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【創立記念】B☆Iトリエンナーレ!
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「シュレム、ティーザー、エスピエーグル、ブルローネ♪」
群青の髪に太陽の光がきらきらと光る様子は、
(ラピスラズリみたいね)
『気まぐれプチデビルズフードケーキ』に可愛らしい呪文を口にしながらランダムトッピングを施してくれる
神嶋 星志郎
の髪に
嘉渡洲 稀跡
はそんな所感を抱く。
「お待たせしました、『バルティーグルのブルーホワイトソーダ』です」
であれば、飲み物を届けてくれた金髪碧眼の
タイラ・トラントゥール
は、
(タンザナイト、かしら)
深い夜の青に月の金色が混ざり合う宝石の色を思い浮かべる。
『トリ麺ナーレ アンコーラ』でトリ南蛮と杏仁豆腐を平らげて後、清楚な容貌ながら実はよく食べる稀跡が訪れたのは、青空カフェ『Grianmhar』。
「ありがとう」
宝石のような色を持つ給仕の少年たちに礼を言い、石を愛する少女は愛らしく飾り立てられたチョコレートケーキをひとくち。
「……おいしいわ、ね」
控えめな甘さの中に混ざる濃厚なチョコレートの風味に瞳を細めてから、はたと気づいた。可愛らしいケーキにとても綺麗な色合いのソーダ、
(……食べる前に写真撮れば良かったかしら)
スマホは持っているけれど、迂闊だった。
ちょっぴり後悔するものの、ケーキもソーダもどちらも美味しい。食べるのを我慢しろと言う方が無理というもの。
表情には浮かべぬまま、けれど心の中ではにこにこしながら、稀跡は注文したスイーツを平らげる。一休みついでにゆっくりと中庭を見渡してみる。
(石類の出店は……さすがにないかしら)
そう思いはしたが、向こう側にある色んな物が雑多に飾られている美術部展示スペースに行けば、石を使った装飾品のひとつも見つかるかもしれない。わくわくと立ち上がり、会計を済ませて青空カフェを後にする。
(楽しいイベントよね)
活気に溢れる中庭を歩き始めつつ、稀跡はそっと願う。
(また何かやるのなら、その時も楽しい催しになりますように)
雪花石膏のよう、と
三宅 葉月
は隣の席から立ち上がり傍らを行き過ぎる少女の髪に思う。たとえば今アトリエで描いている絵の人物の肌をあの色にするには、どの色とどの色をどれだけ重ねればいいだろう。
「お待たせ! 『フェニックスパスタ』と『悪魔の涙』でーすっ」
「……ありがとう」
食べ物と飲み物を届けてくれた琥珀の瞳の少年に会釈し、葉月は今日初めての食事に取り掛かった。
実行委員としてトリエンナーレ出演者への対応を長時間行っている間に、知らぬ間に疲弊していたらしい。衣装係の
遠野 まほろ
に休憩を提案してもらって良かった、と葉月は小さな息を吐く。
空っぽの胃にトマトとモツァレラの滋味が染み渡った。
鮮やかな青したハーブティーにレモンを一垂らし、赤紫の渦を描くさまに視線を落とし、葉月は長い睫毛を伏せる。
思うのは、己の進むべき道について。
(最終学年の一学期も、もう半ばを過ぎた)
芸術の道を往こうと定め、そのための留学の準備も進めている。
(父からの妨害は、今のところはない)
けれど、己が築き上げた会社を継がせるため、近いうちに父は必ず有形無形の手を使って邪魔立てしてくるに決まっている。
きっと襲い掛かって来る父の妨害を思い、葉月は一度瞼を固く閉ざす。
(私は私の道しか歩けないし、歩きようがない)
改めて、決意を固める。
(だから、決めたの)
白い瞼をもたげ、頭上に高くどこまでも広がる青空を仰ぐ。誓う。
(私は、私の道を歩き通す)
照明用の足場から地面に降りた途端、冷や汗とともにどっと疲れがわいてきた。
(やっと、やっと解放された……)
その場に座り込んでしまいたい衝動をどうにか抑え込み、講堂を離れる。これ以降の照明は他のスタッフが受け持ってくれる。
高所恐怖症な
北里 雅樹
は震える膝で深々と溜息を吐いた。
