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【中間テスト】一夜漬け狂騒曲 ~寝るなよ? 絶対寝るなよ?~
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【6】
一方、剣崎が集めた所謂ボッチーズの面々はというと。
「う~ん……、もうすぐ……23時かぁ……、ふあ、あぁ~……」
上穗木 千鶴
は限界ギリギリだった。
普段は21時に就寝する上穗木は、この時間でも充分夜更ししていることになる。
お子様体質の彼女にとってはかなり辛い時間帯だ。
「上穗木くん、コーヒー飲めるかい? 眠気覚ましにどうかな?」
音海 なぎさ
が上穗木に話し掛けた。
以前、音海は
上穗木の食物アレルギーの症状を目の当たりにしている。
故に、食べ物を持ってくる際も、上穗木に食べられるものと食べては駄目なものを細かく確認し、料理を提供している厨房に全て問い合せていた。
結果、今回の食べ物には彼女のアレルギーに引っかかる食材はなかったことが判明しているが、コーヒーだけは聞きそびれていた。
「大丈夫だよ。僕だってコーヒーくらいは嗜むさ」
「それは良かった。みんなも飲むよね? ボク、貰ってくるよ」
さて、コーヒーコーナーはどこかな、とキョロキョロと探しながら音海は席を立った。
「緋紅朱が起きてくれていたらなぁ……」
市橋 誉
は憂鬱な気分で苦手な物理の問題に取り組んでいた。
市橋の勉強は理系科目が得意な
緋紅朱 赫乃
が見ていたのだが、彼女は21時を過ぎた途端、目を擦りながら自室へ戻ってしまった。
「日付……、変わる前には、寝るの……。勉強、頑張ってね……?」
こうして、市橋は頼りの綱をなくして途方に暮れていた。
「あー、肝心の剣崎先輩はあの様子じゃなぁ……」
市橋の目線の先にいる
剣崎 エレナ
は、
財前 華蓮
が半ば無理矢理に現代文をレクチャーしていた。
「この問題は2行前のこの部分を指し示しますのよ。でもこれだけじゃ足りませんわ。2行前の部分の中のこそあど言葉『これ』の詳細を正確に書く必要がありますの。それはズバリ、冒頭の一文ですわ! って聞いてますの?」
「え、えぇ、実に熱の篭った指導でありがたいわ……」
財前は恩を売ろうと気が走るあまり、自然と剣崎への指導に力が入る。
これでは他者が質問などで入り込む余地が無い。
周りのボッチーズも物理の得意な参加者がいない状態。
つまり、市橋は四面楚歌、孤軍奮戦せざるを得ない。
というか、参加者の殆どが文系だった。
「はぁ、ちょっと休憩だな。そうだ、みんな! 手作りクッキーを作ったんだ。これを食べて一緒に頑張ろう」
市橋はコミュニケーションを円滑にする為にクッキーを振舞う。
眠気に効きそうな抹茶やハーブが練りこまれたクッキーだ。
それぞれが1つ口に放り込むと、爽やかなハーブの香りが一瞬眠気をかき消して爽やかな気分にさせてくれる。
だが、それも持続性ある効果とは言えない。
(どうやら私の出番のようだにゃ~)
みかねた傍観者、
青物 といき
が市橋の隣に座ると、彼の耳元にフッと息を吹きかけた。
これにより、青物のろっこん『青色吐息』が発動する!
「――あれ? 君は……!」
市橋の目の前に、小学校の頃の友人が当時のそのままの姿で現れた!
もちろん、これは市橋にしか見えない幻影。その正体は青物自身である。
「頑張れ頑張れ! 絶対に頑張れ! 君になら必ず出来る! 諦めんなよ! しじみ獲れよ!」
「え、これは夢? うわぁ、よく分からないが、俺、頑張れる気がしてきた!」
懐かしい顔に励まされた市橋は、熱い想いを心に宿して再度物理の問題へ取り掛かった。
(上手くいったようだにゃ~、ふひひ)
悪戯が成功して大満足の青物を、興味深げに眺めるのは
空ノ音 ノエル
。
余所見をしている間に、市橋のやる気が一気に上がったことに注目していた。
(なんや? あの猫っぽい子、何をしたんやろ?)
