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【創立記念】B☆Iトリエンナーレ!
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賑やかこの上ないののこの足取りを辿るのは容易かった。それになにより、金ぴかカードは目立つ。
「と、当選してしまいましたわ!」
放課後の屋上で金ぴかカードをキラキラさせて困惑しきりに青空色の瞳をくるくるさせる縦ロールの学生を発見し、修は迷わず声を掛けた。
カッターシャツに無地スカート、黒い膝丈ソックスに茶色のローファー。校章の色からすると一年生なのだろうか。制服姿に僅かな違和感を感じるのは、猫耳飾り付きのベレー帽を被っているからだろうと思いつつ、名を訊ねる。
「あっ、……アイオ、……あいおと申しますわっ」
受け取った金ぴかカードと同じ金ぴかな腕章をつけた寝子高生にビデオカメラを向けられ、寝子島での偽名を咄嗟に名乗りながら、星幽塔から来た
アイオ・キャンドライト
は焦る。とんでもなく焦る。
いつものように放課後だけこっそり学校に忍び込み、学生気分で屋上でぼーっとしていたのがいけなかった。最近のいちばんの楽しみではあったのだけれど、今日ばかりはこれがいけなかった。
――はいっ、どーぞ!
元気いっぱいの女子高生からためらいひとつなく差し出された金ぴかカードを受け取ってしまったのがアイオにとっての事件の始まり。
(そもそも生徒としては出場できないし)
かといって部外者として審査員の先生方の前に顔を出してしまえば、きっと二度と『寝子高生 喜矢武あいお』を名乗れなくなってしまう。黄昏時のひそかな楽しみもできなくなってしまう。
出場おめでとう、と朗らかに告げられ、アイオは途方に暮れる。逃げるが叶わぬとなれば、
(あ!)
ふと思い立って通学鞄にしている私物のスーツケースを漁り、中から紺色の猫耳付きキャスケットを引っ張り出す。寝子島ではフツウではない猫耳がばれないよう、ベレー帽に重ねて二重に被った後にベレー帽を引っこ抜く。
不思議そうな顔をする取材陣に向け、アイオはキャスケットを目深に被って顔を隠す。
「ねこじま部門・帰宅部・匿名希望でお願いしますわ」
ちょっぴりミステリアス気味に言い置いて、足早にその場を後にする。
(こ、これでばれませんわ! きっと!)
舞台の上でも顔は伏せ気味にしよう。何も喋らずさっと出よう。さっと戻ろう。人込みに紛れて終わりにしよう。
(問題ありませんわ! ありませんとも!)
手にしたビデオカメラの画面に、家庭科同好会の部室の前に立つ
七夜 あおい
の姿が映り込んでいる。
「あおい」
「修君」
撮影記録を取る修に向け青く大きな眸を笑ませるあおいは、友人の
綾辻 綾花
に誘われ家庭科同好会としてトリエンナーレに出場するらしい。
「お疲れ様」
「修君こそ、お疲れさま」
どんな格好をするのか聞きかけて、修は口を噤む。おどけて笑ってみせる。
「俺的にはあおいが優勝だよ」
どんな格好をしていても、きっとそうだと思う。きっとどんな格好をしても、とても似合うに違いない。
「好きな女の子が一番に決まってますから、はい」
本気で言いつつおどけた態度で肩をすくめる修に朗らかな笑みで手を振り、あおいは同好会の部屋に入った。
「こんにちは」
「あおいちゃん!」
会議の格好にくっつけた机の一角、あおいをこの場に誘った綾花が黒い瞳をぱっと輝かせる。こっちこっち、と呼ばれるままに綾花の隣の席にあおいが腰を下ろすのを待ってから、その場の黒一点、
滝原 レオン
は深緑色の鋭い瞳を難し気にしかめた。
その視線の先には、例の金ぴかカード。
「うう……」
机の真ん中に置かれた金ぴかカードを見つめ、不機嫌そうにも見えるレオンをちらりと見遣り、
錦織 彩
は眼鏡の奥の栗色の瞳をぱちぱちと瞬かせる。
「私たちにも……出場カードが、届きました……」
つい涙目になってしまいながらも、必死に言葉を紡ぐ。痩せた肩をさらに小さく縮こまらせ、今にも眼鏡のレンズに涙の粒を落としそうになりながら、頑張ってがんばって言葉を続ける。
「せ、せっかくの機会ですし、……が、がんばり、ましょう……」
「これって確か強制参加……」
今にも大きな声を上げそうな雰囲気を醸し出す、不良を自称するレオンの低い声に、彩はびくりと肩を震わせる。それでもこくり、頷いて見せる。
本当は、知っている。派手な銀色の髪と目つきの悪さ、加えて百八十センチ超えの体格のせいで誤解されがちではあるものの、レオンは怖くなんかない。
レオンの作ったぬいぐるみが並ぶ部室を眺める。レオンの作るぬいぐるみはどれも可愛い。針目はとても丁寧で、表情もとても柔らかい。
「うぅん……柄じゃねぇんだけどな……」
困ったように頭を掻いてはいても、このひとはとても優しいひとなのだと、彩はもう知っている。
「あの、トリエンナーレって?」
