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市橋 誉
が店に足を運んだ時には、ファンタジックな花畑に予想だにせぬ光景が広がっていた。
「色とりどりに咲き乱れる花! 夢見るメルヒェンな小屋! ここが童話の世界! これが二次元なのですね! おお……なんと、なんと解放的な……!」
異様の中心にいる男には見覚えがあった。躍動するアフロ。暴走する筋肉。陽光を反射するサングラス。同級生であれだけの巨体を持つ人間などほかにいるはずがない。寝子高一年生の
山田 与太郎
だった。
「相変わらずすごいな……」
呆れたようにその横を通り過ぎ、店に入る。
「おう! もう! 夢の世界でこんな服なんて着ていられないでやんす!」
与太郎はやおら着ていた服に手をかけ、むしり取る。褐色の肉体が身にまとうは、白いセクシィなガーターベルトとサングラス。諸君、安心してくれたまえ。パンティはきちんと身に着けているのだから、何も恐れることはない。幸いにして周辺は、ちょっとした異空間となっている。社会の理から外れかけた与太郎を目に留める者、とがめる者は誰もいない。夢のような空間で彼は存分に舞い、ポーズを決め、解放感を楽しんでいた。
占いなんて非科学的なものを信じてはいなかった。当たるわけでもないお告げに一喜一憂するなど、女子供のやることのように思えた。
(……けど、なんでか……そんな占いにすがりたい気持ちになった)
結果、こうして誉はここにいる。
「あら? あなた……」
「俺がどうかしましたか?」
「似ている人を見た気がして。お話を聞かせて?」
「市橋、誉といいます。占いたいことは……兄のことです。血は繋がっていないんですが……でもそんなこと関係ない。自慢の兄です」
「俺にピアノを教えてくれたのは兄でした。当時俺の家は貧乏で。音楽室ぐらいでしか楽器に触れなかった。でも、当時の兄の実家は楽器屋で。いつも俺にピアノを弾かせてくれました。奏楽が……兄がいたから、今、音楽の道を志す俺がいるんです」
ロゼッタはただ黙って、うなずきながら誉の独白を聞く。後押しされるように誉は話し続けた。
「なのに! 兄は音楽の道を捨ててしまった。うちの養子になったとき、親父の事業を継ぐって。口には出さないけど、分かってる。俺に気兼ねなく音楽の道を歩んでほしいと……そういう人なんですよ」
「やさしいお兄さんね」
その言葉が誉の激情のスイッチを入れてしまった。
「あんなバカ兄! バカですよ……俺はこんなの嫌だ。兄にも音楽を選んでほしいんだ。兄を犠牲にして、俺だけ好きに音楽を続けるなんて、おかしいだろ! 絶対……!」
ずっと心の中で叫び続けてきた思い。一度言葉にすると、もう止まらなくなってしまった。誉は、自分の声がまるで嗚咽のようになっていることに気づいて我に返る。
「お兄さんのこと、大切に思っているのね」
「はい。感情的になって……すみません。兄の未来を……兄が本気で音楽を捨ててしまうつもりなのか、占ってください」
女占い師はうなずいて、運命のカードを心優しき弟に示す。
「もしあなたが、お兄さんにその気持ちを正直に示すことができたなら……」
祭壇の前で杖をかざす男の絵柄。The Magician、魔術師のカードだ。杖は指揮棒に、祭壇はピアノの鍵盤に変わる。
「決断、前向きな気持ち。これは一回、正面からぶつかってみたほうがいいかもしれないわね」
そういえばそうだ。誉も奏楽も、なまじ相手の想いが手に取るように分かるだけに……言葉で直接に伝え合ったことはほとんどなかった。
「あなたが何もしないでいるとどうなるのかしら?」
カップの4が開く。満たされない思い、抑圧。
「二人とももやもやしたまま。お互いを思いあっているのに、仲良くできないなんてあんまりじゃない?」
誉に送られた言葉は『当たって砕けろ』だった。ぶつかったって痛みはないはず。砕けるのはお互いの思いやりから来る誤解の壁だけ、と。
「変な占い師だったけど……信じて、みようかな」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月11日
参加申し込みの期限
2013年07月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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