ひとである空ノ音は、まだ『ろっこん』や『もれいび』を理解していない。
「まぁ、ええわ。俺は勉強するふりをして、金持ちどもを観察するのが目的やからな……」
パッと見、クールに振舞う彼であるが、その実は『金持ちどもの趣味趣向を知り、金儲けに活用させる』というしたたかな目的のもと、ここに参加していた。
と、ここで市橋と空ノ音が目が合う。
「空ノ音先輩、物理を教えてくれませんか?」
「ああ、ええよ」
空ノ音は表面上は嫌な顔をせず、市橋の申し出を快諾。
物理の勉強を見始める。
「あ、クッキーだね。ボクももらうね」
人数分のコーヒーを運んできた音海が早速クッキーを摘んだ。
この流れを快く思わない参加者が1名。
最上 るるか
である。
「何でみんな真面目に勉強してるのー!?」
折角お目当てのイケメンに出会えたというのに、真面目にボッチーズは勉強、勉強、また勉強!
「恋バナの1つくらいしてもいいじゃなーい!」
折角の長い夜、2人きりになって、星を見ながらお互いのことを深く知り合って……!
そんなことを夢見てたのに、現実っていつも残酷な結末を仕向けてくる。
物理の勉強中の市橋には「ごめん、今は手が放せない」とあしらわれ、音海には「だって、みんな勉強するためにここにいるわけだし……」とたしなめられてしまう始末。
「いいもーん、どうせコーヒーおかわり自由なんでしょー? 沢山お代わりしちゃえー」
不貞腐れた最上は早速コーヒーを飲み干した!
すると、突然最上の頬に一筋の涙が……。
「あれ? なんか気分が……? うっ……、ぐすっ……。どうせ彼氏いませんよ、男はあたしみたいなうるさいギャルじゃなくて、清楚で大人しめで、ぱんつは白しか履かない女の子が好きなんでしょー!?」
突如、星ヶ丘寮ラウンジに『ぱんつ』という単語が轟いた。
「大体、白のぱんつが何よー!! あんな素っ気無い色なんて勝負ぱんつとは言えないのに! でも男は簡単にあのぱんつに騙されるの! 白ぱんつの魔力が全部悪いのよ!!」
ラウンジで連呼される『ぱんつ』という単語に、使用人たちも思わず足を止めて困惑顔だ。
「なんで? どうして? あたし、こんな頑張ってるのに彼氏できないの? メイクだって髪だってバッチリ気合入れてるのにー!」
最上、遂に涙腺決壊。
幼子のようにソファーで暴れながらボロボロと泣き叫ぶ。
心配になったメイドのひとりが最上に駆け寄り、おしぼりを手渡した。
最上はおしぼりを受け取ると同時に、そのメイドの腕をガッチリ掴んだ!
