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<零神探訪>紅燈火街(レッドランタン・タウン)
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●紅火
「俺は
御剣 刀
、零神像のある寝子島のもれいびだ……。邪魔をするなら斬る!」
<加速>した刀は、左右から弧を描いて上階へ延びる赤絨毯の階段の手すりを蹴り、天井近くを漂う提灯に切りかかる。提灯が避けると、今度は、進化能力で空を蹴り、一閃!
赤い球体に斜めに一筋切れ目が入ったかと思うと、ゆっくりとずれて、バラリ、床に落ちてゆく。刀の刃の先が火のついた蝋燭が回転しながら落ちてゆくのに追いつき、芯の先を切り捨てて火を消す。
この間、コンマ数秒。
通常の人間の動体視力では、何が起こったのかわからないほどの速さで、刀は提灯を切り伏せてゆく。
目で追えていたのは、<鬼人の体(サード・フォース)>で動体視力も強化されていた亮くらいのものだ。
「御剣、やっぱ強いな」
負けじと警棒で提灯を叩き潰してゆく。
楓はまだ意識の戻らない娼妓のひとりを守って、リズミカルな動きで長椅子を盾の用に使ったり武器のように使ったりしながら戦っていた。
「こーいう酔拳使いみてーな真似事は、最後の手段にしたかったぜ」
夏夜となぎさは、それぞれ鉄鍋と星球式鎚矛を振り回して提灯をけん制し、意識を取り戻した娼妓たちを外に逃がしてゆく。
意識のない娼妓の介抱を続けていた修は、上空に浮かぶ提灯のひとつに、女の影が映っているのをみつけた。
その提灯を見つめ、精神を集中させる。
<分解>!
ろっこんの発動を感じたと同時、提灯はいくつものアーモンド形の紙切れと、赤い房と、燭台と、蝋燭とに分かれて落下した。分解した提灯があったところから一筋の靄が流れ、母の胸に還る赤子のように、抱えていた女の口に入る。
女は意識を取り戻した。
「ああ……! 提灯が来る……巨大な……ああ、メイユ!」
慄くように腕をばたつかせる。修は彼女の肩をゆっくり叩いて落ち着かせた。
「大丈夫です。俺たちが何とかします。話してください、いったいここで何が起こったのですか」
「よくわからないの。支度部屋の方から提灯が来て、他の提灯も動き出して……ああ、でも、夢を見たわ。メイユが、ひと月前に入ったあの子が、大きな提灯の中に囚われている夢なの。大事そうに珠を抱えて、悲しんでいるの。心が引き裂かれそうになって……ぽろぽろ落ちる涙が、あらたな提灯となって生まれるの」
修のそばで戦っていた焔は、路地で同じように意識を取り戻した人たちから聞いた話を思い出した。
「提灯に囚われていた人たちが見ていた夢と似てる」
「俺もそう思った。どうやらその夢は、異変の発生に関係がありそうだ」
娼妓は修に縋りつく。
「お願い。助けてあげて、あの子を。夢だけど、夢じゃないってわかるの。きっと紅火楼のどこかにいる……大きな提灯よ。捜して」
わかった、と修は答え、皆に呼び掛ける。
「みんな聞いてくれ! 異変の中心に親提灯がいる! メイユは親提灯の中に囚われているはずだ!」
「坂内さん!」
ナイフを構えたサキリが、梨香を守るように、瞬間移動で現れる。
「この異変には強力な神魂が作用していると思う。一番強い神魂がある場所を特定して貰いたい」
「そうよ!」とバットを振り回しながら、ブリジットも梨香に叫ぶ。
「私たちが転送されたことと、この混乱が無関係とは思えない! 神魂はきっと関係している」
「ついでにこれが神魂の所為だとしたら」楓も長椅子を放って提灯を退け、「寝子島から離れた地でそんな事が出来るのは零神の像本体、とまではいかなくても零神に関わる何かじゃねぇのか?」
「坂内さん!」
サキリが再度促す。
「わかったわ」
梨香は赤絨毯の階段を駆け上ると、巨大な紅龍の絵のかかった踊り場に仁王立ちになり、ぶら下げていた目の形をしたペンダントの、瞳にあたる琥珀部分を覗き込んだ。これが梨香のろっこん<魔法使いの目>。見た対象に神魂の影響があると揺らいで見え、揺らぎの強さは神魂の強さに比例する。
「上よ!」
梨香が真上を指差す。天井からぶら下がったシャンデリアが揺れ、ぱらぱらと埃屑が落ち始める。
「みんな、壁際に寄れ!」
修は叫び――<分解>――天井をばらばらに分解した!
