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【創立記念】B☆Iトリエンナーレ!
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(いやまあな、)
運営部の面々に手伝ってもらい並べたテーブルの間を忙しく行き来しながら、
レイリー・マクティーラ
は太陽と同じ金色した瞳をちょっとしかめる。
(神官様が料理なんざ何もできねえってのは知ってたよ)
普段暮らしている星幽塔でも、『神官様』である
アルレッテ・ザメニス
の食事の世話から果てはお茶の準備までしている。
(だから百歩譲って調理担当が俺っていうのはいい)
百歩譲った状態で、『学校施設』の『家庭科室』を借りて焼いたワッフルにクリームと果物を飾る。出来上がった数皿を盆に乗せ、ついでに盆を持たぬ方の片掌と手首にも乗せ、
「すみませーん、おにいさーん」
「おー、ちょっと待ってなー」
日当たりのいい店の端からの呼び出しに気さくに応じる。きゃあ、と華やいだ声をあげる『女子高生』たちの反応を不思議に思いつつ、レイリーは注文の品を別のテーブルへ届けに向かう。
(なんで給仕まで全部俺なんだ!?)
お祭りの中庭に店を開くと微笑んでいた当の神官様は、ナイフより重いもの持ったことがない、とでも言いたげな顔をして向こう側のテーブルで注文を取っているけれど、星幽塔で薬屋を営む神官様の世話に日々家に通うレイリーは知っている。
(お前の薬作る用の鍋が結構重たいって知ってるからな)
難なく給仕の仕事をこなし、天幕の下に設えた簡易的な調場での作業に戻る。目の回る忙しさに思うのは、設営を手伝ってくれた運営部のふたり。
(……勇生と遥斗)
調理場用の天幕を手慣れた様子で組み上げてくれた
多喜 勇生
と、テーブルや椅子を並べる重労働を黙々とこなしてくれた
優木 遥斗
。何かあれば遠慮なく言ってください、と笑ってくれたふたりがここに居れば、きっととても助かっただろう。
「ワッフルふたつと紅茶をふたつ」
「おう」
急ぐ様子もなく戻ってきて注文を告げる神官様をちらり、見遣る。そもそも店が混んでいるのは、細身の優男然とした神官様のせいでもあるのではあるまいか。贔屓目に見なくとも十二分に綺麗な顔した神官様目当ての客は間違いなく大勢いる。
浮世離れした神官様が万一にでも危ない目に遭わぬようこっそり目を光らせつつ、レイリーはこちらの視線をきょとんと受け止めるアルレッテをもう一度見る。
(楽しそうな顔しやがって)
甘やかしてくれるのを待つ悪戯っ子のような表情を見た気がして、レイリーは少し笑った。何にせよ、彼が楽しそうであるのは悪くない。
(こっちは忙しいけどな!)
小さく息を吐き、明るい苦笑いをアルレッテに向ける。
「……まあ、下手に運んで怪我されるよりはいいけどよ……」
店の一角、レジ代わりに置いた机と椅子を示す。ひょいと手を伸ばし、
「ちょっと混んできたからアルは大人しく待ってな」
子供にするように頭を撫でる。
忙しなく給仕を再開するレイリーの背中を見送り、言われたまま、アルレッテはちょこんと椅子に腰かける。
(うーん、でもすごい予想以上に人が来てくれたね)
大混雑な青空カフェを見回し、おっとりと思う。男らしい笑顔が魅力な給仕のレイリー目当てな女の子も多そうだ。
(ワッフルもこのままだとすぐなくなっちゃうかも)
レイリーが前日から山のように仕込んでいたものの、売り切れてしまえば店は閉めざるを得ない。折角訪れてくれたお客をお断りするのは申し訳ない。
雪白の髪を時折吹く六月の風にそよそよと揺らしてしばらく考えて後、
(ああそうだ)
神官様は思いついた。
(誰か手伝ってくれる人を探せばいいんだ)
給仕をするひとが居てくれれば、レイリーは調理に専念できる。
自分が給仕をしてもいいのだけれど、いかんせん、レイリーに大人しくしていろと言われてしまった。
(……うん、レイほど素早くは動けないから)
となれば、やるべきことはひとつ。やっぱり誰か、探しに行こう。
いつもは入る機会のない高校の中を歩き回るだけでも興奮するのに、
「お祭りだー!」
校舎に挟まれた中庭に胸躍る露店がたくさん出ているともなれば、はしゃいだ声もでてしまうというもの。
「すっげー! どっからまわる!?」
跳ねる足取りと一緒にこげ茶色の髪を元気いっぱい揺らしながら、
