ダーク・ネコジマシティ・ウォーズ｜リアクション

ダーク・ネコジマシティ・ウォーズ

【戦う理由】

　舞台は戻って、ダークシーサイドタウン。
　そこで、いまだラッカミガールと巨大ロボタイタンの遊びは続いていた。
「ふははははー！　さあ、次は何をしてほしい？」
　ご機嫌な様子でイビル・ソルジャーがそう叫ぶ。
　それに、
「うーん。そろそろ飽きた」
「え゛？」
　ラッカミガールは素で、わりとエグいことを言った。
「というわけで、そろそろ終わりにしよう！　テオ！　ミラ！」
　ラッカミガールが言うと、二匹の使い魔がやれやれと首を振る。
「やれやれ、やっとかよ」
「その言葉をお待ちしてました！」
　次の瞬間、二匹の使い魔は光の粒子となって解けて、ラッカミガールの手元に集まる！
「これで決めるよ、ばっびゅーん！！！」
　刹那、二挺の拳銃と化した、光の粒子の引き金を、謎の声とともに彼女が引き絞る。
「……ば、馬鹿なぁああああああああああああああああああああ！？」
　次の瞬間、光の銃弾の嵐に襲われたタイタンはあえなく爆発。脱出装置で脱出したイビル・ソルジャーはキラリと光る星となって戦場から離脱した。

　さて、そんな圧倒的な光景をＢＤは見ていた。
「そんな……。機械が負けるのか……」
　愕然とするＢＤ。しかし、どこかホッとしている自分にも気づいている。
　彼は負けを悟り、静かにシティを後にする。

　ラッカミガールは勝利の喜びを叫んでいた。
「わーい！　これで巨大ロボットをやっつけたよー！　報酬で焼きそばパン何個買えるかなー」
　ご機嫌なラッカミガール。しかし、そんな彼女に、地上にいたツインテールのヴィラン、クソマーズ・ゴ・ハンが鋭い声をかける。
「待て！　まだ戦いは終わってない！　ラッカミガール、お前を私は許さない！」
　憎しみに満ちた声で叫ぶ、クソマーズ・ゴ・ハン。
「え？　待って、待って。あおいちゃん、なんでそんなに怒ってるの？」
　と、ラッカミガールが素に返ったような表情で、問い返す。
　それに、
「お前がいなければ、私がこのシティのヒロインだったのに！」
「そんな理由！？」
　そこで明かされた衝撃の真実（？）に、ラッカミガールはのけぞらんばかりに驚いたのだった。