シャンデリアがホールの真ん中に音を立てて落ちる!
天井は、細かい破片となって、ゆっくりと――修が進化能力で操作して――床に散らばる。
崩れた天井のむこうに浮かぶのは、深海の海月を思わせる巨大な提灯。人ひとりすっぽり入ってしまいそうな楕円形の提灯は、真っ赤な房を手足のように揺らめかせ、ゆっくりと上空で回転している。
「下りて、こい!」
夏夜が、<重く軽く>で巨大提灯に猫シールを飛ばして重くする。
巨大提灯はゆっくりと回転しながら降りてくる。
長い房を激しく振るい、崩れ残った天井をさらに破壊しながら。
「邪魔だ」
「切る!」
サキリと刀が、瞬間移動と<加速>で、ほぼ同時に手足のように動く房を切り落す!
身を守る術を喪った巨大提灯は、階段ホールの真ん中、シャンデリアの破片と瓦礫の山の上に下りた。
宙に浮かぶ力はまだ僅かに重力に耐えていると見え、瓦礫から数十センチ浮いて、ゆっくりと回転を続ける。
外側は真っ赤な紙張りなのは他の提灯と同じだが、内側に燃えているのは青白い炎。
その青白き光の中に、髪を左右にお団子に結った少女の人影が浮かんで見える。
「メイユ!!」
取り乱したユチェンが、提灯と皆の間に立ちはだかるようにまろび出る。
「お願い、メイユを攻撃しないで!」
「退け、ユチェン。この提灯を倒せば異変は収まる。メイユの魂だって助け出せる」
師匠である楓の言葉にも、激しく首を振って両腕を拡げ懇願する。
「この中にいるの、魂じゃない。メイユ本人だ!」
ユチェンの言葉は直感だった。
しかしすぐに上階を探索しに行っていた、Leidenschaftや円たちによって裏付けられた。
「ほかに倒れてる人はいないです。メイユさんの身体もありません!」
「こっちにもなかったよ!」
「メイユ! メイユ!」
名を呼び続けるユチェンと、それに応えることなく――しかし攻撃してくることもなく、ゆっくりと静かに回り続ける巨大提灯。
少女を囚える牢獄かと思われていた赤き球体は、少女のための繭のような印象を見る者に与えていた。
一同は分からなくなった。
この巨大な提灯を力で倒していいのか、それとも倒すことは、中にいるメイユを脅かしてしまうのか。
「ユチェンさん、一つ試してみたいことがあるんやけど」
伏見 真
がユチェンを背中から抱きしめる。
「協力してくれはる?」
ユチェンは振り返って真の瞳を見つめた。そして真の意図を察した。
ユチェンは頷き、真に身を任せる。
真はユチェンの手を取り、その甲に口づける。
<狐に嫁入り>。
雨が降る。
やさしく、ゆっくりと、提灯の紙を溶かすような雨が。
提灯が震えた。
やさしさに抵抗するかのように。
最後の力を振り絞るかのように。
提灯の中の青白い炎が大きく震えたかと思うと、空中にいくつもの子提灯が生まれ出でる。
「伏見君の邪魔はさせないよ」
夏夜が鉄鍋を振るって、ユチェンと真を守る。
降り続く雨で、子提灯もすぐにしなって鉄鍋の一撃で脆くつぶれるのだから、梢の虫網の柄や、なぎさのメリケンサックでも潰すのだって容易だ。
亮や庚などはろっこんを発動する必要もないと濡れそぼった提灯に拳で殴り掛かっている。
全体を把握できるように後衛を陣取っていた武道に、夏夜が鉄鍋を放り投げる。
「志波先輩! 約束通り返します! そっちに行った提灯をお願い!」
「任せてヨ!」
武道は夏夜から鉄鍋を受け取り、振りかぶって提灯に叩きつけ――気付いた。
巨大な提灯の真上に、チカリ、と小さく煌めく塊が浮かんでいる。
<魔法使いの目>を覗き込んだ梨香が怒鳴った。
「志波君! あの塊を壊して! あの塊から強い神魂を感じるわ!」
「任せて!」
一瞬の判断だった。
武道は鉄鍋をその煌めく塊に投げつける。
「――届けっ!」
鉄鍋は回転しながら弧を描いて飛んでゆく。
煌めく塊にぶつかる。
塊は弾かれて落ちる。
それと時同じくし、巨大提灯の赤い紙の繭が、雨に溶けて崩れ落ちた――!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
R&R Agency:file2-01:落神伝説レポート
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月13日
参加申し込みの期限
2018年05月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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