源 竜世
は琥珀の瞳に太陽の光を煌かせる。
「タイラ、星志郎! ほら早く来いよー!」
「トリ頭! そんなに先に――」
一度振り返って呼んだきり、あとは猪突猛進、たくさんの人で賑わう露店の並びに突っ込んで行ってしまう竜世の背中に、
タイラ・トラントゥール
が鋭い声を掛けるも、聞こえているのかいないのか。
「まったくアイツは大人しくしていられないのか!?」
露草色の瞳をしかめ、金色の髪を逆立てんばかりにして怒る真面目なタイラの隣、
「人がたくさんいますね……」
神嶋 星志郎
は濃紺から青へと色を変える瞳を周囲に巡らせる。大好きな兄が通う寝子島高校のお祭りに友達と一緒に来られたのはいいけれど、
(お兄ちゃんと会えるか、ちょっと心配です)
それでも、お祭りの賑わいには心が弾む。瞳がきらきら輝く。思わずあちこちキョロキョロしてしまう。
「お前ははぐれるな」
「うん、ちゃんと傍にいます」
人込みの中でしゃんと背筋を伸ばすタイラの金の髪を見遣り、星志郎は朗らかに笑った。
先へ先へと走って行った竜世は、ふたり一緒に探せば案外簡単に見つかった。
「このトリ頭!」
「いました、竜世くん!」
駆け寄るふたりに、けれど竜世は人込みの一点に向けた視線を動かさない。不思議そうに首をひねる竜世の視線の先には、お祭りを楽しむ人々の間にあって立ち尽くして動かない白くて長い髪のひと。
「さっきからあのお兄さん? 髪長いけどお兄さんだよな? 全然動かねーけど」
もしかして迷子とかか、と呟くと同時、竜世は駆けだした。ちょっといってみよう、の割に全力ダッシュで止める間もない竜世を、ふたりは再度追いかけるはめになる。
「何か困ってんの? 迷子?」
人の間で佇む、なんだかひとのようでひとでないような不思議な雰囲気の白い髪のお兄さんの袖を、竜世はためらいなく引っ張った。朝焼けの色より紅い瞳を瞬かせる綺麗なお兄さんは、その瞳を戸惑ったようにぱちぱちさせる。そうしてから、とても優しく微笑む。
「皆、何だか忙しそうにしているものね」
「誰か探してんの?」
うーん、と思案する風に首を傾げてから、お兄さんはその場にそっとしゃがみこんだ。目線の高さを合わせてくれるお兄さんの白い睫毛の長さと、血の色の透けそうな肌の白さに竜世は瞬く。
「実はお店の人が足りなくて困っていてね」
「ふーん……何屋さんなんだ?」
あのお店、と白い指が指し示す方をみれば、そこには大繁盛中の青空カフェ。お店を切り盛りしているのは背の高い黒髪のお兄さんひとり。
「手伝ってやろーか」
「このトリ頭! なんでまたお前はそうやって勝手に突っ走るんだ!」
軽く言い放つ竜世に、追いついたタイラが文句を言う。
「まあまあタイラ、怒んなって」
「っ……!?」
途端、にこにこと笑う竜世にぎゅっと抱きつかれ、タイラは言葉を失くした。固まるタイラはそのままに、竜世は星志郎に抱きつく。アルレッテにも抱きつく。
「あっ、翔発見!」
「竜世? 偶然だな、……何だ、どうした?」
ついでに通りがかりの
鳳城 翔
も捕まえる。翠から紅へと色相を変える瞳を瞠る同学年の少年をぎゅっと抱きしめながら、竜世は翔をカフェの手伝いに誘う。
「一緒にやろうぜ、な!」
眼を白黒させる友達を逃すまいと手を繋ぎ、竜世は笑った。
「みんないるからなんとかなるなる!」
魔法の呪文のような言葉を太陽のような明るさで言い放つ琥珀の瞳の少年に、
「……俺にも手伝える事あったら」
翠玉と紅玉の宝石のような瞳を自信なさげに伏せる少年に、
「ふむふむ、そういうことなら僕もお手伝いしますよ!」
穏和に微笑む海と空の瞳した少年に、
「ああもう、これだからトリ頭は……」
文句を言いながらも断り切れない露草色の瞳の少年に、
「ありがとう、私は
アルレッテ・ザメニス
だよ」
そのひとりひとりに、アルレッテはふうわりと笑みかけた。
高校の敷地内に居るはずの兄にメールするのだと見慣れぬ機械を触る星志郎に店の名前と場所を教えながら店に戻る途中、
「そうだ、ちょっと待って」
竜世がぴたり、足を止めた。
「カフェって言えばあれだ」
「どれだ」
眉を寄せるタイラに、竜世は中庭の一角、他のお店よりも広めのスペースを取ながらもそのスペースいっぱいを絵画や彫像や衣装で埋めた露店を指し示す。
「おや、覗いていくかい?」
露店の前、色んな衣装の整理をしていた白髪緋眼の女子高生が小さく笑んだ。
