this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
<零神探訪>紅燈火街(レッドランタン・タウン)
<< もどる
1
…
15
16
17
18
19
●エピローグ~次なる旅路へ
――
青の幽玄
。
ハボ爺の口から出たのは、そんな不思議な言葉だった。
山奥の崖の岩肌に掘られた奇妙な村。
独自の信仰を持ち、余所者を好まない閉じた世界だという。
「行くか?」
「行くわ」
梨香が即答する。
「この旅の第一の目的は『零神像の入手』。ここまで来たんだもの、像を追うわ」
「その方がいいと思う」
志波 武道
がいつもの茶化す雰囲気を消して、神妙に頷く。
「今回の事象……ご神体が持っていた珊瑚珠が起こした事件だったんだよナ。ということは、ご神体を転々とさせたらここと同じようなことがまたおこりそうだ……」
「僕もそう思う」と夏夜も言った。
「神像が持っていた珠ひとつでこんな異変が起きるなら、本体の方はもっとかもしれない」
すると、押し黙っていたユチェンが意を決した様子で、師匠たる
夜海霧 楓
にしがみついた。
「お願い! オレも、連れて行って!」
「ユチェン、お前……」
「オレ、村まで案内できる。あの像を村に納めに行ったの、オレなんだ。そのとき、珠はいらないと言うから貰い受けた。それを、じいちゃんに内緒で……メイユにあげた。そのせいでこんなことに……」
「そうだったのか。……罪滅ぼしをしたいってわけか?」
ユチェンは頷く。
「オレ、弱い。強くなりたい、みんなみたいに。子どもじゃなく男としてメイユに認められるように……!」
楓は深くため息を吐き、梨香を見遣った。
「だとさ、ボス」
「夜海霧くんの考えは? 師匠でしょ?」
「ユチェンが今後どうするかは、俺が決める事じゃない。唯、そうなる必要があるから成る。俺はただ、その時の為の生きる術を教えただけさ」
「格好いいこと言うのね。ユチェン、師匠はこう言ってるけど、本当にいっしょに行く? 危険だし、辛いこともあるわよ? 次は誰もあなたのことを助けないかもしれない。それでも?」
「行く」
孫の覚悟を見て取ったのだろう。
「連れて行ってやってくれ」とハボ爺も言った。
「わしは見ての通り年寄りで、いっしょに行くことはできん。孫を頼む」
梨香は頷くと、ユチェンに手を差し出した。
「わかった。道案内頼むわ、ユチェン。――エージェント見習いとして」
梨香とユチェンが握手を交わす。
「エージェント見習いか。ボクといっしょだ。あ、ボクの方がちょっと先輩かな。よろしくね」
音海 なぎさ
が微笑む。
伏見 真
もユチェンに抱き着き、喜びをあらわにする。
「わあ、嬉しいわあ。いっしょに行けるんやな。梨香さんはああいうたけど、僕は助けるで、ユチェンさん」
屋敷野 梢
も対抗するように反対側から彼の三つ編みを撫でて愛でる。
「んふふっ、お姉さんに甘えていいんですよ」
真と梢、二人から愛され、ユチェンはたじたじになって楓に助けを求める。
「し、師匠~~っ!」
小さな異国の民家の中に、和やかな笑いが広がってゆく。
交渉がまとまり、夏夜はほっとした表情を浮かべている。それを見て、
サキリ・デイジーカッター
もようやく懐のナイフから手を放した。もし足元を見る様な汚い真似をしたら、隠し持っていたナイフをハボ爺の耳元数センチ掠める様に投げて「てめえ切り刻むぞ?」と脅さざるを得ないかと考えていた。その手段を使わずに済んだことに安堵して。
◇
その日の夕方、街の片隅の小料理店に、 Leidenschaftのリーダー
如月 庚
と副リーダーの梢、R&Rのボスである梨香、右腕のリンコの四人がテーブルを囲む姿があった。
遠目には和やかな夕食の光景。しかしその実、シビアな取引である。
Leidenschaftの総意として、庚が口火を切る。
「こちらは戦力を提供、依頼もこなした。そして今回はあんた自身も助けた。その見返りは情報だ」
「金でも物でもなく、情報?」
「うちの元締めもだが、俺自身も知りてぇのさ……『落神』ってのが一体なんなのか……ワケの分からんものに振り回されてきたが、ワケの分からんままにしとくのは御免だ」
梢は黙って交渉を見守る。自分が口を開いたら、リンコも口を出して当然という空気をつくってしまうと危惧したからだ。交渉はあくまでリーダー同志、庚と梨香の間で行われるのが好ましい。
「そりゃあ、寝子島にいりゃあ、いやでも
伝説
は耳に入る。現代のらっかみ、野々のこともな。しかし、寝子暦ゼロ年の落神――零神(ぜろかみ)たあ、どんな奴だったんだ? 何しに寝子島に落ちてきた? 野々みたいにうっかりか?」
梨香はゆるゆると首を振る。
