとと一緒に行動ができる。ちょっぴり緊張もするけれど、
(ある意味貴重な機会だよね)
慣れた手つきで針を使いつつ、まほろは白い頬をふわりと上気させる。
(……私も二年生だし)
後輩に頼ってもらえる先輩になれるよう、頑張ろう。
(うん、……頑張ろう)
並んで黙々と作業をする葉月とまほろの耳に、
「出場者の皆さん、名前を呼ばれた方はステージの方へ移動してください」
柔らかな、楚々とした声が届く。
「……小さい、かな……」
大人し気な頬を朱に染めつつ俯くのは、芸術科三年生の
佐和崎 紗月
。控室で出場者を案内する仕事を任されたはいいものの、人見知りする質な紗月にこの種の仕事は難しい。
(……でも)
得意でないとはいえ、任されたからには放棄するわけにいかない。持ち前の責任感を総動員させ、紗月は案内役の仕事にせめても淡々と徹するべく、練習に余念がない。
「大丈夫です、佐和崎さん」
懸命に背中を伸ばし胸を張ろうとする先輩の背に、
青山 絢
はそっと触れる。
「いざとなればそれなりに度胸は据わります」
演劇部員の絢が務めるは、トリエンナーレの司会進行役。
「大丈夫、大丈夫。練習あるのみです、先輩」
華奢な先輩の、今から緊張した背中を擦りながら掛ける言葉は、だから実は先輩にだけでなく引っ込み思案な自分にも向けたもの。
「一年ぶりダネッ」
不安に沈みがちな二人の雰囲気を吹き飛ばすほどに明るい声が戸口に響いた。ひょこり、
志波 武道
が誰も彼もを笑顔にするような弾ける笑顔を覗かせる。
「あら、武道ちゃ……」
いつものように呼び掛けようとして、恩はコホンと咳払いをひとつ。
「志波会長」
「やっほー、恩くん」
武道は生徒会会長、恩は会計。生徒会室でも顔を合わせる三年生ふたりは気安い様子で挨拶を交わす。
「八神くんも、やっほー」
恩の傍ら、書類整理の補助を恐ろしいほどの集中力と速度でこなしていた
八神 修
が、夢から醒めたようにパッと顔を上げる。ふわり、穏やかに瞳を和ませる。
「こちらでもよろしくお願いします、会長」
B☆Iトリエンナーレには生徒会として出場することが決まっているものの、役員のうち三名が実行委員も兼任している。普段から生徒会関連の仕事をこなしている三人は、実行委員内でも頼りにされることが多い。自然、担う仕事も増えはすれど、
「皆楽しんでいこー!」
委員会室の端の机に置かれた箱から金ぴか腕章を取り出して留めつける武道の声も表情も、疲れ知らずに底抜けに明るい。
「あ、雅樹ちゃん雅樹ちゃん、当日の照明係お願いね」
ふらりと室内に入ってきた
北里 雅樹
に、恩はにこやかに仕事を割り振る。
「え、ちょ、」
会場設営の機材を取りに来ただけだというのに、急に当日の、しかも重要そうな仕事を極めて気軽に手渡され、雅樹は眠たそうな目を大きく瞠る。
「ちょっと待て! 照明係って要するに高いところから照明を操作するんだろ?」
「それを分かっていれば大丈夫よ」
「俺は高所恐怖症だってことわかってるのか!?」
「雅樹ちゃんにならできるわ!」
同級生であるからか、恩の口調はふんわり軽い。軽いくせに断りづらい。
「大丈夫です、いざとなればなんだってできます」
背後に立った絢にも軽く肩を叩かれ、雅樹は思わず手で顔を覆う。
(適当に見物とかするつもりだったのに)
――実行委員しよう、実行委員! たーのしーよー!
ののこに捕まって委員会室に連れられて来てしまったのが運の尽き。人手不足を理由に金ぴか腕章を巻かれてしまった。
(あー面倒だな……肉体労働苦手なんだけどな!)
