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「ゴミ袋、借して下さい」
用務員室におもむいて、
黒依 アリーセ
は深々と頭を下げました。
走って駅まで、なんて言える降りかたじゃありません。アリーセは当初、軽音楽部の部室で時間をつぶしてみたのですが、待てど暮らせど状況は好転しませんでした。
なので、やがて行動を決意したのです。
とにもかくにも電車の駅まで行くことができればいい、そういうわけでポリ袋レインコートにチャレンジ! という内容でした。
アリーセは部室に戻り、製作に入りました。
さあ、工作の時間。手順は以下の通りです。
1.側面片側を切って開く
2.底面を半分だけ切る
3.閉じたままの側面を背中にして、残った底面を頭にスッポリ
4.前が開いているので、顔が出て、前で結べるように微調整
はい、できあがり。
上半身は完璧に隠れる、フード付き簡易合羽の完成です。
ポリ袋はもう一枚ありますので、これで鞄をくるんでおきました。
ちなみに、この学校で主として使われているポリ袋は青のようでしたが、このときのアリーセのチョイスは黒。偶然ですが彼女のイメージカラーにあった装い(?)といえるでしょう。
この装備をした上で、彼女は自分の姿を部室の全身鏡に映してみました。(※この鏡は、ギターを身につけた状態でキマリ具合をみるために使うものだそうです)
必要にして十分だし、視界も確保できてる――そう思います。
でも、
「芸術科の生徒として、これじゃ駄目な気がするわ……」
たとえ一時しのぎのものにしたって、どうしても納得できないアリーセなのです。
そんなわけで、彼女は白い油性ペンを取り出しました。模様を描くとしましょう。
ではこれより工作の時間ふたたび、追加工程に入ります。
5.フード部分を笠にする
6.その下は蓑に見えるようにする
なんといってもキャンバスがフニャフニャのポリ袋、描きにくいことこの上ありませんが、それでもそれなりの画力(と書いて『えぢから』と読みます)で仕上げました。
「……よし、これで、何かの余興だと思ってもらえるかしら?」
そういうものだと信じましょう。これで外に行きましょう。
――っていうか、ひとり笠地蔵?
ふとそんな考えがアリーセの脳裏をよぎりました。でなきゃ、ひとり百鬼夜行かも。
ところが、からりと部室の戸を開けたところで、
「みんなー! 放課後の学校探検から戻ったよー!」
新品の食品用ラップを両腕に抱えとっておきの笑顔をした、同じ軽音部員
阿寒湖 まりも
と鉢合わせになりました。
「おっきなミノムシ!?」
「……そうきましたか」
気になるのはまりもの抱える大量のラップです。ちょっと店が開けそうなほどあります。
「ビニールハウスでも作るの?」
「いいよねえ、ビニールハウス。冬にイチゴ作っちゃったりして……って違う違う」
見てて、と言って、まりもは部室に入ると自分の作業を始めました。
またまた工作(?)の時間、まりも編です。
1.愛用のシンセサイザーを取り出す
2.ラップを容赦なく出してどんどん使ってシンセサイザーをぐるぐる巻きにする
3.ひたすら巻く。ラップが切れたら次のを使う。密封するまで続ける!
4.もったいない、とか思ったら負け
「はい、でっきあがりー!」
シンセの完全パッケージというやつです。思いの外ラップは使わずに済みましたが、それでも何セットかが使い果たされました。
「ちなみに提供は調理実習室でしたー!」
やり遂げた者特有のいい笑顔のまりもです。
「いやあ、今日はもう、『あー、やっちゃったなぁ』と思ったわけよ、最初。普段は自分のとシンセサイザー用、ふたつレインコートを持ってきてるんだけどね、私。今日に限ってシンセサイザーの分を家に忘れてきちゃってたの」
「あの……」
「わかってるわかってる。そりゃね、愛しのシンセのためだもん。私はレインコートを脱いでシンセに着せてもよかったけど、それは風邪を引いちゃうかもだし。シンセは部室で夜明かしさせてもよかったわ。でも、抱いて寝たいくらいのシンセを、ここに残しておくのは心が痛んだの。もういっそのこと学校に泊まる、って手もあったけど、それもちょっとねえ……」
「いや、そうじゃなくて、ラップ……」
「ごめんね。エコじゃないよね。でも、すべてはシンセを守るため……そう、ラップは犠牲になったのだ……」
「いやいやいや、そういう話じゃないの。ラップなんて使わずに私のようにゴミ袋を使えば良かったんじゃないの?」
ここで豁然、まりもは目を見開きました。
「オウ、ノー」
なぜか硬直したように棒立ちになっています。カパッと口を開けて、
「オウシット」
「どうして英語なの?」
なんだか脱力したように、まりもはそのまま座り込んでしまいました。
「……くうう、でも、『ラップラップ……』と呟きつつ、シンセを抱いてラップを探し校内を徘徊しまくった私の勇姿は、その後『さまようシンセサイザーガール』として新しい学園七不思議に計上されたりしちゃったりしないかしら?」
「いやあ、どうかなあ、それは……」
まあともかく、こうしてふたりは学校を後にするのでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月01日
参加申し込みの期限
2013年07月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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