森の魔女に呼び止められたように、子供たちはちょっぴり身を固くする。
「お、おそろいの服が欲しいんだ!」
少し硬い声を張る竜世に、『クラフトスペース』の主である
旅鴉 月詠
は頷く。傍らに立っているのがご近所さんな青空カフェの店主となれば、求める衣装はただひとつ。
「カフェ用の衣装か」
「ある?」
魔女じみた店主に一瞬怯えたことも忘れて目を丸くする少年たちに、月詠は衣装をつるしたハンガーラックの一角を示す。
「貸衣装もたくさんあるよ。ここと同じような店舗は今回なかったからね、一手に引き受けさせてもらっている」
個人製作のものらしい個性的な衣装に始まり、トリエンナーレ用にも使える制服や運動服、水着に通学鞄。地元商店の協力も得ているため、品揃えは豊富だ。
「スーツとか着ぐるみとか、ご当地ヒーローの服もあるよ」
ご当地ヒーロー、の名に瞳を輝かせる竜世と星志郎に笑みかけ、ひとり冷めたような瞳しているタイラにはこういうものもあるよ、と似合いそうな眼鏡を差し出してみる。
「すっげー! なんでこんないっぱいあるんだ?」
「秘密でもない。うちのメイドが衣装作るのが好きだからだ」
物珍し気にハンガーラックを覗き込む竜世に、月詠は選び出したパティシェ用のユニフォームを差し出す。
「着方がわからないなら着せてあげよう」
目視でそれぞれのサイズを測り、体型に合った衣装を選んで手渡してゆく。ついでに天幕の影で素早く着付けもしてやる。
「メイクもお任せあれ」
悪戯っぽく微笑んでみれば、少年たちは揃って首を横に振った。ならばと保護者のような被保護者のような青年に目を向けてはみるも、こちらはきょとんとするばかり。この際とばかり、月詠はカフェの青年ふたり分の衣装も用意して手渡す。
「これでみんなおそろいだな!」
竜世が楽しそうに笑った。
「困ったことがあればいつでもおいで」
何でも揃えてみせよう、と胸を叩く白い髪の魔女に礼を言い、アルレッテと小さなパティシェたちはレイリーの居るカフェへと急いだ。
「なんでもありますねぇ」
「勿論、何でも揃えてみせましょう」
少年たちの健闘を祈りつつ、白髪緋眼の魔女は次なるお客の相手に入る。
「せっかくのお祭りですし、出店はできるだけ制覇しようと思って」
物で溢れる店内を興味津々に覗き込んでいるのは、頬に桃色兎のペイントタトゥーを施した少年。言葉の通り色々な出店を回って来たのか、手には射的の景品に始まり、ヨーヨー、スーパーボール入りの袋と色々なものがぶら下がっている。
「ここはどんなお店なんですかー?」
「どんな店か。さて、興味深い質問だ」
店の説明を考え考え、月詠は好奇心旺盛に絵画や彫刻に衣装を眺めて回る
倉前 七瀬
の背中を眺める。何にでもにこにこと楽しそうに興味を示してくれるいい客だ、
「君はトレエンナーレは出ないのか」
飛び入り用の衣装もあるよ、と月詠に言われ、七瀬は夏草色の瞳を瞬かせる。
「へぇ~、そういうのもあるとですか」
月詠が示してみせる制服やユニフォームをひとしきり眺めてから、ふと思い出した。うっかり出店をたっぷりと楽しんでしまったけれど、講堂でのトリエンナーレはまだまだ続いている。担任のウォルター先生の出番も、確かもう一度あった。
「そろそろ応援しに行かんとです」
こうしてはいられません、とどこからか応援用らしい装飾付きの団扇を取り出す七瀬に、月詠はそれならばとこちらもどこからか取り出したサイリウムを手渡す。
「使いたまえ。ステージからもよく見えるだろう」
「ありがとうございます、使わせてもらいます!」
目を輝かせて立ち去る七瀬を見送り、月詠は眩しい光を降らせる太陽を仰ぐ。
「梅雨明けも近いか」
夏が来たら、次は何を作って遊ぼうか――
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阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
92人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月09日
参加申し込みの期限
2018年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月16日 11時00分
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