そう思いながらも講堂の設営を手伝っていたところに被せてこの仕打ち。
「……できれば下を見たくはないのだが」
見ないことには対象に光を当てられない。それは分かっている。が、怖いものは怖い。
「ね、雅樹ちゃん、お願い」
「……分かった、やる……」
実行委員としても生徒会役員としても多くの仕事を受け持つ恩から両手を合わされ、断るに断れなくなった。ひらりと手を振り了承を示す。
「っと、機材取りに来たんだった」
講堂設営組から頼まれた必要機材を両手に抱え、雅樹は委員会室を出る。しばらくここには近寄らないようにしようと心に決める。
「ああ、僕も照明係に任命されました」
講堂の舞台から伸びるキャットウォークの点検を地道に行っていた
佐藤 英二
が控えめに笑う。
「当日はよろしくお願いします、北里先輩」
「ああ、……よろしく」
目立たないけれど丁寧な仕事をする彼は、照明の他にもたくさんの仕事を担っているらしい。
スケジュール調整に関わる連絡調整役に出場者の案内役、受付の手伝いに音楽スタッフ補助、様々な裏方作業を掛け持ちした上で、さぼる気など毛頭なさそうな後輩から真面目な様子で頭を下げられ、雅樹は曖昧に笑った。
「デイジーカッター」
「ありがとうございます、北里先輩」
頼まれていたものをキャットウォークの最終調整に入っていた
サキリ・デイジーカッター
に手渡す。ひどく手慣れた鋸捌きを見せる後輩をしばらく眺めて後、憂鬱な顔で天井を見上げる。講堂をぐるりと囲むようにして照明用の足場があるにはあるが、柵もつけられてはいるが、
「高い……」
肩を落として呻く雅樹の後ろを、
「ばっひゅーん!」
「実行委員のお通りだぜー!」
ののことユウが賑やかに駆け抜けていく。
「張り切っているなあ、野々さん」
一年生のときにクラスメートだったののこを目で追い、英二は黒い目を細めた。元気いっぱいな姿をうっかりずっと追いかけていることに気づいて、ふわりと赤い頬を掌で擦る。慌てて作業に戻る。それでも知らず綻ぶ口元を、きゅっと引き締める。
(僕も、実行委員の業務を頑張ろう!)
「佐藤、すまん、手伝ってくれ」
「うん、了解!」
講堂の出入り口で重たそうな荷物に難儀していた
御剣 刀
から声をかけられ、英二は厭う顔ひとつ見せずに立ち上がる。
両手いっぱいに抱えていた段ボール箱を一旦床に下ろし、刀はひとつ息を吐く。
「おっと」
「わっ、ごめんねー!」
ぶつかりそうになりながら全力で駆けて行くののこを何気なく目で追いかけたその拍子、
「わ、わわっ?!」
渡り廊下の真ん中、ののこが何もない場所でつまづいた。
「野々さ――」
焦って駆け寄ろうとして、英二は瞬く。今の瞬間まで出入口付近にいたはずの刀が、瞬間移動の素早さでののこの腕を掴んで転ばぬように支えている。
「気を付けろ、転んだら危ない」
(俺達が)
さりげない仕草でののこを支えてやりつつ、刀は内心に呟く。
(こんな日に神魂絡みの事件を起こされても困る)
「あっりがとー」
「落ち着いて行けよ」
転びかけたことに照れて笑うののこに、刀はポケットから取り出した煮干しをお裾分けする。島のあちこちに居る猫たちにやるためのものではあるけれど、ひとが食べても問題はない。
「ありがと、いっただきー!」
煮干しを齧りかじり、あんまり懲りていない風に元気よく駆けて行くののこを見送り、
「……御剣君、きっともてると思う」
「そんなわけないだろ」
英二の呟きを耳にして刀は頬を引っ掻いた。ほんの少し困ったような顔をしている英二に首を捻りつつ、ふたりで資材を運び込み、数をチェックし、順番に並べる。黙々と作業をこなすことは元より好きだった。
(剣術の修行をしている時と同じ感じだからかな)
予定されている出場順番に合わせ、部活ごと委員会ごとに小道具を小分けし、名前を記した札をかける。出演者や裏方の邪魔にならぬよう、準備の終わったものから順番に通路の端へ避けておく。
あとは何をすればいいだろう、と散らかったものやゴミを片付けながら考えて、ふと思いついた。
「更衣室大丈夫だよな?」
経験上、更衣室周辺は何かしらいつもトラブルがある。念のため、先にチェックしておいた方がいいかもしれない。
――更衣室にと設けられた部屋を覗きに行った刀が、困惑しきった顔で戻って来たのは少し後のこと。
「……御剣?」
書類仕事に一段落つけ、新聞部の活動を兼ねトリエンナーレ準備に湧く学校中をビデオ片手に撮影して回っていた修に不思議そうに尋ねられ、刀はぽつり、呟いた。
「……ばにーすーつがあった」
「バニー?」
そう、と刀は頷く。
「胸元がこんな、網タイツがこんな、……誰が着るんだあれ……」
真っ赤になった顔を両手で覆う刀の肩をぽんと叩き、忙しい修はともかくも記録撮影スタッフの仕事に戻る。
まずは、幸か不幸か、ののこに出場おめでとうの金ぴかカードを渡された帰宅部の面々の取材から始めてみよう。
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担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
92人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月09日
参加申し込みの期限
2018年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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