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【中間テスト】一夜漬け狂騒曲 ~寝るなよ? 絶対寝るなよ?~
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【7】
日付を跨いだ数分後、最後の相原邸勉強会参加者の
桜庭 円
が来訪した。
「せんせーっ、遅れました、すみません! 3時間仮眠の予定がちょっと寝過ぎちゃった!」
頭に乗せた愛猫のにゃーくんと共に現れたのが功を奏したのか、相原先生は強く怒れなかった。
大声出したらにゃーくん起きちゃう、と釘を刺されてしまったのだ。
「いやー、みんなガッツあるねー。ボクには真似できないよー。でも青春だよね、こういうの!」
「……眠かったら、無理はするな」
楪 櫻
が頷きながら言った。
それに桜庭は苦笑いしながら説明をする。
「ううん、ボクは先生を手伝いたいんだよー。誰かに教える事で試験範囲の復習や勘違いの気付きが出来るかなって思ったのでー」
「そうか、それは良い心掛けだ。講師陣は人数が多いほうがいいだろう。相原先生、許可を」
楪の提案に先生は大きく頷いた。
「……だそうだ。よろしく頼む。私は2年の
楪 櫻
だ」
「ボクは1年の桜庭でーす。サクラ繋がりですねー!」
こうしてすぐに2人は意気投合することに。
「さて、気合を入れるか」
楪が自分の頬をパンパンッと2回叩いた。
(まずい、眠気が……! 顔を叩いてでも眠気を飛ばして、周りに勘付かれないようにしなくては!)
楪は他人に眠いことを悟られたり、舟を漕ぐ姿を見せたくないと考えていた。
(誰かに油断した姿を、見せるわけには……!!)
欠伸を噛み締める楪を、桜庭にガン見されていることに彼女は気が付いていない。
桜庭もとりあえず見なかったことにした。
「あ、そういえば、ここへ来る途中、ハロウィンのジャックオランタンみたいなコスプレの人から、みんなで食べてーって差し入れもらったよ!」
よいしょ、と両手に沢山抱えた袋からいい匂いが漂っている。
ピザや飲み物、栄養ドリンクなどなど。
しかもピザは出来たての模様。
「なんか怪しいねー」
訝しがる相原先生だったが、
冴木 白虎
がピザを受け取るとさっさと1片を口に放り込んだ!
「ぉーいひぃ! ――ん、コーラもあるね! キンッキンに冷えてやがる……!」
「……生徒たちには悪いけどー、うちらは先に夜食タイムにしよ~……」
鷹峰 凪
もスナック菓子と栄養ドリンクに手を伸ばしていた。
「――もうー、バレないようにね? あたしはパスー」
相原先生はあくまでも生徒と同じ立場で勉強会に臨む姿勢を崩さない。
色々とやりすぎではあるが、その後ろ姿はブレないかっこよさが見て取れた。
1つ屋根の下、男女が深夜まで起きて机を合わせて勉学に勤しむ姿は傍から見たらとても健全である。
しかし、時刻は真夜中。そろそろハプニングが起きる時間です。
まず、
黒依 アリーセ
が何の前触れもなく、ゼンマイが切れたメカサンマさんの如く動きを止めた。
眠気が彼女の限界許容量を完全にオーバーしていた。
「いつも……私、12時には寝るから……、みんな……、帰らないのかしら……?」
本気で完徹するのかしら……?
鬼指導の講義内容、ほとんど飲まず食わずの強行スケジュール。
彼女の心身は遂にポッキリ折れてしまった。
「……頑張……な、きゃ……」
そのまま笑顔で目を開けたまま、机へ額を強打!
