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ゼリンといっしょ
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旧市街のアパートから
万条 幸次
が現れた。少し眠そうな目をしている。長い前髪を赤いヘアピンで適当に留めていた。白いパーカーの肩には白黒模様の愛猫、花遊をちょこんと載せていた。赤い首輪が揃いの色となっている。
「猫はどこにいるかなぁ」
腰に装着した青いベルトポーチからハンディカメラを颯爽と取り出す。早速、猫が潜んでいそうな路地へと向かった。
「ここにはいないねぇ」
言いながら花遊の喉元を指でくすぐる。甘えた声を出すと幸次の頬に頭を押し付けてきた。
「公園に行ってみよう」
路地を抜けて右に折れた。足早に進むと公園を囲む木々が見えてきた。横手に回り込み、中へと踏み込んだ。
「あ、猫が……あれは違うよね?」
ブランコの下に赤色の物体が丸くなっていた。猫の耳のような突起が付いている。
そろそろと歩く。足音を立てないように気を遣う。
幸次は立ち止まった。周囲を気にして方々に目を向けた。
「今の声、なんだったんだろう? でも、事情はわかったよ」
堂々とした足取りでブランコへと歩いてゆく。手が届きそうなところで立ち止まり、ゆっくりと腰を下ろした。
幸次はやんわりと微笑む。
「ゼリン、初めまして。俺は幸次。で、こっちは飼い猫の花遊だ、よろしくね」
肩に載っていた花遊はゼリンに向かって跳んだ。真上に着地して口を近づけた。
「待って花遊! ゼリンは食べ物じゃないから! あーんはダメだ、ってびっくりさせないでよ~」
花遊は目を細め、ゼリンを舐めていた。ゴロゴロと喉を鳴らしている。
「滑らかな身体だよね。どんな感触なのかな」
自然と手を伸ばし、ゼリンを撫でてみた。眠そうな目が一気に開いた。
「ぷるっぷる、なんだね。しっとりとしているのに滑らかで不思議な触り心地だよ」
撫でていた掌を開閉して確かめる。
花遊はようやく顔を上げた。幸次を見て何かを催促するように鳴き始めた。
「今日は早いね。もちろん持ってきたよ」
ベルトポーチの中から煮干しを摘まみ出す。花遊に与える。カリカリと小気味よい音を立てて食べていく。下で見ていたゼリンがぷるぷると震えた。
「耳は猫っぽいんだけど……食べてみる?」
半信半疑の様子で差し出す。ゼリンは口を尖らせて煮干しを咥えた。カリカリと音をさせて食べていく。
「歯がないみたいなのにカリカリって。見た目は全く違うんだけど、だんだん猫に見えてきた。まだまだ煮干しはあるから仲良く食べるんだよ」
丸くて薄い皿を出して残りの煮干しの全部を入れた。花遊はゼリンから飛び降りて皿に顔を寄せる。ゼリンは隣り合って行儀よく食べた。
花遊は伸びをして、にゃー、と鳴いた。
数秒の間を空けてゼリンが、ぷにゃー、と返した。
「あれ? 本当にゼリンが猫っぽくなってるんだけど」
丸い姿が楕円形のようになっていた。尻尾のような物が生えていて、ゆらゆらと揺らしている。
幸次はゼリンの頭を撫でてみた。ゴロゴロと喉を鳴らすような声を出した。
「この姿で天界に戻ると、どうなるんだろう」
神妙な顔は長く続かなかった。
「猫を嫌いな人はいないよね」
笑顔で言い切った。思い出したという風にハンディカメラで撮影を始めた。
「ゼリン、こっちを向いて。うん、いいよ。可愛いね。花遊、こっちこっち。俺も猫になろうかなぁ」
背中にあったフードを被る。猫の耳のデザインにゼリンは反応した。ぷるぷると震える。
「あれれ、少しびっくりさせちゃったかなぁ」
見ているとゼリンに四肢が生えた。
「ぷにゃー」
赤い猫となって走り出す。釣られた花遊が追い掛けた。その様子を幸次が夢中になって撮影した。
何時間にも及び、疲れはピークに達した。幸次は公園のベンチに座ると同時に項垂れた。
「なんか、疲れて、眠くなったよ」
膝の上で赤い猫が丸くなる。遅れてきた花遊が覆い被さった。
「……みんなで、共に……おやすみ、なさい……」
全てを包み込むようにして幸次は眠りに就いた。
日が暮れてようやく目を覚ました。膝の上には花遊の姿だけがあった。
「ゼリンは……」
口にして夜空を見上げる。星の瞬きに儚い笑みを浮かべた。
「花遊、俺達も家に帰ろう」
「ぷにゃー」
「はは、長く一緒にいたからね」
笑って家路に就いた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
動物・自然
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月02日
参加申し込みの期限
2018年05月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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