この春に寝子高に入ってきた一年生の
水上 桜
に、レオンが応じる。
「平たく言やファッションショーだな」
「と、いっても……私たちは、い、いつも制服……ですし……」
少し考えて、彩はダリアのコサージュを作りそれを携えて出場することを提案した。
大輪の花は、布や作り方で色々に表情を変えることができる。
それはつまり、それぞれに作りたいものを見せられるということ。
(そういう場所で、いたい……です)
例えば、と彩は手近な箱に入れられていた端切れを手にする。細長い赤のチュール生地をぎざぎざに切り、くるくると巻いて花びらを作れば、簡単ながらも目を惹くダリアの花が出来上がった。
(もうひとつは、白いシルクのつまみ細工、でしょうか……)
「お揃いの格好で色違いにしましょう、あおいちゃん」
「いいね、でも、私に作れるかなあ」
楽し気に言い交す綾花とあおいを笑んだ瞳に映しつつ、彩は小さく小さく、安堵の息を吐く。
「お疲れさん」
「あっ、ああっ、いえっ、いえいえっ」
レオンの一言に恐縮して身を縮め、彩は掌に載せた赤いダリアに視線を落とした。
皆で一緒に作ったものを、他の人にも見て欲しかった。そうすることで、作品だけではなく、作り上げるまでの穏やかな時間やアイディアを出し合う楽しい時間を感じてもらえたら、
(そうしたら、……うれしい)
演劇部の部室内では、
恵御納 夏朝
が二枚の金ぴかカードを前にこげ茶色の瞳をむむむとしかめている。
(受け取っちゃった)
去年以来で懐かしいと言えば懐かしいけれど、
「うーん……」
一枚は演劇部、もう一枚は図書委員会。できれば両方で出たい夏朝は思わず頭を抱える。
(そう言えば)
さっき図書委員会に顔を覗かせた綾花も、二枚のカードの件で悩んでいた。彼女は確か、家庭科同好会と図書委員会だっただろうか。
「ええい、掛け持ちしちゃえ!」
悩んで後、夏朝は立ち上がった。両手を頭から離し、ぐっと拳にする。委員会も部活も掛け持ちが出来る。ということは、
「舞台に複数回出てもいいよね!?」
「演劇部の名を轟かせる絶好の機会でござるな!」
悩みを吹っ切った勢いで声を放った瞬間、部室の扉が開いた。大張り切りの声を響かせつつ部屋に飛び込んできた上級生
小犬丸 信乃
の姿に、夏朝は無表情でいることの多い色白な頬をちょっぴり赤く染める。
「とりえんなんとかでござるな、恵御納殿!」
「トリエンナーレですよ、信乃さん」
所属していない部室に入ることを僅かに躊躇い出入口に立つばかりの
鴉取 荘助
を、信乃は後ろ一房だけ長い黒銀の髪を揺らして勢いよく振り返る。
「やるぞ荘助、付き合え」
「信乃さんが出るならメイク諸々頑張りますよ。衣装が目立つように、それでいて信乃さんの愛らしさとカッコよさが損なわれないカンジに……って、え?」
キャットウォークを歩く信乃をどう着飾り、その後どの角度からどう撮影しようか。写真と動画を同時に撮れるだろうか、人に任せるわけにはいくまい、だって信乃さんの雄姿を一番綺麗に撮れるのは自分をおいて他には決してあるまい、――信乃の出場とあって大きく膨らませていた妄想を思いがけぬ方向からぶった斬られ、荘助は緋色の瞳を丸くする。
「恵御納殿は如何様な格好をお考えで?」
「うーん、前に舞台でやったオズの魔法使いの衣装かな……」
「おず……俺はあの舞台には立っておりませぬゆえ、此度は別々の興行と参りましょう」
「小犬丸君は?」
「俺は俺で剣舞でも致しましょう」
きょとんとする荘助には構わず、信乃と夏朝は穏やかにさくさくと話を進め、
「然らば」
「お互い、頑張ろうね」
頷きあって話をまとめる。
ふたりの話がまとまったところを見計らい、荘助は信乃に再度声をかけた。
「俺も出るんですか?」
荘助は、幼馴染の信乃の世話をするために傍に居るために、二年留年している。
(そりゃ信乃さんの行くところだったらどこへでも~だけど)
とは言え、荘助は演劇部には入っていない。だと言うのに、
「俺は演劇部だぞ? お前が舞台にたっても何ら不思議はなかろう」
当の信乃は心底不思議そうな答えを返してきた。隣に荘助もいることに何の疑いも抱かぬ信乃の言葉と表情に、荘助は思わず胸を抑える。
(ああ、もうこれだから信乃さんは)
高鳴る鼓動を隠し、内心のときめきを微塵も表に出さず、一生涯を信乃に捧げる誓いをこっそり立てている荘助は苦笑いさえしてみせる。
「はいはい、お供致しますよ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
92人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月09日
参加申し込みの期限
2018年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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