「ねえ……アナタは? アナタも非リアだよね?」
凄みを効かせながら尋ねる最上。
だが、問い掛けられたメイドは顔を赤くしながら最上に耳打ちをした。
「えっ、恋人持ち? てか、来月挙式予定ー!? この裏切り者ー!」
無関係のメイドを裏切り者呼ばわりをした挙句、どーんっと突き飛ばす最上は、感情高ぶって机に突っ伏して大泣きしだす。
『おい誰か声掛けてやれよ』
その場にいた女性全員が周囲の男性へアイコンタクト。
『いやいや、あれはヤバいって。もう少し様子見ようぜ?』
一連の最上の言動にドン引きしてしまった男性陣は、なかなか彼女に声を掛けることができない。
肉食系な最上のペースに合わせられる気骨ある男子が、残念ながらこの場にはいないようだ……。
「そんな目で見るくらいなら、今すぐあたしと誰か結婚して! 星ヶ丘のお洒落な教会で式挙げて! うわぁぁぁん!!」
そんな泣き崩れる最上の肩を叩く者がいた。
青物である。
すかさず耳元へ息を吹きかけると、精一杯励ました。
「大丈夫にゃ! 世界の半分は男と女で出来てるにゃ! 見る目がない男どもなんか忘れて、もっと胸張っていいんだにゃ!」
「マ、ママ~! あたし、もっと自信を持っていくね……!!」
最上には青物が自分の母親に見えているようだ。
泣き止んだ最上の頭を撫でる青物は本当に母親っぽかった。
(まぁ、女はガツガツするよりも隙がある方がモテる、って雑誌に載ってたにゃ~。ところで喉渇いたにゃ~)
そんなことを思いながら、彼女はコーヒーを飲み干した。
「ん、こ、この気持ちは……! うおおおおお!!」
青物、突如雄叫びをあげる!
「にゃあああ! 今! 私は走りたい! 誰よりも! 早く!」
そのまま全速力でラウンジを飛び出す青物。
「国道299号線をナイトランだにゃー!!」
青物はそのまま299号線を駆け抜けていく。
長距離ランナーとして、今はただ『走る』という欲求がコーヒーによって強められていた。
「な、なんだったんだ?」
市橋、呆気に取られながらコーヒーを口にした。
すると、胸の奥からモヤモヤとある感情が湧き上がってくるではないか。
「あははははははは! 何だ、このオームの法則って! オームって、鳥かよ! そりゃオウムか! 『ピーちゃん、オームの法則知ってる(裏声)』って、これはインコだ! 今、面白いこと言ったな、俺! あはははははは――!」
今度は1人で市橋が笑い転げ始めた。
「なんやなんや? けったいやなぁ?」
空ノ音は「苦手な科目と向き合ったせいで、きっとアホになってもうたんやな、コイツ」と可哀想な人を見る目で市橋を生暖かく見守ることにした。
剣崎も流石に首を傾げる。
「市橋さん? 流石に静かにしてほしいんだけど?」
「はい……、すいません、申し訳ありません……」
剣崎が注意すると、態度が一変して卑屈になる市橋。
土下座までしてペコペコ頭を上げていた。
「……って、何やってるんだ、俺? バカじゃないのか? 真面目に勉強しないと、本当に赤点だぞ? うおおお……!!」
我に返った市橋が羞恥でクッションに顔を埋めて悶えだした。
「なんか変だね……?」
音海も疑問に感じながら、問題のコーヒーを飲んでしまった。
すると、マイペースな彼の雰囲気が、突然凛々しい男子の顔付きに変わる。
「もう見てらんない! これじゃ学力低下が囁かれるのも無理ないよ!」
音海は立ち上がると、使用人たちにホワイトボードとペンを用意させた。
「さぁ、授業を始めるよ! 疑問はナギお兄さんにお任せ! なんでも質問してね!!」
爽やかな笑顔を振りまきながら、参加者たちに音海は自身の授業への参加を促しだした。
「授業は個別指導スタイル! 生徒1人1人の自主性を尊重するよ! 間違うことは良いことだ! 人間、間違わなきゃ進歩がないんだから!」
次第に参加者たちは音海の指導の的確さと手際の良さに感銘を受け、最終的には殆どの参加者が受講することになった。
「基礎の基礎が怖いってことを今日、何度も言っておくよ! はっきり言うけど、過去の成績なんて、関係ない! 今頑張った人は、一生頑張れる!」
コーヒーを飲んでハイになった音海の授業は、のちに『音海ゼミナール』と謳われ伝説となる、のだが、それはまた別の話である。
「なんだか、めちゃくちゃよね……」
監督役の剣崎が頭を抱える。
「ま、まぁ、一応、音海さんが授業をしてくれているので勉強会は成立してるけど……」
それでも、コーヒーを飲んだ者が急に情緒不安定になることがあったので、その度に剣崎は対応に追われていた。
「……はぁ、そろそろ仮眠してもいいわよね……? 音海さん、しっかりしてるし……」
とはいえ、堂々と部屋に戻るのもまずいと判断した彼女は、使用人が仮設した仮眠用ベッドへ向かった。
「30分ほどで起こして」
そう使用人に伝えてベッドに潜り込む。
……そして、すぐさま飛び出した。
「な、ななな何で貴女がそこに??」
仮眠用ベッドには、なんと、全裸の上穗木が熟睡していたのだ!