安堵した途端に空腹に気が付いた。その辺のベンチに座って高所からの生還を喜んでもいいが、とりあえずは適当に何か口にしよう。
ふらふらと中庭を歩き始めてしばらく、人込みの中に見慣れた少女の姿を見つけた。
見つけるつもりもなかった
椎井 莉鳥
の姿を知らず見つけた上、こちらに気づいていない様子の彼女を目で追ってしまっていることに思い至って、雅樹は少し狼狽える。
陸上部のユニフォームから夏制服へと着替えた莉鳥は、何事にも心を動かされないような無感動な瞳で中庭を歩いて行く。
「よぉ」
咄嗟に声を掛けて、雅樹は後悔する。何を話せばいいのだろう。
そう迷うも、莉鳥は無反応を貫いて通り過ぎようとする。
「椎井」
再度声を掛け、隣に並ぶ。
「ステージ、良かった」
言葉に迷った挙句、先程うっかり見惚れたトリエンナーレでの莉鳥を褒めるに至る。
「どこから見てたの」
「上」
「……なにそれ」
莉鳥から反応が返ってきて応じるも、
(やっぱり、噛み合わないな)
会話はどうにも噛み合わない。でもそれも、
(いつものこと、か)
この流れが腐れ縁の二人らしい、と逆に安心して、雅樹は少し笑う。隣を歩く元彼女と視線を全く合わせぬまま、中庭に視線を巡らせる。
少し先を颯爽とした足取りで歩いて行く猫耳ベレー帽の女子は、先ほどキャットウォークを歩いてはいなかっただろうか。
「なあ」
「なに」
聞こうとしてやめる。聞いたところで大した会話にも繋がるまい。
「……いや」
「……そう」
「ね、あなたさっきキャットウォークで歌ってなかった?」
猫耳飾りつきのベレー帽を被った女子高生に声をかけるも、
「きっと人違いですわ、ね?」
振られてしまった。灰白色した縦ロールの髪を揺らしてそそくさと人込みに消える
アイオ・キャンドライト
の背中を見送り、
水谷 真優理
はうーんと首を傾げるも、すぐにまあいいかと気を取り直す。
トリエンナーレの中で一番のお目当てにしていたバニーな従妹は一旦舞台裏に引っ込んでしまった。どうもしばらくは出て来そうにないと判断して、休憩がてら中庭に来てみたけれど、
(さて、どうしようかしら)
のんびり食べ歩きでもしようか。そう思って歩き始めてすぐ、
「あっ」
講堂の裏手から歩いてくる学校ジャージ姿の従妹を見つけた。
「やっほー、絢ちゃーん」
俯けた顔に落とした肩、加えて舞台上の妖艶で挑発的な笑顔の欠片もない彼女を、司会進行のバニー役を務める
青山 絢
だと見破る者は今のところ真優理以外にはいなさそうだった。
「真優理さん、どうして?」
「今日は仕事休みなの。絢ちゃんは? 休憩?」
「うん、少しだけ」
「そうかそうかー、絢ちゃん絢ちゃん」
舞台から降りた途端スイッチが切れたように奥ゆかしい雰囲気を醸し出す絢の肩を抱き、真優理はデジカメで撮りまくった従妹の艶姿画像を本人に披露する。
「っ……」
真っ赤になった顔を両手で覆い、穴があったら入りたい仕草を見せる可愛い従妹の肩を、真優理はぱたぱたと叩いて労う。
「司会進行ご苦労様」
手近なベンチにふたりで腰を下ろして一休みしながら、真優理はお祭りに華やぐ寝子高を見渡した。
「ここはいい学校よね」
まだまだ真っ赤な頬で絢はこくりと頷く。
「私も寝子高みたいな学校に行きたかったな、絢ちゃんがうらやましい」
一回り年下の従妹に微笑みかけ、真優理は心の奥でそっと付け足す。
(ねえ、絢ちゃん)
だから、過去のことで傷つき続けるのはもうやめて。
ただそれは口には出さず、努めて明るい笑顔で続ける。
「司会進行バニー、まだまだいっぱい撮るからね!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
92人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月09日
参加申し込みの期限
2018年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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