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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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【中間テスト】一夜漬け狂騒曲 ～寝るなよ？ 絶対寝るなよ？～
【９】
ネハンＸの完成により、脱落の抑止力が大いに強まってしまった。
名目上は無理強いをさせないとはいっているものの、講師陣は参加者の限界ギリギリまで追い詰めていっていることは事実。
脱落＝死（キャラ崩壊もろもろ含めて）というプレッシャーが、彼らのモチベーションを下げていた。
「やっぱ、集中力には限界があるし、ダレてくるわよねー……」
桃川 圭花は机に突っ伏して仏頂面を浮かべていた。
「赤点取ると夏休みが補修で潰れてバイト出来なくなる。そうなったら、二学期以降は生活苦が待ってるわ。それだけは避けないとだけど……」
彼女なりの事情があり、背水の陣だって敷く覚悟で、わざわざ教師の家に来たのだが。
現実は超絶ベリーハードな勉強会で、元々勉強アレルギーを自称する桃川のやる気がどんどん削られていったのだ。
（苦手な数学はやっている範囲内からなら大丈夫。他の科目も、最低限度の範囲を拾えばいいわ……）
あとは底辺まで落ち込んだやる気を回復させられれば乗り切れるのだが。
「ねえ、相原センセー……私、ちょっと疲れてきちゃったわ。気分転換に外の空気吸ってきていい？」
これに相原先生は顔をしかめる。
「休憩時間は30分以上先だよ？ もうひと頑張りしようよ？」
「いえ、無理です。たぶん、気分転換が必要なのは私１人だけじゃないはずよ……？」
見渡せば、ぐったりとしている参加者が多数。
……一部の生徒は勉強すら放棄している模様だが。
「ちょっとコンビニに寄って夜食でも調達すれば、気力も体力も回復すると思わない？」
「夜食はサンドウィッチをこのあと作るからそれで充分だよ」
「――あったま硬いわね……」
桃川、思わず溜息を吐く。
「人間なんだからメリハリ必要だし、気分転換だって必要だって教師なのに知らないわけ？」
「け、圭花ちゃん！？ それは流石にあたしに対しての侮辱だよね？」
相原先生、これには顔を真っ赤にして食って掛かってきた。
「ねぇ、みんな。もう我慢しなくていいんじゃないかしら？ いい加減、馬鹿馬鹿しく思ってきた頃でしょ？」
参加者に言い聞かせる桃川。
「まゆ先生、休憩は大切です……」
青龍寺 琴理はおずおずと進言した。
彼女は倒れた参加者を介抱したり、そっとドリンク被害に遭う前に参加者を起こしたりと目立たぬところで活躍していたのだ。
（流石にドリンクをすり替えることは出来ませんでしたが……。止めることなら出来ますよね……）
彼女がいなかったら、きっとこの勉強会で死者が出ていたであろう。
「センセー！ 俺もそろそろ弟の声が聞きたくなってきたので外で電話していいー？ 流石に勉強中は憚られるしー！ 熱血なセンセーも嫌いじゃないけど、全員がついていけるわけじゃないと思うんだＹＯ☆」
志波 武道も弟を口実に休憩時間の確保を申し出た。
「全科目教えられる相原先生って凄い、可愛くて凄いけど、ボクもにゃーくんもちょっと限界かなー？ 一緒に丸くなって寝たいよー」
桜庭 円もウトウトしながらこれに賛成。
「私もそろそろ寝るわ。これ以上は朝に差し支えるもの」
西桐 歩美も寝る気満々である。
「生活リズム、大事！ むにゃむにゃ……」
黒鯨 パール、いつの間にか寝落ちしていた。
器用に寝言で会話に参加していた。
「――どうやら、他のみんなも口には出さないけど、気持ちは同じようよ？」
桃川、数を味方に付けて一歩踏み出る。