黒依というメテオが机にインパクトを起こし、そのまま彼女は沈黙してしまった。
ほぼ同時に教え合っていた
千明 優輝
も黒衣と折り重なるようにダウン。
そこへ武器商人さながら鞄からアイテムをちらつかせるのは
直風 満帆
だ。
「センセ、どれで起こします? まずは定番のハリセンやろ? それから『闘魂注入』と書かれた警策に教師の飛び道具、白チョークもあるで! まゆちゃんせんせ、どれ使いますー?」
ゲスな笑みを浮かべつつ、闇のツッコミ武器商人気取りの直風。
しかし、相原先生の一言で目を丸くした。
「満帆ちゃん、体罰は良くないと思うよ?」
「えー……」
いやこれツッコミやん、というツッコミを直風はしつつ、「あのドリンクや飲まず食わずで強行スケジュールこなすのもある意味体罰な気もするんやけど……」とボヤいてみせた。
「まぁ、ええねん。センセがその気ないなら、うちかて無理強いさせられへん」
彼女はやれやれと鞄を素直に引っ込めた。
「それに実際のところ、試験のための勉強って好きやないねん。勉強って普段からするモンやし、むしろ学校の試験はそのまま受けて実力を測るモンちゃうん? そこから弱点を炙りだすええチャンスやんか」
そういう彼女も、先程まで相原先生と一緒に生徒たちを教えて回っていたのだが。
「この話聞いて嫌な顔する人も仰山おることも判ってるねんけどね? うちが言いたいのは『努力する姿勢が大事』ってことや」
そう言い残すと、黒依と千明に毛布をそっと掛ける直風。
「勉強しすぎてテスト受けられへんっていうのも本末転倒やから、そろそろまとまった休憩挟んだほうがいいんとちゃうます、センセ? うちは申し訳ないですけど仮眠取らせていただきますわ。頑張ってる人の邪魔はしたくないんで……」
そのままフラフラと廊下へ出て行く直風であった。
だが、数秒後、カランカランと何かが鳴り響くと、相原先生は血相を変えて2階へ飛んでいった。
「なんでグーで殴るねん! センセ、体罰アカンって言ったばっかりやん!」
「満帆ちゃーん、100歩譲って仮眠は許すけど、なんでよりによってあたしの部屋!? その拳は30代女子の秘密の花園を暴こうとした自衛手段であって、決してなんら関係ないんだよ!」
「寝ぼけて入った部屋がたまたまセンセの部屋だったってだけやないですか! しかも鳴り子の罠とか、センセは忍者か!?」
「教師であるまえに乙女だ! 満帆ちゃんのようなロリっ子には大人の部屋には入れさせられないんだよ! R-18なんだよ!」
「誰がロリやねん! 自分と背格好変わらへんセンセが言っても説得力ないわ!」
「あたしもロリじゃねーよ! 立派なアラサーだー!」
相原先生の空手チョップが炸裂!!
頭を摩りながら半べそかく直風に怒り心頭の相原先生。
その姿に邪な考えを持とうとする男子は……、いた!
「怒った先生も可愛っすねぇ~」
虹村 千秋
の熱視線はレーザービームのようにどこまでもまっすぐだった。
「なぁ先生……、『欲しがりません、勝つまでは』ってコトはよぉ、つまり『勝ったら欲しがってもいい』ってコトっスよねぇ?」
虹村の問いに、相原先生はふむ、と一瞬考え込む。
「――そう、だね。結果が出たら、正当な評価や対価を得る事は間違ってないと思うよ」
「そうっスよねぇ。別にヤっちゃってもいいっスよねぇ?」
獲物を狩る肉食獣のような目で先生を見る虹村に、彼女は思わず傍にいた白虎と楪の陰に隠れてしまう。
「やだなぁ、先生。何を思い浮かべたんスかぁ? 深夜だからって生徒の前っスよ……?」
おもむろに虹村は懐から『漢の蝮汁』とラベルされたドリンク剤を一気飲みし始めた。
「いやぁ、これ飲むとギンギンになるっスよ、ふふ……」
「うわぁ、竜司君が賢者モードで安心だと思ったら、思わぬ伏兵がいたよ……」
ドン引きの相原先生。
「先生、眠気覚ましスよ、これ……。目が冴えちゃってギンギンっスよ……」
だが、無意識に舌舐りする虹村の姿にすっかり相原先生は怯えきっている。
「そんな怖がらないでくださいスよぉ……、ほら、流石に生徒と先生の『そういう関係』ってマズイですし、俺はただ自分のモチベ上げるためにやってるだけっスよ。先生は確かに可愛らしいスけど……、流石に仲が発展するようなイベントが起きたらヤバイっスねぇ。大丈夫スよぉ。俺は女性に優しいスから、無理矢理なんてしないスから……。合意のない限り問題ないっスよ……」
虹村の欲望ダダ漏れな言い訳により、部屋の体感温度が一気に冷え込んでいく。
「だから俺が言いたいのはですねぇ? つまり、テストで満点とったら、先生とデートしてもいいんですよねぇ?」
「誰がするかぁー!! 寝子島書房刊『5分で覚える必殺技百選』が1つ――!」
金宝破砕鳳凰回転蹴(ブレイキングゴールドオーブ・フェニックスソバット)!