実は彼女、コーヒーの騒ぎが起き始めた直後にコーヒーを飲んでしまい、睡眠欲の強化によってここで寝ていたのだ。
しかも、彼女の日頃の習慣(性癖?)で、寝るときは必ず衣服はおろか下着すら纏わない。
こうして、上穗木が意図せずに自然発生させた全裸トラップは、見事剣崎にクリーンヒット。
女性同士なのに、剣崎は発育のいい上穗木の肉体にドギマギしていた。
「だ、誰か! 彼女を部屋まで! メイド限定で!」
剣崎の指示により、毛布に包まれた上穗木が部屋へ運ばれていった。
「あ~ら、剣崎さん? おねむの時間ですの? いい時間ですものね?」
そこへ財前がすかさず口撃開始!
……かと思ったら、財前は大欠伸。
「さ、もういい時間ですし私は寝ますわよ。シャワーとお布団を貸してくださる?」
「は? 貴女は何を言ってるの?」
剣崎が眉をひそめると、財前は当然の様に答えた。
「星ヶ丘寮は訪問先の寮生の許可があれば部屋に入れるらしいですし、剣崎さんの許可があれば部屋で寝れるんでしょう? 私は朝早くに起きて勉強するつもりですから、早く許可を下さいます?」
「誰が許可を出すと思ってるの!? ましてや貴女なんかに……」
「ていっ!!」
拒絶する剣崎のスカートを、財前は思いっきり前から捲り上げた!
「あら? 白と黄色の縞パンなんて、随分と可愛らしいデザインですこと?」
「ッッッッ!!」
捲り上がったスカートの裾を必死に抑える剣崎。その様子をニヤリと財前の口角が釣り上がる!
「みなさーん! 剣崎さんの今日のぱんつは縞もごごご……」
「わぁー!! わぁー!! わぁー!! わぁー!! わぁー!!」
顔を真っ赤にして財前の口元を剣崎は懸命に塞ぐ!
いつもお高くとまっている剣崎が狼狽する姿は非常にレアである。
「わかったわ、わかったわ! 部屋に来たらいいじゃない!」
「ありがとう、剣崎さん! さぁ、行きましょう!」
話がまとまるとズンズンと財前は剣崎の部屋へと向かっていく。
以前、ここで起きた騒動の際に彼女は剣崎の部屋(家)を訪問済みだ。
「……初めて、負けた気がするわ……」
ぱんつを見せてしまったという恥辱を受けた剣崎、逃げるようにラウンジを後にした。
その後、剣崎と財前は「どちらがベッドで寝るか」という議題で口論となり、結局財前が床で不貞寝をしだしてしまった。
「……まったく、手の掛かる妹のようね、財前さん?」
本日初めてちゃんと名前を呼んだ。
剣崎は苦笑いを浮かべつつ、ライバルをベッドに寝かせてやった。
「私はメイドにマットレスをここに運ばせて寝るとするわ。おやすみなさい……」
今夜は何だかんだで楽しかったわよ、と照れ臭そうに剣崎は呟きながら、メイドへ指示を出すのだった。
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なし
シナリオジャンル
学校生活
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コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
137人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月26日
参加申し込みの期限
2013年07月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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