それをどうしても阻止しようとする相原先生。
「休憩時間が欲しいなら、このあたしを倒してからにしろー！！」
ガバッと机に肘をつくその姿勢は、アームレスリング！
「乗ったわ、勝てばいいのよね？」
桃川、この誘いに真正面から乗った。
両者ガッチリと手を組み、臨戦態勢へ移行。
「ふっふっふー、手加減してあげよう。これでも体育教師だからねー。生徒の腕を痛めちゃ、親御さんに申し訳ないからねー」
相原先生、かなり余裕ある態度でこの勝負を臨むようだ。
これに対して、桃川は意味ありげに口角を吊り上げた。
「ああ、相原センセーに１つ教えてあげる」
「なぁに、圭花ちゃん？」
お互いの視線が火花を散らす。
「私、人を無意味に困らせて喜ぶのが大好きなの」
「え？」
すると桃川、窓へ指さして目を丸くした。
「ああ、窓に！ 窓にＵＦＯが！」
「何処？ ねぇ、何処！？」
思わず釣られて相原先生は顔を窓へ向けてしまう。
その瞬間、桃川は凶悪な笑みを浮かべる。
「……いるわけないじゃん」
試合開始。
直後、桃川の腕が相原先生の腕を机に叩き付けていた。
秒殺――！
圧倒的に秒殺ッッッ！！
完全に奇襲、騙し討ち！
そして相原先生の「生徒には負けない」という慢心が、この秒殺を生み出した！
勝者、桃川――！！
これにより、１時間の休憩時間が参加者に与えられた！
「ごめんなさい、握力にはちょっと自信があるのよ。――センセ、覚えておくといいわ。私はあなたを転ばせる、ありふれた石ころよ」
茫然自失の相原先生を後に、颯爽と彼女は相原邸から外に出た。
それをきっかけに、次々に参加者たち（＆講師陣）がコンビニや夜の散歩へ繰り出していく。
残されたのは、脱落者と一部の参加者、そして真っ白に燃え尽きた相原先生。
相原先生は何を思ったのか、黄金のネハンＸをぐい呑みすると、イイ感じにキマった顔付きで気絶していった。
こうして、鬼軍曹は倒れた。
ネハンＸの完成により、脱落の抑止力が大いに強まってしまった。
名目上は無理強いをさせないとはいっているものの、講師陣は参加者の限界ギリギリまで追い詰めていっていることは事実。
脱落＝死（キャラ崩壊もろもろ含めて）というプレッシャーが、彼らのモチベーションを下げていた。
「やっぱ、集中力には限界があるし、ダレてくるわよねー……」
桃川 圭花は机に突っ伏して仏頂面を浮かべていた。
「赤点取ると夏休みが補修で潰れてバイト出来なくなる。そうなったら、二学期以降は生活苦が待ってるわ。それだけは避けないとだけど……」
彼女なりの事情があり、背水の陣だって敷く覚悟で、わざわざ教師の家に来たのだが。
現実は超絶ベリーハードな勉強会で、元々勉強アレルギーを自称する桃川のやる気がどんどん削られていったのだ。
（苦手な数学はやっている範囲内からなら大丈夫。他の科目も、最低限度の範囲を拾えばいいわ……）
あとは底辺まで落ち込んだやる気を回復させられれば乗り切れるのだが。
「ねえ、相原センセー……私、ちょっと疲れてきちゃったわ。気分転換に外の空気吸ってきていい？」
これに相原先生は顔をしかめる。
「休憩時間は30分以上先だよ？ もうひと頑張りしようよ？」
「いえ、無理です。たぶん、気分転換が必要なのは私１人だけじゃないはずよ……？」
見渡せば、ぐったりとしている参加者が多数。
……一部の生徒は勉強すら放棄している模様だが。
「ちょっとコンビニに寄って夜食でも調達すれば、気力も体力も回復すると思わない？」
「夜食はサンドウィッチをこのあと作るからそれで充分だよ」
「――あったま硬いわね……」
桃川、思わず溜息を吐く。
「人間なんだからメリハリ必要だし、気分転換だって必要だって教師なのに知らないわけ？」
「け、圭花ちゃん！？ それは流石にあたしに対しての侮辱だよね？」
相原先生、これには顔を真っ赤にして食って掛かってきた。