1・まずは両手を高々と挙げて右足を持ち上げ、左足だけでバランスをとります。
2・奇声を上げて相手を威嚇します。
3・右足で相手にけたぐりをかまし、倒れた相手の股間を左足で踏み潰して完了です。
※荒れ狂う軍鶏をイメージして繰り出すと上手くいきやすいでしょう※
「それ、回し蹴り……、関係、ねぇじゃん……」
踏み潰された虹村の顔はとても安らかだったという。
「ふぅ、こうして乙女の秘密を暴こうとする悪漢がまた一人、私の炎の左足によって闇へと葬られたのだった……まる!」
相原先生は額の汗を拭う素振りを見せた。
「あたしも先生に言いたいことがあるんだよね!」
猫村 翡翠
が思い詰めた深刻な表情で相原先生の前に進み出た。
「どうしたの? 何か悩んでいることがったら、先生にどーんとぶつけちゃっていいよ!」
両手を広げて飛び込んでこいのポーズを相原先生がすると、猫村は迷わず相原先生に抱き付いた!
「おっと!? まさに猫まっしぐらっ?」
だが様子がおかしい。
猫村の吐息が荒い。病気とは違う、興奮という言葉が当てはまるソレ。
クンカクンカされてる気がするけど、多分気のせいだと思いたい、と顔に脂汗をかく先生。
「先生、あたし、先生のことが……、可愛くて可愛くて仕方がないんです!」
えっ?
居間にエターナルフォースブリザード並みの寒気が流れ込んできた。
ノンケは死ぬ。
「ちょっとまってー!? 翡翠ちゃん! 流石に生徒と教師云々の前に、性別の不一致じゃないかな!?」
「えっと、あたし、実は1年前まで男だったから」
えっ?
いやいや、そんな簡単にトラウマっぽい部分を吐き出しちゃう系な流れなの、今?
ポカーンとする参加者など気にも留めず、猫村のパッションが相原邸に溢れ出す!
「色々事情があって、ようやく女になれた訳だけど、もうあたし、レズビアンでもいいかなーって思ってきね? 元々男だから男に抱かれたくないというか、むしろ女の子同士のほうが気持ちイイっていう理由なんだけど」
深夜帯とはいえ、放送コードとか倫理観とかマッハでぶっちぎれる内容が、一同の鼓膜を直撃し続けていく。
(まさか、経験済!?)
真偽は定かではない。
「だ、だからといって、好きな男の子がいないってわけでもない、よ?」
ぽっ、と顔を赤らめる猫村。
もはや独擅場。猫村劇場だ。
「でもでも! 先生の幼気な可愛さはオンリーワン! だから今夜、思いっきりぶつけていいですよね、先生!!」
「却下☆」
相原先生、素早く身を捻って猫村を振り払うと、流れるように上手投げ!
床に落とされた猫村の目の前に、赤いドリンクが差し出される。
「すこし、頭冷やそうか?」
相原先生の言葉に、ニコリと笑う猫村。
「あはっ♪」
――猫村はトイレからしばらく戻ってこなかった。
「いや~、まゆちゃん先生、大丈夫~? 災難だったね~?」
そこへ声掛けたのは、ホスト部の
八城 昌也
だ。
彼は今まで教科書を音読するなど、発声しながら暗記を試みていたのだが、先生の身の危険を感じてこっそり出番を待っていたのだ!
