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【創立記念】B☆Iトリエンナーレ!
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「何すかこのカード……」
夕陽の色を映す薄墨の瞳を瞬いて問う
紗雪 幽
に、ののこは屈託なく笑う。
「B☆Iトリエンナーレ!」
「トリエンナーレ?」
ほらほら、と腕章を指し示しながらどこまでも楽しそうなののこから創立感謝祭の説明を受け、今年入学したばかりの幽はふむふむと頷いた。
「部活と委員会っすかー」
縁を得て茶道部に入部してはいる。
「じゃあとりあえず部長に相談してからー……って事で、失礼しまーす!」
「強制参加だよー!」
通学鞄とカードを脇に抱えて踵を返し逃げ出す後ろから明るい声が追いかけて来る。
「えっ」
思わず振り返っても、ののこは既に別の学生にカードを渡している最中。
とりあえずもうこちらには来るまいと判断し、幽は足を緩める。ふー、と小さな息が零れた。
(ののこ先輩、押しが強かった……)
思わず受け取ってしまった金ぴかカードも、見た目からして押しが強い。
(露店の手伝いしたいし、出場は今回はー……)
カードをひらひらさせつつちょっと考える。強制参加と言ってはいたけれど、見たところカードを渡した相手の記録を取っているわけではなさそうだ。
ちらっと悪い顔をしかけてやめる。浮かんだのは、茶道部の面々。
(……まあでも一応)
「茶道部、行ってみよっかな?」
もしかしたら、向こうにもカードが届いているかもしれない。
勧誘の際に色々と楽しいことを催してくれた茶道部の先輩方のこと、今回もきっと、何かしら面白いことを考えるに決まっている。
「えーっと……」
小さな頭のてっぺんからぴょこんと飛び出したいわゆるアホ毛をぴょこぴょこさせて、
鈴原 天音
はその場でおろおろする。
(どうしよう)
帰ろうとしたところをののこに道を塞がれ、金ぴかカードを渡されてしまった。出場おめでとうと言われてしまった。帰宅部だと抵抗しようとして、
――帰宅部も部活だよー!
楽しそうに否定されてしまえば、そっかー、としか返しようがなかった。
(うーん、そうだなー)
金ぴかカードに書かれた出場要綱を空色の瞳にしばらく眺め、考える。だって制服で出たところでいつもの格好過ぎる。自分的にも面白くない。
ぐるぐる考える天音の耳に、ふと、校庭に響く掛け声が聞こえた。途端、天音は目を輝かせる。小柄な身体ぜんぶで飛び上がり、そのままに勢いで校庭目指して駆けだす。
(……そうだ、あれをやろう!)
この機会に、ずっとしてみたかった部活の格好をさせてもらおう。
(わたし、……わたしね、お兄ちゃん)
めいっぱいに走りながら、天音は体の弱い兄のことを思い出す。
学校も休みがちで、だから部活なんか絶対に入れなかったひとつ年上の兄。その兄になんだか申し訳ない気がして、自分も部活になんか興味のないふりをしてきたけれど。
(本当はね、お兄ちゃん)
本当はずっと、入りたかった部活がある。でも、
(……お兄ちゃんには、内緒)
風のように走りながら、天音はくすり、小さく笑って見せる。
(内緒なんだよ)
『BL同好会』は、
マーガレット・ライカー
が作ったばかり、できたての同好会、――学校には申請中のため、正式には同好会(仮)だ。
設立間もないBL同好会のメンバーは、今のところマーガレットひとり。ただし今からもう二人、男子である
響 蒼留人
と
高杉 かよう
を勧誘する。
「作ったばかりですけど、」
BL同好会(仮)の仮の活動場所としている普通科一年二組の教室の一角、マーガレットは銀髪縦ロールの髪を揺らして振り返る。夕暮れの教室には、椅子に後ろ向きに座るかようと、背筋を伸ばして座る蒼留人の姿があるばかり。
「せっかくですし、参加してもいいですよね」
金ぴかカードを掲げるマーガレットに、体育科の教室から呼びつけられたふたりは顔を見合わせた。
茜に染まる教室で見つめ合うふたりの姿に、隠れ腐女子なマーガレットはこっそり青い瞳を煌かせる。
(……いい!)
