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ゼリンといっしょ
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星ヶ丘寮の邸宅に
八神 修
の姿があった。サンルームの中は降り注ぐ陽光で暖かく、適当に腰掛けて本を読んでいた。
時折、視線を上げる。開け放たれた出入口の先の庭では愛犬や愛猫が走り回っていた。
「みんな、仲良く遊ぶんだよ」
柔らかい笑みで声を掛けると本へと視線を戻した。真剣な目で文字を追い、頁を捲ろうとして止める。
視線が横に流れた。
「誰かな」
いつの間にか、修の隣に水色の物体がいた。円らな目は本に向かっている。
「これはハードカバーの時代小説だよ」
水色の物体は覗き込むようにして見ている。修は対処に困ったような表情で笑った。
「どこから来た、ん……ゼリンというのか……天界のペット……」
修は頭に響いた声をすんなりと受け入れた。程なくゼリンに笑顔を向けた。
「落下したことが不運にならないように、今日は楽しんでいくといいよ」
突然、庭が騒々しくなった。柴犬のカーキーが主人に状況を報告するかのように飛び込んできた。軽く吠えて庭の方を頻りに振り返る。
「何か起こったみたいだ。少し様子を見てくるよ」
本を開いた状態で置いた。ゼリンは更に近寄って文字を食い入る。
その間に修は庭に出た。黄色いゼリンが猫に囲まれていた。威嚇するような声に反応して色を変化させた。
「みんな、心配しなくてもいいよ。ゼリンは大人しいペットだから」
別のところには桃色のゼリンがいた。自ら近寄ってくる。黒猫のブラックは逸早く飛び掛かり、頭の部分を舐めた。
目にした修は早口で言葉を足した。
「ゼリンは食べ物じゃないよ。我が家の先輩として遊んであげてね」
その声に数匹の猫が、にゃー、と鳴いて答えた。
「この数は……普通なのか?」
独り言ちて何気なく空を見上げた。
カラフルなゼリンが視界に入る。黒い立方体のゼリンがいた。緑色は真円に近い。赤色には猫の耳のような突起が付いていて、ゆっくりと回りながら落ちてきた。それらの色を適当に合わせた迷彩柄は半ば溶けたような状態で庭を目指す。
白いゼリンを見た瞬間、修は苦笑に近い表情となった。
「君には羽があるのに」
修は落ちてくるゼリンを避けながら歩いた。愛犬や愛猫の興奮は少し収まってきた。
「みんな、慣れてきたのかな」
軽い足取りで見て回る。修はゼリンを避けるように歩いた。一回りしてサンルームの付近まで戻る。
出そうとした右足が何かに引っ掛かった。
「なんだろう」
目を凝らすと何もない空間が歪んで見える。手を下ろすと触れることができた。
「透明のゼリンもいるのか」
修は庭を見渡した。ゼリンが跳んだ。他では転げ回る。隅に蹲っている姿も見受けられた。
「透明のゼリンは、よくわからないな」
苦笑してサンルームに戻った。五体の赤色のゼリンが横並びになっていた。眠気を催しているのか。不自然に揺れている。
「猫みたいだね」
「ぷにゅ」
桃色のゼリンが修の脛に擦り寄ってきた。
「抱っこでもして欲しいのかな」
修はしゃがんで両手を広げた。
「いいよ、おいで」
桃色のゼリンが胸に飛び込んだ。白いゼリンが頭に載った。緑色が突っ込んできた。黒いゼリンは背中に体当たりをしてきた。
そこに愛猫が参戦した。主人を守ろうとしたカーキーが巻き込まれる。続いた二頭の成犬まで揉みくちゃにされた。
「いや、あのさ。みんな、落ち着いて」
謎の体質に翻弄される修であった。
落ち着くと今度は餌の催促で走り回ることになる。
「もう少し待って。ミルクも用意するから」
「にゅにゅ!」
「ぷにー!」
ゼリン達が大きな口を開けて身を震わせる。黄色いゼリンは身体を七色に変化させた。
「ちゃんと、用意して、あるからね」
息が切れてきた。修は邸宅と庭を何度も往復した。同時にデジタルカメラに個々のゼリンを収めていった。
夕暮れ、ゼリンが空に帰ってゆく。修は名残惜しそうな目を空に向ける。桃色のゼリンが寄ってきて太腿の上に載った。
「ぷにゅ~」
「お別れ、なんだね……」
円らな瞳に見詰められ、衝動が抑えられなくなった。修はゼリンを抱き締める。空に帰したくないという想いを両腕に込めた。
「……俺、忘れないよ。天界に、いつか行くから」
小さな粒となったゼリンに呟いた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
動物・自然
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月02日
参加申し込みの期限
2018年05月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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