「うーん、まゆちゃん先生の美貌が寝子高の全ての男女を虜にするのはやむを得ないよね!」
「いやいや、昌也君。その理屈はおかしいから」
相原先生は真顔で返してきた。
「ところで昌也君は勉強捗ってるのかな? 見ている限り、ただ音読してるだけでそこまで熱心じゃないようだけど、もっとあたしがゴリゴリ教えようか?」
腕まくりをする相原先生に対して、八城は苦笑いしながら振った。
「まゆちゃん先生の熱意だけでお腹いっぱいだよ~。俺、成績は良い方じゃないけど、実は一夜漬けでどうにかしなきゃいけない程でもないんだよね~。良い点目指す程熱くなれないしね~」
「えー、もったいないよ? 高みを目指すことは人として凄くイイ事だと思うんだ。挑戦し続ける姿勢は、これから昌也君が社会に出た時に必ず役に立つはずだよ」
両拳をぐっと固く握りながら力説する相原先生だが、八城は今ひとつ気が乗らない。
(良い点取れたらデートして~って言おうと思ったけど、俺も踏み潰されるわけにはいかないし……)
真っ白に燃え尽きた虹村の亡骸を傍目に、どうしたものかと八城は考える。
程なくして、ある提案が思い浮かんだ。
「あ、じゃあさ、まゆちゃん先生! 俺が頑張って良い点取れたら、ホスト部の顧問になってよ♪」
「へ? ああ、なるほど――」
そうきたか、と唸る相原先生。
「ね、いいでしょ? 可愛い生徒のやる気アップに一役買ってくれないかなぁ?」
「昌也君、そうしてあげたいのは山々だけどね? ここで気軽にあたしは首を縦に触れないよ」
うー、と唸りながら相原先生は腕を組んだ。
「ただでさえ、今年はやけに新設の部が乱立してるし、学校の予算だって無限じゃないんだよ。そもそもこういう話は職員会議に掛けなきゃいけないし、高校生として相応しい活動内容かどうかも問われると思うんだ」
「その点は大丈夫! 名前はホスト部だけど、女性を喜ばす接客態度や研究が主な活動内容だからさ!」
「ん~、昌也君のことは信じてるから、いかがわしい部活じゃないんだろうけどさ。ごめんっ、即断即決は無理! 今回は大人の事情ってやつで許して!」
ぱんっと両手を合わせて詫びる相原先生に、「それじゃ仕方がないよね♪」とあっさり八城は引き下がった。
(元々、交渉材料としては弱いカードだと判ってたからね~。冗談交じりだけど、俺の設立したホスト部の今後を考えたら、なぁ?)
腹の中では案外真面目に部活のことを考えている八城であった。
「さってと♪ 俺ももうひと頑張りしようっと♪ あ、先生もドリンク如何ですか?」
八城は慣れた手つきで青いドリンクを注いで相原先生の前へグラスを置いた。
その所作はホスト部の看板を背負うだけはある、美しいものであった。
「うん、ありがとう、昌也君。ちょうど私も眠くなってきた頃だったんだ。流石ホストは気が利くね!」
「いやぁ~、それほどでも♪」
「昌也君も遠慮せずに飲んでね?」
「えっ? なんで俺の分まで注いじゃってるの、まゆちゃん先生?」
波々と注がれるスカイブルーの液体が入ったグラスを手渡された八城。
隣でぐい呑みしてケロリとしている相原先生に戦慄しつつ、もう一度グラスの中身を覗き込んだ。
(うわー……。まるで絵の具を溶かしたような発色だなぁ~……? 暗闇で光りそうなイメージだけどコレ……)
「どうしたの、昌也君……?」
相原先生が上目遣いで小首を傾げた。
その姿に八城は雷に打たれたような衝撃を受けた。
(あざとい! まゆちゃん先生、超あざとい! 畜生、こんな女の子の願いを聞けないんじゃ、俺はホスト失格じゃないか!!)
八城のホスト魂に火が点いた!
ここで飲まなきゃ男が廃る!
「……飲み物、ありがとうございます! いただきます……!」
八城は意を決し、グラスを一気に傾けた!
――後日、その後の八城について、参加者達はこう述べた。
「彼は完飲すると、『ごちそうさま、美味しかったよ』と言い、立ったまま逝きました……」
「ホストとして、漢として、立派な最期だったと思います……」
「人は笑顔のまま死ねるんだって、その時初めて知りました……」
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1000人
参加キャラクター数
137人
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シナリオガイド公開日
2013年06月26日
参加申し込みの期限
2013年07月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月03日 11時00分
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