「いや、つーかな、マガレ」
野球部入部予定の野球少年かようが挙手する。
「BL同好会ってなによ?」
「……BL……」
ボーイズラブを愛する姉から何やかやと教え込まれた結果、ボーイズラブに対しアレルギーを持つに至った蒼留人があからさまに顔をしかめる。
「ブリティッシュライフ同好会ですわ」
「ああ、ブリティッシュライフ……」
「なんで響が喜んでんだよ?」
「喜んでなどいない! 断じて!」
ボーイズラブの略ではないことにとりあえず安堵する蒼留人の隣、かようは大まじめな顔をする。ブリティッシュライフとはそもそも何だろう。
「魚のブリで作ったティッシュを使う同好会とか、あんまぞっとしねぇな」
桜花寮に暮らす男子ふたりからは、星ヶ丘寮に暮らすマーガレットお嬢様は未知の存在だ。最早珍獣な域だ。
「まさかマガレの着てるその服が魚ティッシュで出来てるとかなのか? ほんと、金持ちの道楽ってのは俺には理解不能だわ」
「違います」
「あ、違うのか?」
想像の翼を大いに羽ばたかせて彼方へ飛び去ろうとするかようを、マーガレットは毅然とした態度ではたき落とす。
「ひとことで言うとイギリス文化を楽しみましょうの会ですわ」
「え、イギリス?」
かようの素っ頓狂な声に、イギリス人を両親に持つマーガレットは大きく頷く。BL同好会は決してボーイズラブ同好会ではないのだ。
(男子二人の生態を間近で観察してBL本のネタも追及できるという、一粒で二度美味しい仕様です)
が、そこのところは個人的な秘めた趣味の一環であるため、もちろん二人には秘密。
(英国? プリモヴィクトリア? 女王陛下万歳?)
マーガレットの秘密の趣味になど気づくはずのないかようはかようで、脳内でイギリス文化に対する自分の知識をありったけに引出し、
「よし、わからん、ノーセンキュー」
挙句英語赤点の経験と実績で以て同好会入会を丁重にお断りしようとする。
「BLの略はそれで良いが。なんだよそれ、俺は剣道部で、高杉だって野球部が……」
俺も別にそんなものに興味ない、と断ろうとする響の高杉に対する気遣いに目敏く気づいてこっそりほくそ笑みつつ、マーガレットはとっておきのカードを切る。
「入ったら、星ヶ丘で美味しいイギリス料理とか食べれますよ」
「え、星ヶ丘に招待? うーんそれなら悪くないか……」
「美味しいイギリス料理? あーローストビーフとか好きだわ、よし乗ろう」
果たして、星ヶ丘寮に興味津々な上に育ち盛り食い盛りな男子ふたりはあっさり餌に食いついた。
「イギリス料理というと、不味い料理の代名詞フィッシュアンドチップスの影響で日本ではメシマズという固定観念があるのも、私は払拭したいところです」
ちょっぴり唇を尖らせ、イギリス人であるマーガレットは言い放つ。
(まぁ、両親も私も日本暮らし長いので)
普段食べるのは和食メインであるのはこの際黙っておこう。
「というわけでトリエンナーレですわ! うちからとっておきの衣装をお持ちしますので、当日を楽しみになさってくださいな!」
「バニーは勘弁してくれ」
「お? なんだ響、バニーがいいのか」
「違う!」
頭を抱える蒼留人の肩をばしばしと叩き、体育会系のノリでかようは立ち上がって拳を突き上げる。トリエンナーレもブリティッシュも、マーガレットの言うことは正直いまいち理解しきれていないが、
(まあいい)
「マガレ、響、優勝して甲子園へ行こうぜ!」
「ああもう、何が何だか!」
横で蒼留人がに頭を抱えたのは言うまでもない。
『PC部』の扉が開く。
「『出場おめでとうカード』が来たぞー!?」
金ぴかカードを伝説の剣のように掲げ持ち、
史越 奈津樹
は眼鏡越しの黒い瞳を瞠り声を上げる。
「わぁあ、」
興奮気味の声が堪らず溢れる。しばらく前から実行委員を中心として校内全体が賑やかだったけれど、とうとうパソコン部にもその賑やかの素が届いた。届いてしまった。
「パソコン部でもみんなで参加しようか……!?」
わあわあと同様気味にはしゃぐ一年生ながら部長な奈津樹の姿に、部室に集まりそれぞれに遊んでいた部員たちが画面から顔を上げる。
「ヒャア、トリエンナーレにエントリー!」
椅子を蹴倒す勢いで奈津樹と同学年の
風見鶏 スグリ
が諸手をあげて賛成する。
