this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
夢のアロマキャンドル
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
10
つぎへ >>
小さな机に覆い被さるようにして
三谷 賢二
は眠っていた。寝心地はあまり良くないのか、唸るような声でもぞもぞと動く。
軽やかなチャイムが鳴った。
「……んだってんだ? もう朝かよ」
口元を袖で拭いながら顔を上げた。
「どこだ、ここは? 黒板ってことは……」
黒い袖に改めて注目する。学生服を着ていた。表情に余裕がなくなり、目は周囲に向かう。学生服を着た生徒達が背筋を伸ばして鉛筆を走らせていた。
――なんだ、この状況は!?
自身の机に目をやる。裏返しになった紙が置かれていた。急いで捲るとテストの答案用紙であった。
――やっぱりテストか! しかも、この問題は……。
設問の内容に目を通す。苦しげな表情で項垂れた。
――俺が苦手とする地学だよ。勘弁してくれって。
心で愚痴を吐きながらも問題に当たる。
――地球の外核の状態と、ほうほう、構成元素で最も適当なものを一つ選べってか。水兵リーベ僕の船って語呂合わせで元素記号は覚えたよな。
何の呪文だよ、って当時は腸が煮えくり返ってモツシチューになりそうだった。懐かしくも嫌な思い出だな、おい。
机上に転がっていた鉛筆を手にして記号を書き込む。速やかに次の設問に取り掛かる。苦々しい顔で火山岩の種類を選んだ。
――地学は苦手な教科だが、全く勉強していない訳じゃない。それにテストにはコツがある。わからない問題は後回しにして、とにかく手を止めないことが大事なんだな、これが。時間配分、これに尽きるね。
胸中の軽口とは打って変わり、テスト問題に取り組む。全ての欄を答えで埋めた。
息を吐きながら背もたれに身体を預ける。
――やっと終わった。
微かな笑みが浮かぶ中、答案用紙が回収された。生徒達は一斉に立ち上がり、廊下へと出ていく。
「廊下に何かあるのか?」
不思議に思った賢二が後に続く。生徒達は壁に貼り出された紙を直立の姿勢で眺めていた。順位と名前が書かれていた。
「もう結果かよ」
賢二は最下位から見ていく。
――俺の順位は、二番かよ! なんで一番じゃないんだ! これ、夢だよな? それなら一番でもいいだろ!
チャイムが鳴った。生徒達は一斉に教室に戻る。取り残されそうになった賢二が最後に滑り込んだ。
自分の席に着くと裏返しになった紙が置いてあった。
「まさか、な」
周囲に目を走らせる。生徒達は鉛筆を手にして猛烈な勢いで書き込んでいた。
賢二は急いで紙を捲る。思わず目を剥いた。
――テストかよ! また地学だよ!
歯軋りした。憤怒の顔が急に和らいだ。
――テスト問題が同じなら、満点も夢じゃない! いや、夢の中だけど。
早速、設問を読み始める。
――なになに、中生代以降の大陸移動について以下の問題に答えなさいってか。なるほどね、さっきの問題になかったよ、こんなの!
「もう、やめて」
軽い泣き言を口にして問題を解いていく。肩肘を突いてさらさらの髪を乱暴に掻き毟る。
最後の空欄を埋めた直後にチャイムが鳴った。
「危なかった……」
答案用紙が回収された。賢二は立ち上がって先頭で教室を出た。
貼り出されていた順位の上位に目をやる。突風に見舞われたかのようによろめく。
――また二位だよ。いつもそうだ。なにをやっても上がいる。俺の家と同じだ。上には兄がいて、常に光り輝いていて……。
「……ふざけんなよ」
怒りが口を突いて出た。貼り出された紙を引き千切った。瞬間、光が溢れる。大勢の人の声が聞こえてきた。舞台袖から見るような情景に笑みが零れる。
――マタ大の舞台だ。俺を照らしてくれるスポットライトの光だ。ここから始めて、俺は今度こそ、一番に輝くんだ!
光の中に突っ込んでいった。新たな俳優の登場に観客が沸いた。
賢二は用意されていたイスに座る。机の上には白い紙と筆記用具が置かれていた。
先生役の男子が、始めなさい、と厳かに言った。
「今回のテストは自信があるんだよね」
台詞を口にした賢二が紙を捲る。
――舞台でも地学かよ!
ぎこちない笑みで問題に取り掛かった。
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
夢のアロマキャンドル
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月05日
参加申し込みの期限
2018年04月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年04月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!