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ゼリンといっしょ
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嘉渡洲 稀跡
は朝から自室のレイアウトに勤しんでいた。新しい住まいを自分のカラーに合わせていく。
稀跡は部屋が一望できる場所に立った。愛猫は思い思いの場所でくつろいでいた。
「悪くないわね」
腕組みを解いた。トートバッグを肩に引っ掛けて廊下に出る。緑色の目と同じ色合いのワンピースの裾を軽やかに翻し、玄関へと向かった。
稀跡は星ヶ丘寮の邸宅を後にした。星ヶ丘の閑静な住宅街を抜ける。右手に星ヶ丘マリーナが見えてきた。
穏やかな海が陽光を弾く。稀跡は視線を下げた。道端いる白い物体に目が留まる。体型は丸く、羽が生えていた。
「あなた……不思議な生き物ね?」
「ぷにゅ」
「ぷにゅというより、羽の生えたゼリー……ゼリンが名前? 天界のペットね」
頭の声に対して冷静に返す。目はゼリンを見ていた。照れを含んでいるかのようにぷるぷると身体を揺らす。
「それで私に話しかけてくるあなたは誰なのかしら?」
声は途絶えた。稀跡の関心はゼリンへと向かった。
「私の家でよかったら招待するわ」
優しく語り掛ける。ゼリンは羽を動かした。稀跡は両方の掌を胸元に持っていく。受け止める構えを見せた。
ゼリンは稀跡の頭の上に落ち着いた。後頭部で丸めた灰色の髪に少しの興味を見せる。
「見晴らしの良いところが好きなのね」
「ぷにゅ!」
頭の上で元気に鳴いた。
「私はいいけど、周りの人が驚きそう」
近くに人はいなかった。遠目には数人が確認できる。
稀跡は通りの店にも目を向けた。帽子専門店が興味を引いた。
両手で頭の上のゼリンを下ろす。目を見て説得を始めた。
「少しの間、バッグの中に入って貰えるかしら」
ゼリンを片手で持ち、肩に引っ掛けていたトートバッグを開く。
「ぷにゅ……」
しおらしく答えると自ら飛んでバッグの中に収まった。目だけを上げて、にゅ、と小さな声で鳴いた。
「大きい帽子を買うから、その中に入れば頭に載れるわ」
その声を受けてゼリンはバッグの底へと沈んでいった。
稀跡は黒い帽子を被った状態で店から出てきた。鍔が広く、緩やかに波打って見える。
「狭いと思うけど、がまんしてね」
「ぷにゅ」
来た道を早足で戻る。
「あれは?」
右手から黒いスーツを着た
アケーチ・タッマーキ
が現れた。白くて羽のあるゼリンを抱えている。稀跡の視線に気付いたのか。直角に曲がると気さくに声を掛けてきた。
「淡いアイオライトのようなお嬢さん。この明智に興味はありますか、ふふ…!」
「あなたではなくて、そのゼリンが同じなのです」
稀跡はアケーチのゼリンを見て言った。
「この不思議な生物さんはゼリンというのですか、全く知りませんでした。それと同じとは何のことでしょうか」
「私にもいます」
被っていた帽子の鍔を軽く上げる。頭の上にいたゼリンが顔を出し、ぷにゅー、と気の抜けたような声で鳴いた。
「ああ、そちらのゼリンたんも愛らしいですね、ふふふ!」
「では、私はこれで失礼します」
帽子を被り直した稀跡は軽い一礼で歩き出す。
「愛らしい輝石に触れて私の胸が高鳴ります、ふふふ!」
アケーチは身を捩りながら後ろ姿を見送った。
稀跡は早々と邸宅に帰ってきた。二階の自室へと急ぐ。使用人達が廊下の掃除に従事していた。
「今日は二階の私室の掃除をしなくていいわ。集中したいことがあるから」
「わかりました、お嬢様」
一人が代表して恭しく頭を下げる。稀跡は見届けて足早に二階へと上がっていった。廊下を足早に進み、扉を開けると中から鍵を掛けた。
「これでいいわ」
被っていた帽子を脱いだ。窮屈な思いの反動なのか。ゼリンは自ら飛んで机に着地した。
目にした二匹の愛猫が興味を示し、近寄ってきた。机に飛び乗り、ゼリンに身体を寄せる。
「ぷにゅー」
「にゃー」
会話をするように鳴き合う。特に雉白のマンチカンが積極的に関わった。
目にした稀跡は微笑んだ。
「シェルと相性は良さそうね。パールはどうかしら」
大人しい三毛長毛のノルウェージャンフォレストキャットは静かに近寄る。毛繕いをするかのようにゼリンの羽を舐めた。
「三人娘、それともハーレムになるのかしらね」
稀跡は椅子に座って二匹とゼリンを平等に扱った。抱き締めたり、時に撫でたり、愛情表現をたっぷりと注ぎ込んだ。
「綺麗な石に興味はある?」
聞かれたゼリンは羽をパタパタと動かす。稀跡は引き出しからルースケースを取り出した。中は格子状に分かれていて輝石と呼ばれる石が整然と並べられていた。
「にゅ!」
輝く石を見てパカッと口を開けた。
「飴ではないわ。そうね、少し運動してからオヤツをあげるわ」
猫じゃらしを使った遊びにはゼリンも参加した。愛猫と同じように飛び掛かって、ぷにゅ! と力を込めて鳴いた。
休憩の合間にミルクを与えると、ゼリンは二匹に挟まれた状態で美味しそうに飲んだ。猫専用のお菓子も苦もなく平らげた。
二匹の猫は大きな欠伸をした。ゼリンも真似て大口を開ける。見ていた稀跡も釣られた。
「……みんなで、少し、寝ようね……」
ベッドに俯せの姿で倒れ込んだ。二匹の猫が寄り添って丸くなる。ゼリンは稀跡の胸の近くで伸びたような姿になった。
稀跡は寝返りを打った。仰向けの姿で薄っすらと目を開ける。
ゼリンが宙に浮いていた。二匹の愛猫も目を覚まし、にゃーん、と何かを惜しむような声で鳴いた。
「そう……帰るのね……楽しかったわ、また、ね……」
稀跡は静かに瞼を閉じた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
動物・自然
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月02日
参加申し込みの期限
2018年05月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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