「よーし、折角だしめいいっぱい楽しもうじゃん! もりあげていこーぜ!」
二年生の
綴 柚枝
が歓声じみた声をあげ、
「あんまこういうんしたことないけど」
関西から寝子島へ、療養のために寝子島へ来た
伏見 真
が柔らかく微笑む。
「そんじゃ、俺といなりんでBGM作るから、なつきちとすぐりんは衣装よろしくなー!」
「制服改造の改造係承り! がんばっちゃう!」
テンション高めな先輩から役割を振り分けられ、スグリがおどけた敬礼を返す。
「一緒に考えよ~、奈津樹クン」
「わあ、うん、やろうやろう!」
早速パソコンを起ち上げ衣装の参考になりそうな画像の検索に入るスグリと奈津樹の肩越し、真は画面を覗き込む。
「制服改造なぁ」
穿いたスカートの裾をちらりと持ち上げる。男子でありながら女子の格好をしているのは、生来より身体が弱かったがゆえ。母が『性別を入れ替えて育てると丈夫に育つ』という言い伝えに願いを託したがゆえ。
「僕、スカート以外無いんやけど、スカートでええの?」
「こういうのはどうかな、イナリ」
オンラインゲームにおけるハンドルネームで呼ばれるままに、真は画面を覗き込む。映し出されていたのは、近未来SF映画のヒロインである電子の海の底の歌姫。
長い髪のあちこちに光の粒子を躍らせ、人形じみて細い身体に鎖じみた電子コードを幾重にも巻き付かせながら、人間には決して歌えぬ唄を高らかに切なげに歌い続ける姫君の姿に、真は琥珀の瞳を煌かせた。
「何やおもろそうやね」
「この通りには出来ないけど、それっぽい装備を作るよ!」
「そんで皆でダンスやろうダンス~、こうさぁ、皆でぐるぐる~って、ぐるぐる~ってやつッ!」
ダンスメンバーが一列に並んでぐるぐる回るダンスをひとりでやってみせるスグリの動きに全員が声をあげて笑う。
「こう、近未来チックな雰囲気だしたいよな。テクノ系のやつ。あと折角だから曲に同期させた照明のプランも作ってスタッフに渡しとこうぜ。レーザー出して貰おう、レーザー」
絶対かっこいいから、と力をこめる柚枝に、真はこくりと頷いた。
「ほな、テクノポップっぽい曲作ればええんやね」
動画サイトに自作曲をヴァイオリン演奏で投稿し『ペストマスクの人』として知られている柚枝の言葉に、幼い頃から外で遊ぶ代わりに作曲を手がけ最近では個人や小さな会社からの歌曲の依頼も受けている真が微笑む。
「何曲か作って、お互いに編曲とかしあったら楽しそうやない?」
「誰が弾けるかこんなんってくらい趣味に走った奴つくろーぜ!」
「人に歌ってもらうんでもどっかの偉い人のご機嫌窺うんでもないから、好き勝手遊ばせてもらおかな」
悪戯を共謀するようにくすくすと笑み交わす作曲組ふたりを眺めてから、衣装組ふたりも楽しい笑みを交わし合う。
「近未来サイバーパンク風の改造制服だネッ、奈津樹クン」
「携帯ゲームとかを飾り付けてサイバーっぽい腕に装着したり?」
「腕にキーボードを巻いて小さいモニターつけて~、サイバーパンクっていうとあれデショ、蛍光色のシール! あれをモニターやキーボードの縁につけたりしてみよ~」
それっぽいサングラスやスノーゴーグルを家で探して持ってくる、と言う奈津樹に、スグリも頷く。やたら色んな物を集めているコレクター趣味なゲームカフェ経営の父に許可をもらい、もう使っていないキーボードやミニモニターを貸し出してもらおう。ごっそりと運び出させてもらおう。
トリエンナーレに向けて一気に走り出す部活仲間を見回し、真は心底から瞳を細めた。
「めっちゃおもろいなぁ」
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阿瀬春
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
92人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月09日
参加申し込みの期限
2018年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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