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【創立記念】B☆Iトリエンナーレ!
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「ッシャ~! 本番がキタ~ッ!」
両の拳を握りしめ、
風見鶏 スグリ
は潜めた声で気合いを入れる。
バンドで腕につけたキーボードや小さなモニターの重みも、あちこちに貼り付けたおかげで動く度に視界にぴかぴか映り込む蛍光色のシールも、気持ちを盛り上げるに充分。
「奈津樹クン、ナイステクノッ!」
電子機器を改造制服に着け、スノーゴーグルを装着した
史越 奈津樹
に片手を掲げてみせる。
ゴーグルの向こう、少し緊張しているような黒い瞳を笑ませ、奈津樹はひとつ大きく頷いた。ぱちん、と軽く手を打ち合わせる。
「柚枝センパイ、カッコイイ~!」
「おう」
スグリと奈津樹が改造した近未来アレンジな制服を纏い、
綴 柚枝
はスグリの差し出す手を叩き返す。
「いなりん、素敵ッ!」
「おおきに」
制服のスカートにもそこから伸びる足にもLED電球のついたコードを巻き付かせ、髪にもスカートにも蛍光シールを貼り付けて電子の歌姫じみた佇まいを見せる
伏見 真
とも掌を合わせたところで、パソコン部の登場を知らせるテクノポップな音楽が流れ始めた。
「それじゃ、行こう!」
部長の奈津樹を先陣に、パソコン部の部員たちはステージへと歩み出る。
(いや~やっぱりいなりんと柚枝センパイは良い曲作るなァ)
無表情を貫く奈津樹と並び、スグリは客席のあちこちを見渡す仕草をする。
(イケてる! ほんとイケてる曲!)
弾けるような音楽に合わせ自然と動く身体が気持ち良くて、スグリは口元を笑ませる。
(よ~し)
こうなれば、と前に見よう見真似で練習したテクノダンスのステップも披露してしまう。明るく乾いた音楽に合わせ、機械よりも正確な素早いステップを踏むも、いかんせん見よう見真似、足がもつれる。転びそうになる。
ターンの弾みに転びそうになって何とか体勢を立て直し、それでもスグリは楽し気に笑う。テヘ、とおどけた顔と仕草でペロリと舌を出し、失敗も魅力のひとつに変えてしまう。
スグリと同じにおどけた仕草と表情で、柚枝もタップを踏む。それを合図に音楽が切り替わる。指を鳴らせば魔法のように光が明滅する。それもこれも、舞台スタッフに事前に渡したプランの通り。
(うん、いい仕事! 最高にご機嫌なステージ!)
無言を通すその代わり、顔中で柚枝は笑う。スグリと背中合わせになってキーボードを叩き、奈津樹と向かい合って投げキッスし合う。三人で両手でピースしてみたり、手を振ってみたり。気まぐれにステップを踏むスグリと柚枝の動きについて行けない奈津樹が広くはないキャットウォークを右往左往した挙句立ち止まり、早く行ってー、とばかり地団駄を踏んでみたり。
元気いっぱいな未来の悪戯小僧たちは道の端にまで行きつくと、最後に三人で舞台袖を指し示す。
長いコードを引きずり、しずしずと優雅に現れるのは電子の歌姫。電子の海の底じみて、舞台に蒼い光が落ちる。キィン、と高音響くする音楽の海の底を、真は少し高めのヒールの音を鳴らして歩く。
(みんなえらい高いんやもん)
自分よりも頭ひとつぶん、下手をすればもっと背の高いパソコン部の面々を静かな光宿した琥珀の瞳に見遣る。
(ちょっとくらいカッコつけたいやん?)
男三人の後、歌姫が最後にキャットウォークの先に歩み着くなり、音楽が、光が、再度変わる。
(くるくるまわるんやっけ)
一番背の高い奈津樹を先頭に、ヒールを履いても一番背の低い真、柚枝にスグリの順番で縦一列に並ぶ。夏の光のようにキラキラ弾む音楽に合わせ、腰を落とした体勢で順番にぐるぐるぐる、交代に顔が見えるダンスを全員ノリノリで披露。
(奈津樹クンったら)
スカートの真を気遣い、さりげなく立ち位置を気遣う奈津樹に気づき、スグリはひとりほくそ笑む。
(ジェントルメンッ)
そういうところが流石眼鏡男子だと思う! と心の中で褒め称える。
(きっとモテる!)