「ねぇ、みんな。もう我慢しなくていいんじゃないかしら？ いい加減、馬鹿馬鹿しく思ってきた頃でしょ？」
参加者に言い聞かせる桃川。
「まゆ先生、休憩は大切です……」
青龍寺 琴理はおずおずと進言した。
彼女は倒れた参加者を介抱したり、そっとドリンク被害に遭う前に参加者を起こしたりと目立たぬところで活躍していたのだ。
（流石にドリンクをすり替えることは出来ませんでしたが……。止めることなら出来ますよね……）
彼女がいなかったら、きっとこの勉強会で死者が出ていたであろう。
「センセー！ 俺もそろそろ弟の声が聞きたくなってきたので外で電話していいー？ 流石に勉強中は憚られるしー！ 熱血なセンセーも嫌いじゃないけど、全員がついていけるわけじゃないと思うんだＹＯ☆」
志波 武道も弟を口実に休憩時間の確保を申し出た。
「全科目教えられる相原先生って凄い、可愛くて凄いけど、ボクもにゃーくんもちょっと限界かなー？ 一緒に丸くなって寝たいよー」
桜庭 円もウトウトしながらこれに賛成。
「私もそろそろ寝るわ。これ以上は朝に差し支えるもの」
西桐 歩美も寝る気満々である。
「生活リズム、大事！ むにゃむにゃ……」
黒鯨 パール、いつの間にか寝落ちしていた。
器用に寝言で会話に参加していた。
「――どうやら、他のみんなも口には出さないけど、気持ちは同じようよ？」
桃川、数を味方に付けて一歩踏み出る。
それをどうしても阻止しようとする相原先生。
「休憩時間が欲しいなら、このあたしを倒してからにしろー！！」
ガバッと机に肘をつくその姿勢は、アームレスリング！
「乗ったわ、勝てばいいのよね？」
桃川、この誘いに真正面から乗った。
両者ガッチリと手を組み、臨戦態勢へ移行。
「ふっふっふー、手加減してあげよう。これでも体育教師だからねー。生徒の腕を痛めちゃ、親御さんに申し訳ないからねー」
相原先生、かなり余裕ある態度でこの勝負を臨むようだ。
これに対して、桃川は意味ありげに口角を吊り上げた。
「ああ、相原センセーに１つ教えてあげる」
「なぁに、圭花ちゃん？」
お互いの視線が火花を散らす。
「私、人を無意味に困らせて喜ぶのが大好きなの」
「え？」
すると桃川、窓へ指さして目を丸くした。
「ああ、窓に！ 窓にＵＦＯが！」
「何処？ ねぇ、何処！？」
思わず釣られて相原先生は顔を窓へ向けてしまう。
その瞬間、桃川は凶悪な笑みを浮かべる。
「……いるわけないじゃん」
試合開始。
直後、桃川の腕が相原先生の腕を机に叩き付けていた。
秒殺――！
圧倒的に秒殺ッッッ！！
完全に奇襲、騙し討ち！
そして相原先生の「生徒には負けない」という慢心が、この秒殺を生み出した！
勝者、桃川――！！
これにより、１時間の休憩時間が参加者に与えられた！
「ごめんなさい、握力にはちょっと自信があるのよ。――センセ、覚えておくといいわ。私はあなたを転ばせる、ありふれた石ころよ」
茫然自失の相原先生を後に、颯爽と彼女は相原邸から外に出た。
それをきっかけに、次々に参加者たち（＆講師陣）がコンビニや夜の散歩へ繰り出していく。
残されたのは、脱落者と一部の参加者、そして真っ白に燃え尽きた相原先生。
相原先生は何を思ったのか、黄金のネハンＸをぐい呑みすると、イイ感じにキマった顔付きで気絶していった。
こうして、鬼軍曹は倒れた。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2013年06月26日
- 参加申し込みの期限
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- 2013年07月03日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2013年07月03日 11時00分
