this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
レディ・ロゼッタの未来観測
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
27
つぎへ >>
白昼夢めいた花畑と小屋の前に少年が立つ。よけいな動作は一切ない。ただ立ち尽くし、待ち合わせていた相手が来るであろう方向だけを見つめて立っていた。
「シュウ!」
人影をみとめて呼ぶ。シュウと呼ばれた少年もまた、片手を上げてそれに応えた。
「お待たせ、ミユ」
ミユと呼ばれた彼――
霧生 深雪
は、待ち合わせの相手である
八神 修
から目をそらして「いや、待ってねぇから」と返事をする。呼び名は、二人だけの時に使うニックネームだ。
「そうか? 早速だけど受け取ってくれ。今日からミユが親だからな」
修は小型のペットケージを深雪に手渡す。
「ああ。こいつが
例のやつ
か」
中には金目銀目の白い子猫。もともとは修が預かった猫だが、深雪が里親を引き受けることにしたのだ。
「よろしく頼むよ」
と修が言う。子猫と別れてしまうのは少し寂しいが、何せ彼の家にはすでに犬が一匹、猫が四匹、いや一匹減ってまた二匹増えたのだったか……とにかく動物が多い。もう飼い切れないので頼む、というのは建前。修は、時に激しくざわつき、ささくれ立つ深雪の心を無垢な動物が癒してくれることを願っていた。二人は並んで店に入る。
「
八神 修
だ」
薄暗い部屋で、修は短く自己紹介した。
「あなたとっても現実派でしょ。見ただけで分かるわ」
「ああ。占いは信じてない」
「でしょうねえ……でも、あなたはここに何か意味を見出してやってきたはず。それを聞かせてもらおうかな」
「占いとは、結果を妄信するものではないだろう。金を払って、答えが出てくるのを待つだけなら自動販売機と変わらん。俺はこうした対面占いはカウンセリングのようなものだと思っている」
ロゼッタは目を大きく見開き、小さく拍手をした。
「最近の高校生って、オトナなのねえ……。その通りよ。私はあなたとお話をすればいいのかしら? それとも占いする?」
「そうだな。せっかく来たんだ。……恋愛運を見てくれ」
「占いね。わかったわ。修くんは、好きな子はいる?」
ロゼッタはカードの山を重ねながら、さらりと聞いてくる。
「む……」
「はいはい、いるのね。では、その子への思いを行動に起こしたらどうなるか、を見ましょう」
勝手に人の占いを決めるロゼッタに、修は特に反論しなかった。
「カップの10。成功のコツは気持ちを包み隠さないことね。恋に関しては、考えすぎは禁物。あなた、理論に偏りすぎるみたいだし」
雑誌のページでもめくるように、もう一枚を表にする。
「ワンドの9。用心深くあれ。警告のカードだけれど、悪い意味ではない。どっちを選ぶかは修くんに任せるわ」
「……ずいぶんあっさりとしてないか?」
「あなたは占い結果より、言葉のやりとりの方を重視しそうだもの。普段は演出としてこんな小細工もやっているのだけど、通用しなさそうだから」
ワンドの9から、9本の腕が生えてきて修に手を振る。その後、しゅっと引っ込んだ。
「そういうことができるっていうことは、まさか……」
「広義で言えばお仲間、なんでしょうね。よろしくね」
ロゼッタは幻の腕をまねして、ひらひらと修に手を振った。
「お友だちと一緒なんでしょう? 手早く済ませてみたわ。でも必要なアドバイスはきちんとしたつもりよ」
「ああ。心に留めておく。お礼はこれでいいだろうか」
手渡された封筒を開くと、全国共通商品券が一万円分。
「あら豪勢」
「実用的でいいだろ。なんにでも換えられるしな」
「おもしろい子ねえ……本当に高校生?」
「どこに疑う要素があるんだ。次は俺の友人だ。よろしく頼む」
待合室に戻ると、深雪がサティをひざに乗せ、やわらかい背をなでてやっていた。子猫の両の目はぴたりと閉じられている。彼の心の中を巡るのは、白い子猫に似合うリボンの色。
「お前の番だぞ」
「ああ。サティを頼めるか?」
眠そうな目の子猫が、修の手に渡る。
「じゃあ、行って来る。ところで何を占った? シュウのことだ、勉強運だろ」
「いや」
「まさかほんとうに動物王国?」
「違う。……恋愛運だ……」
驚きの答えに深雪の動きが止まる。
「帰り、ペットショップ付き合ってくれ。その後、病院でも行くか?」
「冗談言え。早く行って来い」
くすくすと小さく笑いながら、深雪は青い扉の向こうへ消えていく。
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
27
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
レディ・ロゼッタの未来観測
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月11日
参加申し込みの期限
2013年07月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!