力いっぱい請け負ったところでもういっちょ気づいた。眼鏡は関係なくない?
(……そうかも!)
それはそれとして、しんがり受け持ちなスグリは張り切ってぐるぐる回る。
(ガンバルぞい!)
ちらりと見えた真の横顔がとても楽しそうで、スグリはやっぱり嬉しくなる。真もきっと、奈津樹の心遣いに気づいている。
(ふふ……)
すぐ前に立って踊る奈津樹の長身を無表情に見上げ、真は心の中で少し笑う。
(あん人めっちゃ高いから)
背の低い自分は格好つけてもやっぱり結構隠れてしまう。
(チラッチラ覗くカンジになっとるやん)
となれば、と正面からの構図を考えて、真はまた笑い出したくなってしまう。
(僕めっちゃチラッチラしとる人ちゃう?)
それにしてもと思うのは、後ろで聞こえる楽曲。柚枝と競うように作り上げた曲は、聞く度に笑ってしまいそうになる。会心の出来、という笑みではなく、
(ええ曲できたんはできたんやけど)
作曲も編曲も遊び過ぎ、悪ふざけが過ぎる。下手をすれば一小節ごとに転調して別の曲ではないかと言われそうなくらいに音があちこち跳ね飛ぶわ、僅かでも間違えれば音が外れてしまいそうな高いキーを濫用し過ぎだわ、
(こんなん弾け言われたら無言ではたき倒したるわぁ)
ちらり、音楽担当の柚枝を見遣る。こんな音楽で出来るのも、パソコンならではというもの。
(作ったん僕らやけど)
そんなふざけたような音楽に合わせてライトの色を換え動きを変える照明スタッフに向け、真は心の中で両手を合わせる。きっとスタッフはしっちゃかめっちゃか、大忙しも大忙しだろう。
(ご愁傷さまやで~、……っと)
賑やかに大騒ぎだった音楽がブツリ、電源が落ちるように消える。それに合わせ、パソコン部の面々は横に展開する。
奈津樹は片足を伸ばし片足を曲げ、片手は前に開いて、
(かっこよく! どや!)
ヒーロー戦隊の真ん中のひとのポーズ。
真は上体を逸らして顎を上げて客席を挑発的に見下す姿勢、柚枝は腰を落としたアメコミヒーローな着地体勢。
スグリは、
(バーン☆)
見えない銃を構えて見せる。それぞれに決めポーズを取ると同時、
「パソコン部よろしく!」
全員で声を揃える。
夢から醒めるように無表情に戻り、優雅にキャットウォークを歩いて戻る歌姫を囲むように護るように、お祭り騒ぎな少年たちが音楽に合わせてデタラメでどこまでも楽しいステップを踏みながら舞台を去る。
「良い汗かいた~お疲れチャン!」
舞台裏に戻り、汗まみれの顔で明るく笑うスグリを見るなり、真は直前までの無表情が嘘のようにくすくすと笑い始めた。
「あかんわ、わろてまうわ」
言いながら、最後にはお腹を抱えてうずくまる。
「あーおかし、皆ポーズバラバラ過ぎやんな」
「楽しかったなー! あーもう楽しかったー!」
舞台の興奮冷めやらず、柚枝がその場でぴょんぴょんと跳ねる。
「みんな、お疲れさまー!」
奈津樹が掲げた両手にスグリが、柚枝が真が、一斉に両手を重ねる。ぱちぱちぱちん、と響く音楽にも似た音に、真は瞳を細めた。
「またこういうんしたいなぁ、好き勝手する動画もつくろーや」
きっととてもハチャメチャで楽しくて、作り手も観客も元気になれるものが作れる。そんな気がした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
92人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月09日
参加申し込みの期限
2018年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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