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【中間テスト】一夜漬け狂騒曲 ~寝るなよ? 絶対寝るなよ?~
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【8】
さて、美食メンバーたちは、問題の神魂コーヒーを今まさにドリップしている最中だった。
「私はコーヒーより紅茶派なんだよー。コーヒーもコーヒーでアリだと思うんだよー。でも選んで飲むなら紅茶かなー?」
三ヶ島 葵
は持参した魔法瓶から紅茶を注いで飲みつつ、
岩国 ソワカ
に尋ねた。
「ソワカくん様、そういえばー、
成績優秀な人たちのノートをコピーまくって、知恵を結集させるって言ってたよねー?
あれ、今あるのかなー? それ、見せてほしいんだよー!」
三ヶ島は美食クラブにて岩国はそんなことを言っていたのを思い出したのだ。
だが、岩国は急にシリアスな真顔になると、三ヶ島の両肩を掴んでこう言った。
「真面目に勉強すると言いましたね、あれは嘘です。キャハハハ!」
そしてこの顔である。
これには三ヶ島、想定の斜め上を行き過ぎて言葉にできない。
「というかですねぇ、私は歴史と美術なら任せろーバリバリー! ……なのですが、あとはわかりませーん! きゃはっ!」
つまり、岩国は最初から中間テストをどうこうしようなんて考えていなかった。
「むしろ、ギャグのテスト対策なら万全ですよ! ヒャァ、我慢できねえ! 私の秘蔵お笑い旅番組DVDが火を噴きそうです! 教材として流しましょうか?」
「いや、結構だよー……」
遠い目をして岩国から離れる三ヶ島が途方に暮れていると、すぐそばで
六月一日宮 檸檬
が
加瀬 礼二
に必死な形相で頼み込んでいた。
「頼むっ! 神様仏様加瀬様! 英語を俺に教えてくれ! 美食面子って見事に得意分野ばらけてるし、ある意味助かったっつーか、俺は数学や物理系なら教えられるから、代わりに壊滅的な英語を、どうか教えてくれ!」
頼み込まれた加瀬は、眼鏡をクイッと一度上げると、ニコニコを愛想良く返した。
「おや、六月一日宮さんは英語が駄目なんですか? 俺は英語とか数学に強いのでお教えできますよ。出来る範囲でよければ、是非」
これにバンザーイと歓喜する六月一日宮。
「よっしゃー! これで中間テストは勝ったな! さんきゅー、加瀬様ー! じゃあ、俺は物理を……」
「六月一日宮さん、そちらは大丈夫ですよ~。俺は既に試験対策は済んでますので。あ、如月さん、このあと古典の文法を教えてくださいねぇ?」
岩国と
茨姓 歩
に文系科目全般を教えていた
如月 庚
に声掛ける加瀬。
ちゃっかり自分の苦手科目をこの勉強会で克服しようという魂胆だ。
如月は眉間にシワ寄せながらも、
「あぁ? ……しゃーねぇな。この2人の面倒見たら教えてやる。だから加瀬、俺にも数学教えてくれ」
と、あっさり快諾した。
「心得ました♪」
終始笑顔のまま加瀬は受け応えていた。
その加瀬の様子に、三ヶ島は内心「これだ!」と喜ぶ。
「加瀬くーん、私も加瀬★英語塾に入学したいんだよー。あ、でもー、壊滅的なのは数学だから、そっちも教えてほしいんだよー」
「私も数学教えてほしいアル!」
数学が不得意と言っていた
畑中 華菜子
も会話の輪の中に加わってきた。
「英語も少し苦手アル。文法を間違えやすいアルヨー。だから両方教えてほしいアル!」
「おやおや、大人気ですねぇ♪ これは教え甲斐がありそうです」
加瀬のやる気が笑顔になって現れる。
仏クラスの慈愛に満ちた笑顔だ。
「言っておきますが、俺は厳しいですよ~? 覚悟して下さいねぇ?」
加瀬の言葉に「まぁ、身内だし、口だけだよね」と楽観的に捉える受講者たち。
だ が 、 1 時 間 後 。
「おや、どうしたらこういう訳になるんでしょうねぇ? はい、最初からやり直し☆」
加瀬は六月一日宮のノートを突き返した。
「うっ、これじゃダメか……」
六月一日宮はがっくり肩を落とした。
「畑中さん? ここ、また同じスペルミスですよ? 次、同じスペルミスしたら……、お仕置きです☆」
コンコンッとペン先で間違えた部分を小突いてみせる加瀬。
「あと、数学のこの問題、途中で公式すっ飛ばして解を求めてたら、正解なんて到底辿り着けませんからねぇ? 基本に忠実、ちゃんと守ってください、畑中さん?」
「う~ん……、基本は大事アルカー……。答えが合っていればいいと思ってたアルヨー」
畑中、英語はそもそも英単語をちゃんと覚えてないせいか、基礎固めでつまずいている状態。
数学に至っては途中で解放がワープしてオリジナル解法が編み出されていた。
つまり、基礎力が彼女に足りないのが決定的な弱点だと判明した。
――さて、問題は三ヶ島だった。
「三ヶ島さん……、英語はまぁ……、六月一日宮さんと『ドングリの背比べ』状態なので努力次第ですが、数学は本当に酷いですねぇ……。ここ、授業を聞いていれば確実に点数稼げる問題ですよ??」
つまり、重症だった。
「そんなこと言っても、数学なんて解らないものは解らないんだよー! 英語はリスニングと記号問題、あとはフィーリングで適当に単語書いて運で稼いでるような物だからねー」
「よく今まで通用しましたねぇ……」