「見返りというほどの情報はない、というのが正直なところよ。分かっているのは、零神の時代に
『神々の戦い』
があったらしいこと。この『神々の戦い』の仔細はまだわかってない。零神の正体も不明。何故落ちてきたのかも不明」
「不明だらけだな」
「そうよ。だから調べるの。私が今気になっているのは、
寝子島に新たな動き
があること。ミラという白猫のらっかみが現れたそうね。今、寝子島は、世界の未来を左右する《時の特異点》になっているとか」
頷く。庚は
まさにその白猫が落ちてくるところ
を目撃したひとりだ。
「わからないことがまだまだたくさんあるわ。私としてはLeidenschaftには引き続き助力を求めたい」
「こっちも、可能ならそう願いたい。協力の見返りは、情報で」
「わかったわ。交渉成立ね」
梨香と庚が握手を交わす。
ふぅ。
息をつめて押し黙っていた梢が、ようよう口を開く。
「あのーところで、すっごく気になってることがあるんですけどー」
「なに?」
「私たちって、零神像を手に入れるまで寝子島に帰れないんですかねー」
慌ただしくて、そんなこと考えてもみなかった、と梨香は目を見開いた。
「わからないわ。それは神魂に聞いてちょうだい」
「寝子島に戻れたら、そのうちウチが拠点にしている店にも来てくれ。奢らせて貰うぜ」
「ありがとう」
その夜も、その次の朝も、神魂が皆を寝子島に転移させることはなかった。
零神像を手に入れるまで寝子島に帰れないという、梢の予測が正しいのかもしれない。
そんな諦めと、事件解決への意欲を持って、皆は出発した。
ガイドのドアンと、ジンアン、フェン、ミンが、街はずれまで見送りに来てくれた。
ユチェンは振り返り、仲間たちに手を振る。――メイユの姿は、ない。
僅かに唇を噛み、前を向く。
こうして一行は、ユチェンとともに、紅燈火街から青の幽玄へ――。
<< もどる
1
…
15
16
17
18
19
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
笈地 行
ファンレターはマスターページから!
ご参加ありがとうございます。
わたくし初のゴールドシナリオということで
かなり緊張しながら書かせていただきましたがいかがでしたでしょうか。
ユチェンもたくさん可愛がっていただきありがとうございます。
もやもやするシーンもあったかと思いますが、
今回のシナリオはこの内容でほぼ大成功でございます。
このシリーズの縦の糸はみなさんの冒険の物語であります。
横の糸は零神であります。
差し色としてボーイミーツガールが加わりました。
※このシリーズを通して、言葉は(神魂の影響で)だいたい通じます。
※このシリーズに参加していても、(神魂の影響で時空が歪んでいるので)
他のシナリオに問題なくご参加いただけます。
※このシナリオで入手したものがあれば、個別あとがきでお知らせしています。
<おまけのNPC情報>
ユチェン:申 雨晨(シェン・ユチェン)11才
チャイナ服で、黒く長い三つ編みを後ろに垂らした少年。
目鼻立ちは整っており、少年ながら意思の強そうなしっかりした眉。
旅の一行に加わった。
メイユ :玲 美玉(リン・メイユ)12才
紅火楼娼妓見習い。
線の細い可愛らしい少女。髪を左右にお団子に結っている。
ユチェンたち仲間の元リーダー。
ジンアン(11才)、フェン(8才)、ミン(5才):ユチェンの仲間
裏通りの隠れ家を根城にしている。
ユチェンが留守の間、しっかりもののジンアンが
弟分のフェン・ミン兄弟の面倒を見て暮らしていくことだろう。
ドアン :段 万雪(ドアン・ワンシュ)21才
紅燈火街生まれの紅燈火街育ちのツアーガイド。
今後も紅燈火街でガイドを続けていくことだろう。
【入手】
リンコ :刀身が美しい短剣。真鍮の鞘、手の込んだ意匠で装飾あり(サキリさんセレクト)
ユチェン:シンプルなナイフ(楓さんセレクト)
最後になりましたが、関西の地震のお見舞い申し上げます。
また次のシナリオでお会いしましょう。笈地でした。
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
<零神探訪>紅燈火街(レッドランタン・タウン)
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
R&R Agency:file2-01:落神伝説レポート
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月13日
参加申し込みの期限
2018年05月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!