三ヶ島の言い分に加瀬は呆れ顔だ。
「それよりも加瀬くん、笑顔なのに凄く怖いんだよー! 超キビシイんだよー!」
三ヶ島の抗議にも、終始笑顔のまま加瀬は返答した。
「言ったはずです、厳しいですよって? それに鬼畜眼鏡(教師版)モードは伊達じゃありませんから♪」
「ぅわドSがいるよー……」
この時、三ヶ島の脳内にあるメロディが流れた。
♪眼鏡を掛けた~加瀬くんちょードえ~す(ちゃーんちゃちゃちゃん♪) ひくっ!(ちゃっちゃ~ん♪)
♪あたりまえ美食~ぅ(ちゃんっちゃんっちゃーん♪)
適度に和気藹々なのだが、加瀬のドS教鞭が火を噴くおかげで妙な緊迫感が漂っている加瀬塾メンバー。
だが、確実に彼らは苦手科目に対する理解度を上げていった。
「加瀬は相変わらず容赦ねぇな……。こっちも頑張るか」
如月は岩国と茨姓に現代文を教えていた。
「で、だ。ここは作者がこういう意図で書いてて……、そう、比喩表現ってヤツだな」
如月の解説に納得行った岩国は、感心しながらしきりに頷いてみせる。
「なるほど! 流石ッ文学系ヤンキーの7番(ズィーベン)は違いますね!」
「オイ帝王褒めてねぇだろ絶対褒めてねぇだろソレ!?」
「何ノ問題デスカ?」
如月のツッコミに森の妖精っぽいカタコト日本語でシラを切る岩国だった。
「おべんきょォ……、はは……、うぬゅ~……、むつかじいものでありまずね……」
不得意科目=『全部』な茨姓にとって、如月の解説は古代メソポタミヤの古文書解読レベルに等しかった。
「茨姓は……、ああ、とりあえず、基礎固めだな。まずは問題文を5回じっくり読め。現代文の答えの殆どは、問題文に隠されてるからな」
「オ、オォ? そうなのでありまずがァア? きさらぎどのォオ~?」
「ああ、テストなんてもんは、究極、誰でも解答できるように出来てるんだぜ……。パズル感覚で気楽に解いてみろ。意外とスラスラいけるもんだ」
このアドバイスを貰った茨姓は、なんとか自力で問題を解くことができるようになった。
「できだでありまず~! あゆむ、かじごいでありまずがァア~?」
「ああ、やるじゃねぇか……。その調子だ」
喜ぶ茨姓をしっかり褒めることを忘れない如月。
加瀬と違う方向性だが、2人とも講師としての技量はなかなかのものらしい。
一方、完全に2人きりでイチャコラしているのは
葛城 璃人
と
高尾 日菜
。
2人きりの世界に邪魔が入らない事は今回奇跡といえよう。
ここから先は、非モテ諸君への対精神的ショック防壁の展開準備を提言する。
「えっと、ここってこの公式を当てはめればいいのでしょうか?」
葛城が数学の質問すれば、
「えっとね、この問題はこの部分でくくってあげるとうまく行くの。……うんうん、そんな感じっ」
高尾が距離を詰めて親切丁寧に教えていく。
「りぃちゃん、ここの下線部の男の人の気持ちって?」
(もう、恋する男の人の気持ちなんて分からないよ~っ!)
高尾がもだもだしていると、葛城はマーカーで下線を引いて助言する。
「それは、ここを見るのですよーっ! 和歌は枕詞に注目するといいのです! 1つの言葉で2つの意味があるので、日菜さん、要チェックですよ~」
「へぇ、そうなんだ! 私、古文が苦手だから、りぃちゃんが教えてくれると助かる~」
マーカーで記された部分を見ようとした高尾が、更に葛城へ無意識に寄り添う。
(あ……)
葛城は気が付いた。
高尾の顔の距離が、今、とても近い。
互いの頬が触れるか否かの間際、ほんの数ミリ。
そして薫る彼女の香りに色めき立つ葛城は――!
(ひ、日菜さん……、いい匂いなのです……!)
思わずクンカクンカしてしまうのだった。
男の娘だけど、やはり性根は思春期ストライクな男子だと判明した瞬間である。
「どうしたの?」
「ふぇ!?」
高尾に声を掛けられ、葛城はビクッと飛び上がってしまう!
(日菜さんがいい匂いがする、なんて言ったら! りぃは変態さんの仲間入りなのですよ~!?)
葛城、大ピーンチ!
そして咄嗟に出た言葉がこれである。
「日菜さんの真剣な表情も可愛いなぁ……、っていやいやいや!!」
葛城、自爆ーゥッ!
頭から湯気が出てるが大丈夫か?
あれ? 高尾も頭から湯気が出ているぞ?
「……あのね? 教え合いっこの最中、私、りぃちゃんの顔がすっごく近くてびっくりしたの……。でね? 普段はすっごく可愛いのに、真剣な表情のりぃちゃんはやっぱりかっこいいなぁって……」
会話が途絶える。
見詰め合う2人。
そして互いに何かを察してほぼ同時に俯いた。
祝ってやる!(真顔)
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コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
137人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月26日
参加申し込みの期限
2013年07月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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